「見終わって涙が出てきた。」映画 窓ぎわのトットちゃん ひろちゃん千葉さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0見終わって涙が出てきた。

2023年12月9日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

今更言うまでもなく黒柳徹子さんの子供時代の小説のアニメ化。
ご本人もナレーションをしている。
時は戦前から戦争が終わる手前位まで。
破天荒?お転婆?頭が?みたいなトットちゃんは普通の小学生では先生から問題児扱いされていた。普通の学校では受け入れてくれなさそうなのでトモエ学園と言う私立の学校に通う事に。
ここに至る物語もなかなかなもの。
特に校長の小林先生は常に子供の立場や気持ちを考えて声を掛けていた。
授業は決まったとこをする訳でもなく好きな事を好きなだけする様な?普通の学校と比べると破天荒?な授業をする学校だった。自由闊達と言っても良い。そんな学校と生徒を理解しようとする先生の学校はトットちゃんに向いていたのだろう。
昔はこんな先生もいたよなあ…(遠い目)。
それと大人になった今にして思うと結構危ない遊びや危険な事もやったな。安全なんか気にもしなかった。
昭和40年代小学生だった頃の自分や友人と当時もそんなに変わらない事をしていて懐かしくなった。
この映画の最も重要な所は人間の成長と生死だろう。
トットちゃんも友人もどんどん精神的にも成長してたくましくなって行く。そんな頃に戦争だ。
特に終わり近く、戦争が激しくなって疎開する頃。とある事がありまるで走馬灯でも見るかの様な疾走シーン。あれは比喩だろう。人間には寿命もあるが、病死や事故死、戦死もある。生きていても怪我で歩けなくなったりもする。色々な事を考えさせられる。
笑えるシーンや泣けるシーンは色々あるが、
最後まで見終わった後になんでだろう?泣けてきた。映画を見ている時はそうでもなかったのに。

最後に、アニメの口に慣れていると口の周りが赤くて下手な口紅を塗った様なビジュアルには違和感ある。表現の手法としてはアリなんだろうけど個人的には苦手。
それと時節柄仕方ないのかも知れないが、スッポンポンでも男性器(ちんちん)が無い。
シーン的に謎の光やモヤ、モザイクも馴染まない。ならいっその事無ければ良い、のかな?
不自然さは否めないが解決策も浮かばない。
スッポンポンの描写にパンツ履かせる訳にもいかないし…
難しいなあ。

ひろちゃん千葉