「続きが見たい」ソフト/クワイエット ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
続きが見たい
白人保守層の一般女性のグループが、エスカレートしてアジア系の女性を襲う様を、ノンストップで描く。
リーダー格の女性はブロンドのストレートロングヘアで普段は子どもを愛する熱心な幼稚園?の教師。世間体を気にする常識人だが根っからの白人至上主義者でそのためなら息をするように嘘をつく。
彼女は仲間と教会の一室を借りて集会をしていたが教会には疎まれていて追い出され、酒屋を経営する女性と若いメンバー、その日が初日の若い女性の4人でメンバーの酒屋へ行き、お酒を選んでいると中国系の女性2人(姉妹)が入店してくる。「出て行け!」と罵ってケンカになり、客の捨て台詞が彼女達に火をつける。実は昔からの知り合いで相手が湖のほとりの高台に住んでいることもわかっているので、嫌がらせをしようと先回りして家に侵入。4人で証拠が残らないように家中を荒らしふざけていると、立ち去る前に2人が帰宅。口封じのため2人を縛り上げた上、口の中に食べ物を詰め込んだり髪にマヨネーズを塗ったり、服を脱がせたりといった、イジメのような嫌がらせをする。アジア系なので見るのが辛い。すると片方がナッツのアナフィラキシーショックを起こし、注射も間に合わず死んでしまう。残された片方も同じように倒れ込む。
4人は焦って、乗ってきた車にあったデカいバッグに2人を詰め、湖に沈めようと考える。その際、疑いが女性の自分達にかからないように、レイプの擬装をする。
罵り合いつつもなんとか死体を湖に沈めて証拠隠滅に努める4人だったが、アナフィラキシーショックを発症していない方が実は死んでおらず、湖の水面で息を吹き返したのだった。
観ている方も「もう1人は?何が原因で死んだの?」と思っており、また車内でもバッグが映るので、ラストは「やっぱりね」という感じではあるが、被害者にはNetflixの韓国ドラマ「グローリー」のように復讐してほしいと思ってしまう。
しかしまぁ彼女達が話していたように、白人とそれ以外の言い分を公平に聞き判断、捜査してくれなければ、泣き寝入りということにもなりかねないが。