「凄いものを観た。」ソフト/クワイエット 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
凄いものを観た。
クリックして本文を読む
胸糞映画を覚悟して観に行ったが、なんか凄いものを観せられた。
全編ワンショットという作品は今までもあったけど、実験的試みだったりワンショットであること自体を目的とした自己満足みたいなものだったと思う。
今作はワンショットで撮られていることが100%活かされており、一瞬も目を離すことが出来ない。どうやって撮ったんだろう、現場のスタッフ・キャストは最高の仕事をしている。途中で誰かひとりでも躓いたら、最初から撮り直し。失敗は許されない。特にラストなんて。
現場の緊張感が画面から伝わってくる。本気度マックス。
音楽も緊迫感を盛り上げたり、突き放したりと効果的。
主人公エミリーの何気ない仕草、会場を提供したものの会合の中身に気づいて追い出す神父、止めようとして止められない夫、等々、とても初監督作とは思えない。
自業自得とはいえ巻き込まれて、巻き込んで、加害者になっていく恐怖。犯罪の現場なんてあんなもんなんだろうな。これこそ、最後まで行く。
白人至上主義者のあからさまな本音。仕事や地位、住むところまで奪われて(アリエルまで取られちゃったからね)、実際にああやって思っている白人はたくさんいるんだろう。
だけどこれ観てると白人が優れているなんてとても思えない。
日本人も他人事じゃないな。
コメントする
Mさんのコメント
2023年5月25日
コメントありがとうございます♪パイの切り分け方の雑さに色々現れてますね。
そもそもパイの作りがめちゃくちゃ不味そうでしたねw
いかにもアメリカンな感じで毒々しさがありましたw
血塗られたような卍マークに悪趣味な製作意図を感じました。