「単なる恋愛映画だと思ったら違った!」夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく マカロンさんの映画レビュー(感想・評価)
単なる恋愛映画だと思ったら違った!
たまたま誘われて見に行く事になったのですが意外な内容でした。
よくある恋愛映画でしょ?胸キュンラブストーリーでしょ?と思って見てみたら最初から惹き付けられて、30代おばちゃんでも楽しめました。
物語は幼なじみのせいじが桜の花びらをつかもうとしている茜に向かって、大っ嫌いと言い放つシーンから始まる。
茜の母はキャリアウーマンで、小2の頃に離婚して、転校して、再婚し幼稚園児の妹がいる。学校へ通いながらもその妹のお迎えに行ったり、お風呂へ入れたり、夕飯の買い出しを頼まれたりと、毎日バタバタ。疲れ果てて勉強しなきゃいけないのに夜自分の指を眠気覚ましにペン先でエグっているシーンはかわいそうで、見ていられなかったです。単なる恋愛ものではないなと感じて、惹き付けられました。
そんな茜にも裏があって、マスクが手放せない生活を送ってきて、クラスメイトとはあまり馴染めていなくて何処か置いてけぼりな切ない学校生活。そんな中でせいじは茜の手を取り元の茜へと導いていく。学生時代のはっきり言えない感情や、女友達同士の友情だとかあ〜わかるわかる!ってシーンもあった。今思えばそれも懐かしい思い出だなと。学生時代にフラッシュバックしたりも。
今は新しい自分へリセットしたのだとせいじへ打ち明けると、それが俺は大っ嫌いな理由だと。転校する前の幼なじみのせいじたと気付いて…
とにかく茜ちゃんが可愛くてずっと見て切られた。映像も綺麗なシーンもあり、少女漫画あるあるなシーンもたくさんあって面白かった。最後、普段は優しい父親がしっかり怒って、厳しい母親が優しくなっていてホッとした。
舞台で使われていた古民家風カフェが東京にあるので、近々見に行った友達と行ってみようかなと思っています。