「生き生きとしたこどもたち、そして大人たち。」映画 窓ぎわのトットちゃん ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)
生き生きとしたこどもたち、そして大人たち。
こんなに可愛くて魅力的なこどもを無理に枠にはめたりつまらないレッテル(発達障害って呼び方変えようよ)貼っちゃいけないってつくづく思いました。教育は難しい。社会に適応させるためという大義名分があるのかも知れないけど、でも結局嫌なんだよね、教師自身が。自分の常識から外れちゃうこども(人間)がいるのは見たくない。これって先生に限った話じゃなくてそういう人って多いんだよな。だから苛めはなくならない。
戦前から戦中へ、戦争へと向かう時代、現代から見れば最悪の暗い時代に、このような開かれた学園が存在し、そして内面的に豊かな教育(電車の搬入を見たがるこども達に学校へのお泊まりを許可しちゃう、財布を落としたこどもの肥溜め漁りを止めることなく、しかも後始末までするよう指示するなんて、これってすごい)が存在したんだなと感動した。トットちゃんだけでなく、お父さんもお母さんも先生も他のこどもたちも、いいとか悪いとか、そんな個人的価値判断なんて超越したところで、みんな生き生きとしていて、こういうのっていいなあって…気がついたら泣けてました。
コメントする