「絵柄が絵本のようでかわいい、が話はただの昭和時代の自叙伝」映画 窓ぎわのトットちゃん Oliverさんの映画レビュー(感想・評価)
絵柄が絵本のようでかわいい、が話はただの昭和時代の自叙伝
“窓際のトットちゃん“というタイトルはなぜか知っていたからウォンカを観るついでに同じ公開日に鑑賞。
ほとんどの人のほっぺが紅色に描かれ、その当時の流行りのメイクなのか??とも思ったがおそらくそういう絵柄なのだろう。
トットちゃんは無邪気で可愛いんだが、失礼ではあるが空気が読めなさすぎて正直身近にいたら相当ムカつきそうな感じではあった。
当時はまだ昔なので問題児という風に扱われ、そういった子供たち専用の学園に転入したストーリーだが、
今でいうところのADHDや発達障害児といったところか。
ちょっと自分だったらこの無駄に明るい謎のテンションの同級生たちとは上手くやれないなぁと思いながら鑑賞していたが、
まっすぐで思い切った行動をするトットちゃんがいろんな人の心を動かす様子を見て、
一概に表面的な部分だけを見て障害と片付けないで個人の内に秘めた光る良さを見ないといけないな、と反省した。
やすあきちゃんが生前に不可能を可能にした木登り体験も、トットちゃんの半ば強引な後押しがなかったらなかったことだ。
普通の人なら、怪我するだろアホか!と止めに入るところだが。
それにしても財布をトイレに落としたからとあんな汚いことを一生懸命やり始めたシーンではさすがにドン引きしたが、こりゃ親や先生は寛大な心と忍耐力がないと無理だなぁと思い感心した。
お母さんも終始優しく品があり、特に言葉遣いがすごく綺麗でそこも黒柳徹子さんは受け継いでいるんだろう。
まぁ全体的に言ったら、普通の昔の時代の人の自叙伝といった内容で鑑賞後は正直何を見せられていたのだろうかといった感じではあった。
校長先生に言われた言葉“君はとてもいいこ“を自分の下の兄弟にも言っていて、
優しさが連鎖する最後のシーンはほっこりした。