「色鮮やかな人間像。過去最高作品でした。」夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく みっちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
色鮮やかな人間像。過去最高作品でした。
今まで色んな恋愛映画を見てきましたが、好きな映画No.1を更新しました。
正直、学生ものの恋愛映画は途中で飽きてしまうことが多いのですが、本作品は最後まで飽きずにエンドロールの最後の最後まで心をギュッと掴まれたように夢中になって見ていました。
というか、今思うと私は本作品を「学生ものの恋愛映画」として見ていなかったなと思います。
人目を気にしてマスクを手放せない茜と独特のオーラで自由奔放な青磁。
全く違う世界にいる2人が出会い世界が変わっていく。
自分という世界で生きていく色んな悩みや葛藤、茜と青磁はもちろん、2人を取り巻く人たちそれぞれの人間像がとても丁寧に描かれていて、時に茜と自分を重ねて胸がギュッと痛くなりました。
茜が少しずつ青磁と心を通わせていく展開は素晴らしかったし、ラストシーンは圧巻でした。
監督の作品を拝見したのは初めてだったのですが、とにかく画がずっと綺麗。
登場人物の感情や些細なところまですごくこだわっているのが見ていて伝わりました。
そして、主演2人も素晴らしかったです。
茜も青磁もどこかに存在しているのでは?と思わせるほどの自然さ、青磁役の白岩さんにしかない独特のオーラに惹かれました。
夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく
タイトルの意味も深く。
最後の伏線回収まで完璧でした。
まるで一枚の絵を見ているような世界観。
また見に行こうと思います。
しばらくこの作品を超えるものには出会えなそうです。
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