片思い世界のレビュー・感想・評価
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楽しみにしていた映画
3人の絆ってこういうことだったのか。
3人の絆も、予告で見た広瀬すずちゃんと横浜流星さんの抱擁も、想像とは違ってもっと深い意味があった。
難しい設定も深い悲しみも3人の可愛さやキャラクターで重くならず。
横浜流星さんも良くて、いつもどんな役でも良いな…!
期待が大きすぎたかもと思っていたけど終わってじわじわ良さが分かる気がします。
みんなかわいいですね
もうひとつの世界。
古い一軒家で12年一緒に生活をする、仕事をする相楽美咲、学生の片石優花・バイトをする阿澄さくらの年齢の違う3人の話。
こども合唱コンクールに向けての練習がある日の“美咲”の過去、お腹を鳴らしながら音楽劇の台本を書く美咲と、ピアノの練習中にもかかわらず、そのお腹の音に気づき、ふと見るといなくなってる高杉典真だったが…。
少し年齢の違う3人の生活…さくらの二十歳のサプライズ、…12年一緒に生活にどういう関係性?8歳から?と思いながら、冒頭映像の合唱練習する子供達に近づく男に!?
バスで一緒になる美咲の気になるアホ毛の彼、…ある日バス車内でスマホを見てる後ろから覗くさくらに、なぜそんな?!…覗き見た情報から知り後をつけたクラシックコンサートでくしゃみ、周りを気にせず大声で話す美咲とさくら、…からのステージに上がり“見えてないよ”で冒頭映像の被害者の子達なんだと繋がって。
その3人の関係性と現状が分かった瞬間に涙、気になるアホ毛はあの時の典真君、その過去の事件から前に進めない典真と、バス車内少し離れた席から典真を見守る美咲が切なくて。
てかキャストが熱くて最高!
美咲演じた広瀬すずさん、優花演じた杉咲花さん、さくら演じた清原果耶さんと3人が楽しく過ごす姿を観てるだけで幸せな気持ち。
冒頭の消えた典真君の理由は察せて先読みできたけれど泣けました。合唱コンクールで歌われた曲も良かった!
苦行好きな人は是非
存在の証明‼️❓海街ダイアリー‼️❓素粒子の共鳴‼️❓
初めから3人とも死んでるんかいな、で、これから二時間耐えられるかな、なんて展開で、なかなか引き込まれる、広瀬すずと清原伽耶と杉咲花のミュージックビデオの画面観てるかのような雰囲気からの、あれ、俺泣いてる、横浜流星と広瀬すずの抱擁から合唱への怒涛の展開。二十年ほど前、京都の同僚の娘で我が子の同級生が小学五年生の頃に塾の講師の同志社大学生に塾で殺された、二十年前なので今年くらいに出てくるので、あの母親の気持ちは痛いほどわかる。物語には共感出来ないが、それなりに引き込まれて、3人に見惚れて、ありがとうございました😊😭
世界で一番綺麗なゾンビ映画
1年前からずっと観たかった作品でしたが、撮影期間中に監督が交通事故に遭われた影響で公開が延期されていたそうです。それでも今回無事に封切りとなり、実に喜ばしい限りでした。
さて、何で観たかったのかと言えば、広瀬すず、杉咲花、清原果耶のトリプル主演という、クリンナップ全員大谷級のキャスティングの上、監督は土井裕泰、脚本は坂元裕二の「花束みたいな恋をした」コンビという、(ちょっと古いけど)V9時代の東京ジャイアンツばりの陣容だったから。そりゃあ観に行かずんばずびずばでしょう。
で、映画が始まると、最初は回想らしい少年少女合唱団の練習シーン。それが数カットを経て画面が現代に切り替わると、清原果耶演ずる阿澄さくらが、渋谷の人気スポットである宮下パーク沿いの明治通りの歩道を、原宿方面に歩いているではありませんか。ヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞した私としては、さっき自分が歩いた同じ歩道を果耶ちゃん(さくら)が歩いている訳で、そりゃあ興奮せざるを得ません。スタートして10分も経たないうちからハイテンションになった私ですが、ヒューマントラストシネマから原宿方面にちょっと北上し、明治通りを左折して数十メートル行ったところにさくらたち3人が住む家があった辺りから違和感が。
物語上自宅が”渋谷駅近く”と言ってる訳ではなく、その後は小田急線代々木上原駅の脇にある井の頭通りの高架下にあると思しきバス停が自宅最寄りのバス停という設定になっていました。ただいずれにしても、3人が住む庭付き一軒家は、都会のど真ん中に位置していて、ちょっと古い感じではあるもののかなり広く非常に立派で、時価5億円は下らないのではと思える豪邸な訳です。そんな豪邸に、若い女性が3人で暮らしているなんて、実に不思議というか不自然。先祖代々超大金持ちで、その遺産で暮らしているという体なら理解できますが、そんな感じでもなく、違和感しかありませんでした。
何せ1年待ってたくらいの作品なので、期待も大きかっただけに、それがこんな不自然な設定の物語だったとは、、、しかもバスの中などで人目を憚らず大声を出したりする3人の姿に、違和感はさらに増大するばかりでした。結果として、観る前から溜まっていた作品に対する正のベクトルが、一気に負のベクトルになり、暗澹たる気分になって見続けることになりました。
ところが、、、もう少し物語が進むと、何と3人は既に亡くなっていて、それでも魂魄この世に留まって、普通に成長しながら暮らしている、そして彼女たちには生きている人の姿は見えるけど、生きている人は彼女たちを見ることは出来ないという設定であることが明かされビックリ。なるほど本作は、世界で一番美しいゾンビ映画だったんだと知るに至りビックリ仰天。
この展開で、巨大な負のベクトルは再び180度転換し、巨大な正のベクトルに再変身したのでした。この時の爽快感たるや、快感以外の何物でもありませんでした。
その後、日本人科学者のノーベル賞受賞の際に聞いたことがあるカミオカンデの理論(といってもさっぱり分らんけど)が登場し、もしかしたら現世に戻れるかもという希望が出て来る。そして現世に戻ったかと思ったのも束の間、結局夢は実現しませんでした。
それでも片石優花(杉咲花)の母親(西田尚美)への思い、そして母親からは見えないけれども、母娘が交錯するシーンは絶品で、特に彼女が目を付けていたクッキーを母親が握りつつ、3人を殺した犯人に詰め寄って行ったことが分かった時は、完全に涙腺が崩壊しました。
また、大河ドラマ「べらぼう」で話題の横浜流星も登場。3人が殺された少年少女合唱団でピアノを弾いていた高杉典真の大人になった役柄。惨劇の際にコンビニに行っていたお陰で難を逃れたものの、その時の悲しい思いを引き摺ったまま大人になった典真。そんな彼に想いを寄せていたのは相良美咲(広瀬すず)。事件をきっかけにピアノを止めた典真が、美咲が殺される直前に書き上げた劇の台本を見て久々にピアノを弾くことを決心。そしてお互い異世界にいる2人でしたが、流星は気付かぬままに抱き合うことに。ここでも涙腺崩壊。
さらには典真のピアノ伴奏で現代の少年少女合唱団が歌う傍らで共に歌う3人の姿にも涙。
都合3回涙腺が崩壊した訳ですが、残念ながらさくら単独で泣くシーンはなく、とても残念でした。設定上、現世の思い人に対する思いが強ければ、現世に戻れるかもということになっていました。そして美咲は典真に、優花は母親に対する思いがあったのに対して、さくらは自分たちを殺した犯人の動機を知りたいという理由で、犯人に対する思いを持って現世に戻ろうとしていたのが、どうにも腑に落ちないところ。犯人の動機を知りたいという思いは、優花の母親も同様でその点も被っていたし、さくらにはもう少し別のストーリーを与えて欲しかったなと感じざるを得ませんでした。
エンドロールで松田龍平の名前があったので、はてどこに出ていたんだろうと思って調べたら、あの世から現世に生還した設定の男で、謎のラジオ放送のDJ役でした。声だけの出演に松田龍平を使うとは、何と豪華な!
あと、前述の通り、ヒューマントラストシネマ渋谷周辺や代々木上原駅周辺のほか、駒沢公園、恵比寿ガーデンプレイス、大手町よみうりホールなど、たまに行くところが撮影に使われていて、内容的に完全なファンタジー作品でありながら、非常に身近なお話に感じられたことも心躍る作品になっていたように思います。
そんな訳で、本作の評価は★4.6とします。
ずっと引っかかっていた
「ずっとこうしたかった・・」はああいうカラクリだったんですね。ずっとディスって済みませんでした。
この作品で一番良かったのは整然としたお話と、あっちの世界もこっちと変わらず、思い通りに行かないちょっと不思議な世界なんだなぁと思わせてくれた所。
あの三人が存在しない周囲の芝居は難しかったろうな。
一気にゲスになりますが・・広瀬さん神おっぱい。
まずは情報ゼロで挑んで、2回目はツッコミどころを探してみよう
2025年の日本映画(126分、G)
片思いを抱えた人々の錯綜を描いたファンタジー映画
監督は土井裕康
脚本は坂元裕二
物語は、ある学校にて、合唱コンクールの練習が行われているところから紡がれる
音楽劇の台本を書いている美咲(太田結、成人期:広瀬すず)は、お腹を空かして鳴らしてしまっていた
それに気づいた典真(林新竜、成人期:横浜流星)は、彼女のために外へと買い物に出掛けてしまう
その後、合唱団のメンバーが入ってきて集合写真を撮ることになったのだが、美咲は典真がいないことに気づく
そして、教室のドアが開き、典真が戻ってきたと思った美咲が声を出すと、みんなは釣られてそっち側を見てしまう
だが、そこに入ってきたのは典真ではなかった
物語は、この時点でタイトルコールが入り、その12年後へと物語は展開していく
都内の広めの家に住んでいる美咲は、合唱団で一緒だった優花(𠮷田帆乃華、成人期:杉咲花)、さくら(石塚七菜子、成人期:清原果耶)と一緒に住んでいた
美咲は会社員として働き、優花は大学へと進学する
そして、さくらは水族館の飼育員として働きながら充実した生活を送っていた
美咲は通勤で出会う青年のことが気になっていて、さくらは「早く告白すればいいのに」と焚き付けるものの、美咲は体良くスルーしていた
そんなある日のこと、優花は街角で自分の母親(西田尚美)を見つけてしまう
母親の今の生活が気になって追いかける優花は、幸せそうに花屋で働いているのを見て安心していた
物語は、彼女たちの正体というものが「およそ3分の1くらい」のところで暴露され、その後は、その構成を利用した「交わらない相手」との交流が描かれていく
その全てが「片思い」となっていて、それは恋愛には留まっていなかった
優花の母親の作業員への想いもそうだし、作業員が抱えている感情というものも一方通行のようなものだろう
そこに交わりを求めてもほんの少しも交わらないものであり、かと思えば語らずとも交わってしまうものもある
片思いというのは、相手にわかってもらおうと思って伝えるけれど伝わらないものを指すのだが、交わらないと思い込んで伝えようとしないものも片思いと言えるのかもしれない
それを考えると、誰しもが片思いを抱えながら、それを伝える手段というものを模索していて、それが暴力的なものにしかならない人間もいるということなのかな、と感じた
いずれにせよ、映画のレビューどころかXを検索するのもやめた方が良い作品で、2回目は「それをわかった上で設定を楽しむ」というものだと思う
映画を見慣れている人ならかなり早い段階で正体がわかるのだが、それがわかっても面白いと思うので、正体にアクセスしようとする科学的な感じとかを興味深く考えるきっかけにもなるのかな、と思った
ラストでは、あの時の服に袖を通す3人が描かれるのだが、この3人だから何とかなったビジュアルのように思えるので、それありきのキャスティングなのかな、と感じた
ともかくネタバレなしの方が良いと思うので、何とか工夫して「ネタバレなしで鑑賞した人にはわかる書き方」を工夫してみたのだが、鑑賞前と観賞後に2回読んだ人はコメントしていただければ、今後の指針になるのかな、と思った
JapaneseペドフェリアNo.1
あの世とこの世、女子3人の友情
最初は分からなかったがそういう事か。
実際は違うだろうがあの世とこの世は紙一重って設定が面白い。出来そうで出来ないとか。
行かなくていいはずの出勤はちょっと笑えたが。
根本は悲しい事件からの始まりなんだけどそこに凄く焦点を当てた話しじゃないから良かった。
途中はちょっとサスペンスがあったけど。
あそこはちょっとしたスリリングでした。
全体的には仲良し3人組の友情映画って印象でした。
安易な好感度のてんこ盛り
脚本 坂元裕二!!
前回見た「ファーストキス 1ST KISS」が
良かったこともあり
かなり期待して事前の情報は入れずに
久しぶりの試写会参加。
好感度の高い役者をこれでもかと
キャスティング
イヤな予感…
いかにも試写会~って感じの
薄口で凡庸、嫌われない、でも
けして飽きさせない構成の作品。
どこかで見たカットの連続で
そう、安手のファッション誌のグラビアか
はたまた、K-popのティーンズグループの
MVのよう。
せっかく数字の取れる役者の
雁首揃えて これはどういうことか?
その中でも 印象に残ったのは
「伊島 空」
初めて認識したけど
今まで見た 何本かの作品に
忍び込むようにキャスティング
されてる俳優だった
今後 追ってみようと思う
※今回 地元のテレビ局主催の試写会だったが
前振りで 女性アナウンサーが
(←たぶんムーンライダースを知らない)
ネタバレとまではいかないが
作品の内容に触れてしまう。
また、最後のシーンで効果的に
使われたであろうテーマ曲が、
上映前にBGM に何度も流されていて
感動に水を差された結果に。
それぞれの片思い
物語に入り込めなかった
なるべく情報入れずに見ることをお勧めします
坂本裕二脚本の作品は好きなものが多く今作も楽しみにしていた
が今作はちょっと合わなかった
演出、演技、セリフがわざとらしくて舞台みたいな感じ
この劇っぽさが自分には合わなかった
脚本も言われなかったら坂本裕二だと分からないかも(悪い意味ではない)
予告をちゃんと見ておらず、「カルテット」みたいな坂本裕二全開の脚本と自然な演技が上手な役者が多いのでそれを期待していたから少し残念
あと、設定上仕方ないのだけどシュールだなと感じるシーンが多々あって、大事なシーンで全然笑うとこじゃないのにちょっと面白くなっちゃったりした
合唱曲はめちゃくちゃ良かった。
1番驚いたのはクレジットで松田龍平の名があったこと(ラジオのパーソナリティだったらしい、全然わからなかった!)
勝手に変な期待をしてしまったのもあるのでもう一回見てみようと思う
杉咲、清原、広瀬のケミストリーとは?
本作における広瀬すず、杉咲花、清原果那の演技は、
それぞれが持つ美しさや可愛らしさ以上に、
彼女たちの内面から湧き上がる感情の深さが鑑賞ポイントのひとつだ。
シナリオの要求に応えるためには、
彼女たちの演技における繊細さと抑制が欠かせない。
その結果、彼女たちは個々に作品を背負い、
3人の演技が合わさることで、
驚くべき化学変化、
劇中にも出てくるスーパーカミオカンデ効果を生み出し、
視覚的にも感情的にも観客を引き込むことに成功している。
どういうことか具体的に。
シナリオに触れられないので、
演技に関してのみ。
本作は、静かな感情、激しい心、細やかな表現、
を求められる作品であり、
その中で広瀬すず、杉咲花、清原果那という3人の演技が、
物語の核を形成しているのは言うまでもない。
美人、かわいいとその容姿の裏にある繊細な感情や心の葛藤を表現することで、シナリオに求められる高度な演技力を体現している。
【広瀬が演じるキャラクター】
決して多くのセリフで感情を語るわけではない、
目線や微妙な頭部の高低、表情の変化で、
観客に深い感情を伝える。
内面は複雑で、感情を抑え込むタイプのキャラクター。
彼女が目を伏せたり、上げたりすることで、
心の中の葛藤や痛みを表現し、
時にそれが目に見える形でほのかににじみ出る瞬間に、
心が揺さぶられる。
この〈無言の演技〉こそが、
広瀬の真骨頂であり、
彼女がそれほどシナリオのセリフの多くを語らずとも、
その目線一つで伝えることができる力を持っていることを証明している。
【杉咲が演じるキャラクター】
感情を強く押し出さないで、
どこか控えめでありながらも芯の強い女性を演じている。
正反対のキャラクターも他の作品で観てきた。
彼女の演技には、
常に何かを内に秘めているような印象があり、
その無言のうちに感じ取れる〈強さ〉が物語の中で重要な役割を果たしている。
杉咲の表情は非常に豊かで、
顔のほんの一部の変化や、
微細な仕草によって感情の変化を伝える技術に長けている。
彼女がふとした瞬間に見せる微笑みや沈黙の中にこそ、
彼女のキャラクターの深さが凝縮されており、
観客にとっては非常に印象的だ。
見る者を引き込む不思議な力があり、
目線や壁伝いに歩くような演技で、
物語の重要な転換点を感じさせる瞬間が何度も訪れる。
【清原が演じるキャラクター】
物語における〈衝突〉を担う役割を果たしている。
彼女の演技は非常にダイナミックかつ冷静で、
感情がぶつかり合う場面でも、
どこか冷静さを保っているように見える一方で、
その冷静さが感情の爆発を予感させるような緊張感を持っている。
特に彼女が抱える内面的な葛藤が、
他のキャラクターとのやり取りの中で顕著に表れる瞬間は、
息を呑むほどの美しさを超える迫力がある。
しかし、
その衝突の中に見える微細な調和や抑制された感情の動きこそが、
清原の演技の真髄で、
彼女の〈静と動〉が交錯する演技は、
シナリオにおける複雑な感情のバランスを絶妙に保つために不可欠であり、その役割を見事に果たしている。
この映画における3人の演技は、
まさに〈化学反応、ケミストリー〉を通り越して、
同じ場面に登場する、しないにかかわらず、
物語の中で一つひとつの小さな衝突が生まれ、
そしてその衝突が作品全体に新たな方向性を与えていく様子が見て取れる。
まるで素粒子が衝突し、
新しい物質が誕生するような、
まさにスーパーカミオカンデのような、
予測不可能なエネルギーを放ち、
作品の世界観を支えている。
どんなに激しい感情の衝突があっても、
その演技のバランスを保ちながら、
全体としてひとつの調和を生み出すその力量は、
稀有な才能の3人が集まったと言えるだろう。
亡霊3人組
豪華女優陣の無駄遣いだ!
この脚本家の映画で面白かったためしがない。「花束みたいな恋をした」「ファーストキス」など薄っぺらい雑な脚本で、これで感動して泣いている客が信じられない。目の前のスクリーンで展開される前後数分間で感情を揺さぶるストーリーというか、小手先での目眩ましのよう。白々しい伏線の張りと回収みたいな小賢しさ。加えてTBSテレビのドラマディレクターの監督作品群は、ほとんど薄っぺらくて空々しい。「涙そうそう」「私は貝になりたい」「糸」「ラストマイル」など、脚本が雑で上っ面の感動押し付けばかり。今回の広瀬すず・杉咲花・清原果耶といった超豪華共演が二度と無かろうと思うともったいない。無駄遣いの極地だ。何よりショックだったのは、刑期を終えた前科ある人間への偏見と差別感が我慢ならない。勝手に近づいて刺激して再犯をさせ、挙げ句は事故死。それを感動で処理しようという無神経さ。TBSテレビの報道とも相通じる正義感の押し付け・無謬性。さすがとしか言いようがない。
イカレ倒したサイコ映画
単純に作品として不出来なだけでなく倫理観が崩壊している。
人間の尊厳を冒涜していると言っても過言ではない。鑑賞中の気分は、例えるなら赤ちゃんを殴りつける様を延々と見せつけられているようなものに近かった。自分の中では本作はスプラッター映画のジャンルに分類した。非常にグロテスクな作品だと思う。
あまりに苦痛すぎて、過去に観た名作映画の美しいシーンを思い出すことでなんとか2時間を耐えた。改めて小津安二郎は偉大だと思った。
(途中退席したかったが、席が列の真ん中のあたりだったので断念。それに加え、どこまで酷くなるのだろうかという興味もあった)
プロデューサー以下監督ら主要スタッフはシャブでもキメながらつくったんじゃないだろうかと思わざるをえない。
このあいだの『ファーストキス 1st KISS』でも感じたが、坂元裕二は売れすぎておかしくなってしまったのではないか。
この作品を観て高評価をつけている人は今一度考え直して欲しい。
感動っぽいシーンを見せられて感動してるだけじゃないか?
飢えたジャンキーのように「感動」を求め、消費しているだけではないか。
こんな作品が評価される映画業界、いや、日本社会がやばい。
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