「映画館から逃げ出したくなるほどの恐怖」ソフト/クワイエット yookieさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館から逃げ出したくなるほどの恐怖
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同時期に鑑賞した「聖地には蜘蛛が巣を張る」以上に後味最悪のソフト/クワイエット。
いちばんのトラウマ級映画だった。
多様性が重視される現代社会の中で、白人こそが差別されているという偏見から、有色人種や移民に反感を抱く女性たちが、過激な思想を話し合う密やかな集会から始まって、恐ろしい犯罪へと堕ちていく、ホラー映画といってもいいほど怖い作品。
全編ワンショット&リアルタイムで撮影された聞くに堪えない差別的発言と見るに堪えない暴力行為に、劇場から逃げ出したくなった。どんなスラッシャー映画でもスリラー映画でも感じたことのない恐怖だった。
標的になるマイノリティがアジア系の姉妹であり、あまりにも理不尽で酷い集団リンチを体感させられ、まるで自分がその現場に居るような、卑劣な行為を止められずにリンチに加担しているかのような気持ちにさせられる、過去いちの恐怖映画だったかもしれない。
最後はアッと驚くトリックのようだった。
4日連続で一日中カットなしの連続撮影を行い、90分のリアルタイム映像を完成させた監督も役者も尊敬するし、演じてる役者達はとんでもなく辛かったのではないだろうか。映画を作る人達ってすごいや。
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