「原作ファンですが好きではなかったです」はたらく細胞 なしてさんの映画レビュー(感想・評価)
原作ファンですが好きではなかったです
友人と観に行きました。観る前は、大々的にキャンペーンをやっていたので楽しみにしていました。みてから何日か経っているので記憶違いあったらすみません。
良かった点
⭐︎メインキャストがみんなかわいいかっこいい、演技うまくて絵面がいい
・衣装(特に細菌)がうまく現実に落とし込めていて凝っていた
さすが翔んで埼玉の監督さんだなと思いました。
・序盤のテンポがよく、原作の名話ダイジェスト的な感じでみやすい
ポスターをみてもわかりますが、はたらく細胞本編と、BLACK、そしてその体の持ち主の3観点が混ざっています
・適度に映画オリジナルがあり、いい改変
・世界観の作り方が実写ならではなところもあって良かった
悪かった点(個人的な感想です!)
⭐︎話の進み方がご都合で、主演2人の行動理由がうやむやなのがすごく嫌だった
尺の都合上仕方がないと思いますが、異なる仕事をする2人が仕事に私情を挟んで挟みまくっているように見え不愉快でした。他のキャラクターでも同様です
2人がともに肺へ向かうところは、莢膜で絡まって出会い、肺炎球菌を追わなくてはいけない+赤血球迷子だったからですよね…
気管支に誘導するシーンでは、敵が至近距離へ近づけなくするような網を出したから白血球が直接攻撃をやめたはずですが、特にそういった描写はなかったように見えました。
また、血小板が階段を降りるシーン。階段を目の前にして、「階段があるよー!ゴクリ」→降りれたー!の流れではなく、もうすでに階段を下っているのに階段があるよーというセリフ。もやもやしました。
他にも根拠が薄い部分があり、本当に見せたい部分だけ見せた感じで行動原理がなく安っぽいと感じました。
・アドレナリン解釈違い
アドレナリン放出時にみんな踊ってはしゃいでます。DJKO?は良いとして、いろいろな細胞の擬人化をモチーフとしたはたらく細胞だからアドレナリンが出たらみんな活発になって心拍数があがる!みたいな描写が良かったです…なんで仕事放棄して踊り狂ってるの?アドレナリンってそんな細胞のはたらきを止める役割だった?と思ってしまいました。
・後半はお涙頂戴で半分感動ポルノ
・後半のテンポが遅い
・キャラクター数を絞りたかったとしても、インフルエンザではB細胞を活躍させてほしかった
・死亡からの転生エンド
漫画、アニメファンの自負がありますが、全然面白くなかったです。漫画の設定がなかったらと思うと悪寒がします。ただセリフまわしは原作のままを意識していて好感もてました。私は原作のほんわかわちゃわちゃを想像していたので期待しすぎたのかもしれませんね。ただ赤血球と白血球がイチャイチャしてるみたいなシーンいらないと思います。原作では「はたらく細胞」の題名の通り、自分の仕事を精いっぱい一生懸命やる、ポジティブな雰囲気がすきだったのですが…
全体的に何を伝えようとしているのかわからなかったです。友人はこれで感動していたのでアニメを勧めました。
はたらく細胞をみたことが無い人にはおすすめです。そしてこれをきっかけに原作にハマってほしいと思います。