「最後までいく」ソフト/クワイエット uzさんの映画レビュー(感想・評価)
最後までいく
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まさかの一日5作品鑑賞、その②
白人至上主義の女性たちによる、胸糞映画。
正直、不法侵入からの流れはちょっと不自然と言わざるを得ない。
「閉店だ」と言われてゴネた姉妹もよくはないが、そこまで無礼な物言いをしていたわけじゃない。
そこに暴言を浴びせ、代金をボッタクってまだ足りないか。
エミリーとの私怨もあるが、不法侵入に窃盗、器物損壊などまで平気で行う心理は理解できない。
(逆に、それすら問題にならないと考えるくらい下に見ているのか)
人が集まれば必ず上下や派閥ができる。
主人公サイドでも、アリスやマージョリーに対する発言で顕著に出ているし、マウント発言も多く見られる。
一方、最近の多様性への流れは、男女や障害、LGBTQに限らず、弱者やマイノリティへのバランスが非情に難しい。
小さな頃、「年上なんだから我慢しなさい」と言われた理不尽さの延長でもある。
…が、そんな思索も打ち砕くくらいエミリー達に正当性はなく、非情に分かり易い。笑
ワンカット進行もウリの作品だが、序盤はかなり冗長なので、酒屋か姉妹宅からでよかった。
まぁ、半端にやるより“全編”にしたくなるのも分かるけど。
ラストは胸糞度が下がるので個人的には余計かな。
ワンカットなら目撃者をチラ見せ、そうでなければマージョリーあたりが裏切って自首なんかだとより好み。
人の醜さ、混乱や緊張の表現はとても良かった。
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