片思い世界のレビュー・感想・評価
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神は時に神風を吹かせます
「花束みたいな恋をした」の脚本坂元裕二と監督土井裕泰さんの再タッグ作品とあらば、期待しかありません。何やら出演者も賑やかそうだとはやる気持ちをなだめて映画館へ🫡
人気テレビドラマ「クジャクのダンス、誰が見た?」では、広瀬すずちゃんのお母さん役だった、西田尚美さんが今作では杉咲花ちゃんのお母さん役でした。ウッチャンが主催するNHK人気コント番組「LIFE!」常連の女優さんでバラエティ系なのかと思っていたら、最近はあちこちで引っ張りだこです。思うにLIFE!出演の役者、歌手、芸人さんはみんな出世されていくイメージがあります。星野源さんはじめ、ムロツヨシさん、シソンヌじろうさん、遅れて長谷川さん、そして西田尚美さんと。ウッチャンのあったかい雰囲気がみんなを後押ししてるんかなぁなんて勝手に思っています。話脱線しましたね…🙄
今作では幼い子どもを3人も殺害した元殺害犯が出所し、日常生活を送り結婚までしようとしてるストーリー展開になっています。たとえ当時未成年だとしても、これほど早く出所されたら、大切な子たちを失った親は誰だって心中穏やかではいられないと思います。殺害犯はそれらしい風貌ではなく、どこにでもいる目立たない真面目そうな青年だという設定にも坂元脚本らしい拘りが感じられます。感情のよく見えない狂気さを秘めている元殺人犯を伊島空さんが見事に演じていました。一方自分が殺したわけでもないのに、その殺害現場に自分だけいなかったという理由だけで、罪悪感をずっと抱きながら生きている陰のある青年を横浜流星さんが好演。殺害犯との対比が見事に描かれていました。
死んでも違うレイヤーで生きているという話は面白いし、ない話ではないのかしらなんて思いたい気もしました。ラストあそこで元の世界に戻れなくて大正解👍
違う話にならずに済みました🤫
それぞれの片思いの相手に想いが届いたその時
神様は神風を吹かせます。
トラックも急に突っ込むし、紙束もふいに風に舞いあがります。
反省なきものには、天罰を
心優しき者には、赦しを
やっぱり悪いことは出来ないな🧐
今をときめく広瀬すずちゃん、杉咲花ちゃん、清原加耶ちゃんと朝ドラ主演人気女優が夢の共演!!
2時間ずっと眼に嬉しい☺️至福の時
誰かの強い想いはきっと、その先にいる誰かに届くと信じたい。死んだ世界が別レイヤーのこんな神世界なら、死後の世界も怖くなくなるかもな〜♪
こんな世界があるかもしれない
是非これから見る予定の方は、何も情報を入れずに見に行ってほしい。その方が作品を楽しめると思う。
序盤でそういうこと!?と予想外な展開に驚いた。振り返れば微妙な違和感がたくさん散りばめられていたのに、そこを見抜けなかったのが少し悔しい笑
ありそうでなかった、坂元脚本が描く世界観がとても面白くて、不思議で暖かくて、でも少し寂しくて、私の好みの世界観でした。
こういう世界が本当にあったらいいな。
日本アカデミーで最優秀助演女優賞の受賞歴がある、杉咲花ちゃんと清原果耶ちゃん。ドラマに映画に引っ張りだこの国民女優広瀬すずちゃん、この3人が主演というだけでワクワク。3人の演技力がこの独特な世界観を見事に作り上げていた。
それは美術面でもそうで、3人の住む家のごちゃごちゃしているのに温かみのある、ジブリに出てきそうなインテリアコーディネートが素敵だった。着てる服も三者三様で、使う色にもこだわりを感じられて素敵だった。
同じ坂本さんが書かれた、オリジナル脚本作品『ファーストキス』と比較すると、こちらは独特なセリフ回しは抑え気味。
少し中盤失速したと感じてしまったのと、クライマックスのひとつである音楽劇のくだりのところがあまり好みではなかったので、個人的な好みは『ファーストキス』だったけど、こちらの方が広がる余韻があった。
あと『ファーストキス』でのタイムリープに粗を感じた人は、こちらの方がまだ良いと思うかもしれない。
最後の合唱シーンはずるい…。あんなの泣くでしょ…。予告の時から思っていたけど、この合唱曲が本当に素敵だった。
人生なんて急に何が起こるかわからないし、世界はまだまだ解明されていないことがたくさんある。そういう不思議な世界で、私たちは生きているんだな感じた。
主演3人をフレーム内にとどめておく手段としての“思いの一方通行”
資料によると、脚本の坂元裕二は、広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人が主演、「花束みたいな恋をした」でも組んだ土井裕泰監督で撮る新作の企画を自ら発案。ただし、そうした座組が固まり撮影日程も決まってきた段になっても、脚本は「何も出てこない状態」だったと明かしている。
坂元自身も観客も望むのは3人のアンサンブル演技。3人が一緒にフレームの中になるべく長く収まっている、3人だけで“世界”を成立させるために、3人が外部からある程度孤立した状況を設定する。そんな狙いから、主人公の3人が特別な絆で結ばれ、家族同然に暮らす3人の間では何でも分かり合えるが、それ以外の人への思いは一方通行になる、というある種ファンタジックな要素を含むストーリーに決めたのだろう。
広瀬、杉咲、清原はいずれも映画主演作、ドラマ主演作ともに複数、それぞれ朝ドラでヒロインも演じ、演技力・人気ともに20代半ばの世代ではトップクラスの女優たち。3人が何気ない日常を和気あいあいと過ごしたり、誰かの苦悩や葛藤に寄り添ったりといったシーンでの掛け合いは安定感抜群で、いつまでも眺めていられそう。
ただし、3人のアンサンブル演技をたっぷり見せるためにひねり出された“思いの一方通行”という特殊設定が、映画を不自由で不自然なものにしてしまった感も否めない。
似た設定を用いた作品として思い浮かぶのは、90年代に大ヒットしたあるハリウッド映画(タイトルを出すだけでも本作のネタバレになるので書けないが、「片思い世界」を鑑賞済みの方なら洋画の題もピンとくるはず)。あちらでは、その設定の不自由さを克服する手段が中盤で提示され、それが後半の展開の推進力にもなっていた。「片思い世界」でも、ラジオから流れる声がそれに近い役割を担うかと思わせるが、微妙というか、中途半端というか。
坂元脚本・是枝裕和監督作「怪物」のラストでは、観る人によって現実ともファンタジックな世界ともとれるシーンの奥深さに圧倒された。あの傑作に比べると、今作は特殊な設定に縛られてしまったかなと思う。
非日常的な物理現象から物語を構築する坂元裕二の攻めたオリジナル脚本。その成否は見る人によって大きく分かれる?
本作は「花束みたいな恋をした」のスタッフが再集結した作品なので期待値が高かったのですが、決してハードルを上げずに見るのが良いと思います。
「花束みたいな恋をした」は何と言っても脚本の良さが光っていました。
本作も坂元裕二のオリジナル脚本ですが、「花束みたいな恋をした」とは大きく異なり、強いて言うと作風は「ファーストキス 1ST KISS」に近いです。
それは、どちらも物理的な話が物語の中核を構築している、という点においてです。
ただ、「ファーストキス 1ST KISS」ではタイムトラベルという物理現象が物語で重要な設定となっていましたが、作品の面白さは、その物理的な設定を超えて、恋愛映画としての会話劇にありました。
その一方で本作は、物理現象の設定の比重が大きく、その世界観にどれだけ馴染めるのかで作品の評価が分かれるのでしょう。
本作の場合は、その物理現象の設定に映像表現が付いていけていないようなシーンも散見され、ある意味で、実写では難しく、アニメーション向きな面があるのかもしれません。
美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)が幼い頃音楽会...
美咲(広瀬すず)、優花(杉咲花)、さくら(清原果耶)が幼い頃音楽会で無札別殺人犯によって命を絶たれる。
この3人は幽霊となって一緒に仲良く暮らしている。
自分たちは何も変わらないのだが、現世の人からは見えない。
だから、現世の人とは関われない。
恋もできないし、親にも会えない・・・
そんなとき、ラジオから同じ境遇で幽霊だったけど現世に戻れたと・・・
戻るにはあなたが相対人に通じ合う必要があるということ。
通じあえたらこの時間にこの灯台までくれば現世に戻れることが出来る。
3人はそれぞれ会いたい人に接触して、自分の存在を知ってもらうように努める。
ただ、さくらだけは彼女たちの命を奪った殺人犯と接触しようとする、なぜ?
優花の母は今は再婚して子供もいるが、優花のことは今でも忘れられなくて、犯人に接触し何故殺したのか問い詰める。
指定された時間に灯台まで行き、戻ろれることを望んだが、それは叶わなかった。
3人はもと住んでいた家に買い手が現れたので、新しい住居を求めることに。
ハッピーエンドではないけれど、悲しい結末でもない。
ハリウッド映画だと現世に戻れて、その後も3人の友情は続くっていう感じのハッピーエンドになると思います。
これからも現世の人とは関われないけれど、3人はいつまでも一緒。
だからまだいいかな。
伝えられなかった思い、伝えることができない世界…
広瀬すず、杉崎花、清原果耶が三姉妹を演じる(姉妹じゃないけど)と聞けば、観ないワケにはいかない。
しかも、脚本は坂元裕二で土井裕泰が監督。
彼女らのトリプル主演企画が先に決まっていて、脚本は当て書きされたらしいのだが、そもそも坂元裕二の発案だったようだ。ただ、プロジェクトが始動してから脚本の執筆を始めたとか。
この映画にはある意味で驚いた。
こんな物語だったとは全く知らなかったので、『花束みたいな恋をした』の路線を期待すると肩透かしを喰らう。
三人娘の秘密が割と早々に分ってしまったので、オチが見えたと高を括った私は愚かだった。
タイトルにある「片思い」と「世界」の意味が終盤でなんとなく解ってきて、M・ナイト・シャマランの出世作や、アン・ハサウェイが主演したスリラー映画とは、決して同種類ではなかった。
最近の坂元裕二は、異次元の交錯というか、あの世なんだかパラレルワールドなんだか、そんなところに踏み込んだみたいで、このまま〝セカイ系〟に突き進んでしまうのではないかと心配になってしまった。どうやら、そこまでのつもりはないようだ。
殺人事件の裁判の判決文で、被害者のことを「何ら落ち度のない…」と形容されることがよくある。
自身に何も責任がない状況で他人に命を奪われた人の無念は、いかばかりだろうか。子供ならなおさら、まだ見ぬ先の人生を生きたかったことだろう。
この映画は三人娘の秘密がオチではないのだが、公式サイトでも伏せているようなので、この辺に止めておく。
「片思い」とは、遂げられなかった(未だ遂げられていない)思いのこと。若い彼女らにそういう思いがあるのは当然だ。
広瀬すずにとっては、男女の恋愛。
相手役の横浜流星は、かつて広瀬すずを蹂躙する暴力夫を演じたが、今回は正反対のキャラクター。とはいえ暗い影のある役が明るい役よりも似合う。彼にも片思いは残っていた。
杉崎花にとっては、母娘の愛。
母親役は西田尚美。彼女の片思いは驚くべき行動に走らせる。
一方、清原果耶の片思いはひねくれている。
こちらの片思いに対するあちらの片思いが、彼女のケースにはない。
このヒネリに、ちょっと違和感を抱いた。なにか、釈然としない。
これが原因なのか、灯台を舞台にしたクライマックスもいまひとつ盛り上がらなかった。
広瀬すずと横浜流星の思いが交錯する切なくて美しい場面は、この映画の一番の見どころだと思う。
たが、歌劇の脚本というアイテムの使い方が有り体だったのが残念だ。
西田尚美の行動は突飛すぎて引いてしまったが、彼女が抱き続けてきた苦しみを吐露する迫真の演技には圧倒的な説得力があった。さすが、日本のテレビドラマ・映画では欠かせないポジションにいる女優だ。
合唱コンクールの締めくくりはちょっと面映ゆかったが、三人が無邪気さを精一杯に表現していて、合唱曲の歌詞も相まって綺麗だった。
全体的にはファンタジーファンタジーし過ぎの感があって、坂元裕二脚本作としては私は不満足だったが、ご自身にとっては会心の出来だったようだ。
私の期待する方向とは違う、作家の向いている方向があるのだろう。
エンドロールを見て、あれは松田龍平だったのかと驚いた。リリー・フランキーかと一瞬思ったので(笑)
既視感がある
冒頭から何か変だな?とか旬の三人俳優が一つ屋根の下で暮らす生活空間ファンタジー過ぎるだろうか思いつつ
あぁそういうことかとなるのはチョット面白かった
この手の話を物語にするとかなり暗い話になりがちなところ、かなりポップな雰囲気と
この視点で物語を進めることはあまり無かったので良い試みだと思う設定だけならホラーでも演出次第で全然アザーズみたいになってしまうところだったし
ただ、どうも地上波ドラマっぽく感じたのと
ラジオから聴こえる声は結局なんだったのか
この3人だからなんか雰囲気でギリギリいけた感はあるがラストの合唱曲は素晴らしかった
パンフレットも物凄い力が入った公式ガイドブックかと思うボリュームでオススメしたい
星を一つもあげたくないレベル
純粋に楽しめた
ん〜(本文に続く…)
旬の3人の共演だけでも価値あり
坂元裕二脚本で旬の3人の女優さんの共演、と言うだけで十分見る価値ありなので、事前知識も無く鑑賞。さすがなのは、この3人の相性がとても良かったこと。そのように演出され、そのように演じていたのかもしれないが、テンションが3人ほぼ同じで、とても自然。同じ時を生きる3人を撮りたかったのだろうな、と感じた。設定が特殊で、それによるルールの矛盾などがあるが、大切なのはそこではない、と観客に思わせるような進め方、感情でそこは許容されるようなリードの仕方がある。そこはそれに乗ってもいいかと思う。
少し前に撮影された作品だと思う、3人と横浜流星が少しだけ今より若い。フレッシュで特別な作品という感じがした。
坂元裕二はどうして女子の心の揺らぎがこんなによくわかるのか、不思議。大作とか名作とかではないかもしれないが、とても良い作品だった。
間に合って良かった!
ずっとチェックしてたのに観れてなかった映画。あと2日で終了というタイミングで鑑賞しました。私個人的には今年1番良くて、なんでもっと早く観なかったんだろう、でも間に合って良かった!というのが一番はじめの感想です。
杉咲花さん、広瀬すずさん、清原果耶さん、オシャレな一軒家で楽しく同居してる3人に何となく最初から違和感を感じてたけど、過去の悲しい事件からの強い結びつきがあったんですね。
3人個々の人間性をうまく演じていて、こちらもそれぞれに感情移入しましたが、親目線になると辛くて泣けてきます。
広瀬すずさんと横浜流星さんの朗読は、もうハンカチ片手に号泣でした。
いずれどこかで配信が始まったら、また観ようと思います。
可愛い3人
立ち読みしたキネ旬
イオンシネマで
1stキス同様当初全くノーマーク
本屋で立ち読みしたキネ旬に
脚本の坂元裕二の特集が載っていて
あ これもそうなのか ならば観てみるべ と
で 傑作だった 2時間超 一瞬も飽きなかった
普通の姉妹のルームシェアものかとのスタートから
少しずつ感じる違和感 今思い出しても絶妙
かなり緻密に練り上げられた構成だと
3人の片思いがバラバラなベクトルなのがいい
でまんまと泣きポイントと伏線回収にやられた
・三日月クッキー
・肉まん
・創作ノート
・合唱
灯台の絶叫シーンの後
ひょっとして…と思ってからの展開
見事だった
広瀬すずは少し前の前の映画で
横浜流星からDVされていた記憶があるが
今回はよかったよかった
松坂桃李は別の映画の予告編に登場
花束みたいな 怪物 1stキスと
天間荘の3姉妹にも似たテイスト
この間観たゴーストキラーとも微妙に重なった
レイヤーの概念は1stキスの時間の輪切りだっけか…
に通じるような
あとカミオカンデとかニュートリノだか
科学的な話は理解はできないが興味深く嫌いではない
ただそれにしては整合がとれていないような箇所が
現実の世界に触れることができないのに
書類をめくったり雑誌を持ち帰ったりしているとか
彼女らが暮らす素敵な一軒家は現実にはあばら屋だが
オフィスや学校 水族館は現実そのままとか
あとは 実行犯の元少年の処理がちと残念
外形的には罪の報いを受けて刑務所に入って更生した
加害者を遺族が刺激したとも見える
その行為はムスメがあの世から念を送ったことが
引き起こしたと解釈できるので後味がちょっと
前半の緻密さと比較すると粗いような
以上がマイナスポイントだが0.5もなくて
目盛の関係で4.5としたが正確には4.75くらい
エンドロールで 松田龍平 ん? 出てたか あの犯人?
いや違う あラジオの妄想野郎かと納得 スッキリ
帰りは大好きなファミレス ジョイフルで晩酌
金麦2本 幸せな金曜日だった
今どこにいても、誰といても 誰かのことを大切におもう心があるその世界は優しい
重なる違和感から迎えるあるシーンでそれらが腑に落ちた時、タイトルのロゴにみえてくるものがある。
その鏡文字や線の途切れ、つかみどころのない空気や泡みたいな彼女たちの存在だ。
泣いたり笑ったり怒ったり喜んだりしながら繰り返していく〝この世界と変わらずそこにもあった〝日常〟。
そして〝この世界以上のもどかしい切なさ〟を広瀬すず・杉咲花・清原果耶がそれぞれのキャラクターの個性で表現する。
彼女たちが置かれた立場に向き合っていく姿を見届けた後、ほのかな安堵感に触れる。
それは自分自身をも救うための時間だったことがわかるからなのだろう。
横浜流星さんがようやく前を向く姿が、美しい合唱曲と重なるシーンにもぐっとくるものがあった。
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