To Leslie トゥ・レスリーのレビュー・感想・評価
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やさぐれた主人公の演技が圧巻
主人公(バツイチの息子一人)はLOTOで当てた19万ドルを全部飲んでしまい、家族にも友人にも匙を投げられてしまう。折角手をさしのべてくれた息子にも出てけと言われてしまう。ホームレスとなって田舎のモーテルの裏で野宿している主人公をモーテル主人(彼も色々抱え込んでいる)が手伝いとして雇いいれるが、はてさて。エンディングは思わずウルッと来てしまいます。飲んだくれてやさぐれる主人公の演技は圧巻。アメリカ中部の庶民(あまり裕福でない)の暮らしをうかがい知ることが出来るのも見所。
アンドレア・ライズボローの演技は圧巻だが、ストーリーに説得力が感じられない
アンドレア・ライズボローのアカデミー主演女優賞へのノミネートは、一時、物議を醸していたが、その自然で繊細かつ迫真の演技はまさに圧巻で、十分に賞に値すると思った。
特に目を引くのは、本当に酔っ払っているかのような酒を飲んでいるシーンだが、酒の誘惑と必死に戦っている時の葛藤に苦しむ表情も、深く心に響く。
ただ、もう少し「ボロボロになる感じ」があってもよかったのではないかとも思う。
また、ストーリー的にも、主人公が、宝くじに当たってから身を持ち崩していくまでの過程が全く描かれないため、そうした設定が必要だったのだろうかという疑問が残る。
「幸運が不幸をもたらす」ということを言いたいのであれば、そこのところをきちんと描くべきだし、それがないから「第2の幸運」も活きてこない。
その「第2の幸運」にしても、あんなに善良な男性が手を差し伸べてくれるという展開は、あまりにも出来過ぎで、ご都合主義に思えてしまう。
主人公が助けてもらうことに説得力が感じられないし、主人公が、なぜ立ち直ることができたのか、そのきっかけもよく分からない。
昔住んでいた家を訪ねたり、取り戻したスーツケースの中にあった幼い息子の写真を見ただけで、あれほどやめることができなかった酒を、きっぱりとやめることができるものだろうか?
せめて、あの「ジェームズ」と書いてあるクシャクシャなメモの由来について、伏線の回収でもあったならば、主人公の断酒について、少しは納得することができたのかもしれないが・・・
もし、そうした「仕掛け」があれば、ラストも、より感動的になったのではないかと思えるのである。
じんわりと良さが伝わり余韻がある
人生はつらいよ。
人生は苦いよ。
甘くて、楽しくて、愉快なこともあるにはある。
でも、ほとんど生きていくことはつらい、重い、くらいよ。
たまにいいことがあるから、生きてきた、生きてこれたよ。
つまずくことも、失敗もあるよ。
陰口叩く人もいるよ。無視する人もいるよ。
ちやほやされる、されたことは一瞬。
一回つまずきゃ、誰もその顔をまともに見てくれないよ。
そんな人生を歩んできた人が大勢いるんだよな。
夢も破れ、よりどころもなく、人を信じられない、自分を信じられない。
自分を信じてくれる人、愛してくれる人…そんな人がいても、それに気づかないでいたり。
罪を犯したり、巻き込まれたりもせず、ギリギリのところで生き続け、ああ自分の人生なんだった…。
やり直せるものなら、やり直したい。
時間はでも、取り戻せないんだよ。
なんとか、自分なりに立ちあがろう、やり直そうって思う。
その姿を描いている。
主人公は、やりきれない人生を自暴自棄になるギリギリの姿をスクリーン上でさらす。
主演のアンドレア・ライズボロー、初めて存在を知った女優だけれど、オスカーの主演女優賞にノミネートされたというのも納得。
全体に地味で、アメリカの田舎が舞台。
衝撃的な話があるわけでもないけれど、見る者に、人生ってそう悪いもんでもないって思わせてくれる、良い映画だ。
これは素晴らしい❗️アカデミー獲れたと思う
今年のアカデミーで主演女優賞候補になった演技を観たくて、さっそく。
実は仕事帰りで疲れてて、今日はやめとこかな〜と迷ったけど・・・
いや、今日観て本当に良かった❗️
めちゃくちゃ良かった、この映画。
やられました、ボロ泣きです。
アカデミー主演女優賞は、ミシェル・ヨーも私は好きだけど、いや、今年はこのアンドレア・ライズボローでしょ❗️納得の演技です。「渾身の」って表現すると、なんか目一杯の、ってニュアンスになるからあえてそう言いません。きっとアンドレアの、これが実力なのだから。
・・・アル中のシングルマザーで、意志も弱く、だらしなく、キレやすくて、どうしようもない主人公のストーリー。
高額ロトを当てて大金を得るも、数年で酒代に消えて、働きもせず、愛する息子もこれでもかというほど失望させ、傷つけて、ドン底に堕ちていく。ホームレスにもなり、野良猫のような生活。
観てて、呆れるほど。腹立ってくる。
中には親切な人が手を差し伸べてくれるのに、それも簡単に裏切るビッチです😅
でも、後半の、こちらの予想を裏切る展開に、完全に涙腺やられました。
これから観る人のために今回はあまり詳しく書きません。
⭐️とにかく言いたいのは、
モーテルに住み込みで働かせてくれたスウィーニーの底なしの【優しさ】
どんだけ優しいの?この人?神?
そりゃもちろん人間だから、彼もムッとしたり怒ったり、間違うこともあるけども(レスリーに昔のビデオを見せたのは失敗やったね💦あれは傷つく)、彼の底なしの人間愛には完全に敬服しかない。
彼自身も人生色々あって、こんなに優しくなれたのかな…
それともう一つ。
聞き慣れた言葉にするとなんだか陳腐かもしれないけど、あえて。
【人生はやり直せる】ということ。
過去を変えることはできないし、私たちは間違うし、愚かだし、傷つけ合うこともあるけど、でも、【改心】すれば、必ず心は救われる。周りにも、ちゃんと見てくれる人は、いる。
こんな映画だと知らなくて観たので、不意打ちで… ハンカチをカバンから出す間も無く号泣してしまいました。(*´∇`)ノ 顔ぐしゃぐしゃです。
なんでこんなにツボったんだろう?と考えてみたら、私も昔、娘が小学生の頃 超貧乏シングルマザー時代があって、家賃払えずに愛車を売ったり親に泣きついたりした過去があるので、それで主人公の境遇と重なったのかもしれません。
ぜひ観てくださいね!
あ、そうそう、主人公の旧友ナンシー役の人が、えらい美人な上に貫禄のある演技で素晴らしい存在感だなぁ〜と調べたら、マーゴット・ロビーのスケート映画「アイ・トーニャ」の鬼母役のアリソン・ジャネイではないですか。あの映画で助演女優賞を獲っている。
このレスリーでも助演女優賞獲れたと思うよ。
いや、作品賞も狙えたと思う。
・・・やっぱり今年のアカデミーはちょっとおかしいわ💦
今年の映画館鑑賞70本超えましたが、このレスリーは確実にベスト5に入ってます。
ハレハーレハーレクリシュナ🎵
こんなアル中の人が身近にいたら嫌だし、絶対見てられないな。
だけど主役のアンドレア・ライズボローはもともとがきれいな女優さんだからどんだけ落ちぶれても魅力的。
そしてアル中になった原因が家庭の不和とかの不幸からじゃなくて宝くじに当たったってことがかえって哀しい。同情してしまう。(実際は妬みから傍観してしまうんだろうな。この映画の街の人たちのように。)
それにしてもロイヤルはLSDで頭いっちゃってるにしてもスウィーニーが良い人すぎる。
カントリーウェスタンの名曲がたくさん流れる中で、ハーレハーレハーレクリシュナ🎵が一番心に残っちゃった。教会は助けてくれなかったけど(寄付もたくさんねだったんだろうな)ハーレクリシュナは救いになったってことかな。
最後はわかってても泣けてしまう。レスリーの手作りだったらもっと泣いてた。
23-085
人生は映画のようにはいかない。
良い事も悪い事も繰り返し訪れる。
全ては自分が蒔いた種、誰のせいでもない。
幸運に気付かないバカもいる、
「君の宝」と言ってくれる人もいる。
最後まで離れられない親子の絆もある。
挫折を乗り越えるのは、
周りの支えだけでは足りない。
自らの足で立ち上がる心の強さが不可欠。
息子が望んだ自立が
嬉しかったんだろうなぁ。
最後は大粒の涙が出た😭
まあまあ…
舞台が、アメリカ、テキサス、ってコトで、
ウエスタンな服、ウエスタンな酒場、が出てきて、
バイカーも出てきて、モーテルが出てきて、
アメリカ文化を堪能できます。
アメリカ文化が好きなので、そこは良かったが、
けっこう退屈(笑)
途中、眠くなりました(笑)
最後が良かった。
主人公のアバズレ感が凄くて、感情移入できなかった(笑)
あと、モーテル泊まってみたい(笑)
ガロン瓶の底でもがき苦しむボロボロのアンドレア・ライズボローを観てきました/肩紐結びのかわいいピンクのタンクトップがそっと主張する場面で泣きました
映画ニューヨーク親切なロシア料理店での才色兼備の救急看護師兼ソーシャルワーカーとして働きずくめの役でめっちゃ素敵だったアンドレア・ライズボローに会いに、公開初日に行ってきました。夜勤明けに行きつけのビル・ナイの経営する老舗ロシア料理店に寄ってウォッカをひっかけていたアンドレアでしたが、この作品では極貧にもかかわらず、7ドルのつまみなしのせんべろセット(テキーラに生ビールのチェイサー付き)を頼んで、酒をおごってもらうために男の客にわざと絡んだり、すり寄って行くどうしようもないオバサン役。
同情するなら酒をくれ状態。
とても見ていられません。
わたしも昔は赤羽のOK横丁で飲んだくれていました。あれは二月の寒い夜。閉店30分前に飛びこんで、焼酎とビールの大瓶を注文。弱冠二十歳のアルバイト店員に「お客さん、ビールをチェイサーがわりは身体に毒ですよ」なんてたしなめられて、「若僧のくせしてうるせーんだよ」と言い返す状態でしたから、そのヤバさはよくわかります。
都会で地道に暮らす一人息子のアパートに転がりこんで、ルームメイトの荷物をあら探し。ポケットの札を盗んでコンビニに直行。昼間かららっぱ飲み。
懺悔の値打ちもないとはこのことですな。
バーでかかる音楽はテキサスらしく、Waylon Jennings . 最後のカウボーイと呼ばれたアウトロー・カントリーの雄。いま、Waylon Jennings のアルバム Honky Tonk Heros をかけてこのレビューを書いています。この映画は酒、ドラッグ、女、ギャンブルで失敗し続け、それでも立ち上がろうとするアウトロー・カントリー(レッドネック・ロック)ものの映画といってもいいと思います。Waylon Jennings のほかにも、Willie Nelson, Jonney Cash(Highwaymen), Dolly Parton などの大御所の曲がたくさん。レスリーは息子のジェームスにギターを買ってあげたことは記憶に残っていて、ジェームスはロックスターになるために都会にいったと、自分の罪悪感から少しでも逃れようと記憶をすり替えてしまっています。Waylon Jennings は実際に8歳の時に母親に買ってもらったギターが彼の原点になっています。
カントリーに必要なものは三つのコードと真実。ジェシー・バックリーの初主演映画、2018年のワイルドローズでは腕に three chords and the truth の tattoo を入れていました。まあ、3つの大きな失敗とありのままの人生と言い換えてもいいんじゃないでしょうか。
音楽監督はたくさんの楽曲提供でカントリー界の裏の女帝と言われるソングライターのリンダ・ペリー。オリジナルサウンドトラックも欲しくなります。
ジェームスがお婆ちゃんに電話しながら、レスリーのために選んだ肩紐結びのかわいいピンクのタンクトップ。くしゃくしゃの紙に書かれた息子へのどうしようもない愛と合わせて、レスリーがモーテルの部屋で再起を誓う場面に添えられた愛情のアイテム。
アレサ・フランクリンの映画リスペクトでドラッグをたしなめるレコード会社の社長役だったマーク・マロンはアル中を克服した妻を教会の牧師に寝取られてしまった優しい神父様のようなオジサン役。おいらくの恋も確かにありました。
幼なじみのナンシー役がラスト、草笛光子に見えてしまいました(笑)
ラストまで席を立たずに観て我が身を振り返る
宝くじに当たってから転落までの経緯は描かれていないので、舞い上がったレスリーや甘い汁を吸いに群れ、吸い尽くしたら掌返しする周りの人たちは心のなかで想像すらることになる。
転落してからのクズっぷりには吐き気を覚えるが、依存とはあれ程までに嘘を塗り硬め手段構わず欲しい物を手に入れようともがき、一番大切な存在さえ手放してしまうものかと空恐ろしくなってしまった。
それでも転落後のレスリーを支える人たちの暖かさや息子の存在は救いを与えてくれたし、やや予定調和的なエンディングではあったけれど良かった。
もう踏み外さないで生きていってと願います。
ピンクのスーツケース、そして中身を捨てずに頑張ったね。
それにしても昔の写真は「赤目」になっていたよなぁと思い出しました。
自分自身も溺れないよう、そんな自戒の念が湧く作品でした。
幸運の訪れに気づかないのはバカ
ロトで19万ドル当選したが、あっという間に使い果たしある中になったシングルマザーの話。
真っ当に生きた上での+19万ドルなら充分な足しになるけれど、それだけで暮らそうと思ったら10年も暮らせない程度の金額ですからね…。
当選から6年後、文無しで家を追い出され、息子の世話になるも約束を1日も守れず同居人にも迷惑をかけ、息子にも愛想をつかされ巻き起こって行くストーリー。
思うように行かないと、直ぐに人を罵り卑下する言葉を吐くくそったれな主人公。
クソったれでロクデナシのバケモノは自分だろうに。
母親や昔の仲間から逃げ出した過去を持ち、更には息子ジェームスとも…。
主人公があまりにもな人間性なのでいくらキレイに進んでも、自業自得で正直言う程の感動は味わえなかったけれど、それでもちゃんとギャップはあったし、ジェームスが良い子に育ったことへの感謝を解っていたしで良かった。
一時の脱却で繰り返すアル中ハイマーなならないことを切に願う。
個々理解はできるが、では何を述べたいのかという点はやや微妙…?
今年209本目(合計860本目/今月(2023年6月度)34本目)。
※ エスカレーター逆走トラブルで、最初の1分の視聴が漏れています。
いわゆる「数字選択式宝くじ」で18万ドルだったか19万ドルだったか1等をとった女性のその先を述べる映画です(宝くじのあるべき姿、等は論点になっていません)。
※ 日本円に換算すると、およそ2600万円になりますが、これは日本では、ミニロトの1等の法律上の最高金額に似ます(法律上2000万円/ただ、理論上の話で、現在ではネットで購入できるようにもなったので、1等独り占めで2000万円に達することは少ない)。もちろん宝くじのシステムは国によって全く違いますが、日本ではこれより難しいロト6、7もあるので、映画内で参照されている「数字選択式宝くじ」もそういったものなのでしょう(つまり、選ぶ数字の幅と個数で難易度が違うものが売られている?)。
結局のところ多くの方が感想で書かれている通り、宝くじに当選したことと、アルコール依存に関して直接の関連性が見出しがたいのですよね…。つまり、アルコール依存症が論点であれば、成人していればアルコールなんてコンビニなりで買えますので、適度な範囲で購入することはできるためです。19万ドルが当選して湯水のように無茶苦茶に飲みまくったからなのでしょうか…(ここって直接的な言及ありましたっけ?)。むしろ、当選していろいろな人におごり「すぎた」結果お金が一気になくなってしまい(宝くじの種類としては上述した通り、ミニロトと同程度)、いわゆる「お金の尽きが人脈の尽き」ともいったりするように、そうした部分から派生したアルコール依存を描きたかったのではないか…と思えます
むしろ、個人的な見方はアルコール依存うんぬんというように映画内では描かれているものの、そうそうに使い果たしてしまい人脈もなくなってしまった人が一気に孤独感を抱えて精神的に病んでしまったという点が「かなり」大きいのではないか…と思えます(正直、日米で多少の差はあっても、2600万円程度だと、新しい家を買ったとかちょっと豪華な車を買ったくらいで簡単に消えます)。
あるいは、「宝くじは計画的に購入しましょう、仮に当選しても使い道などはよく考えて、各種の依存症になったり、人間関係を壊すことがないようにしましょう」という趣旨の啓発映画ではなかろうか…とさえ思ったくらいです(その筋も一応通りそう…)。
まぁ、日本とアメリカだと文化は違うし、例えば日本ならアルコール依存に関しては現在では診療所(病院と診療所は明確に違います。よく「病院に行く」というのは、実際は診療所のほうが多い)のレベルでも「依存性の疑いあり」で、早め早めに断酒会なりダルクなりにつながるシステムが今はできているので(そして都道府県なりの行政もそうしたものは積極的に紹介しています)、日本とアメリカではこの辺の文化が違うのかな…というところは正直思いました。
とはいっても、採点対象としてこれらの点、日本とアメリカはこういった制度がかなり違うので(日本のほうが概して分厚いとはいえる)、正直何を論点にしたいのか「日本で見る場合」よくわからない点もあり、もう少し字幕なりに工夫は欲しかった点はあるものの、文化の違う国であり、完全に理解することはそもそも論で無理であり、またギリギリ「言わんとすること自体は一応理解できる」(アルコール依存に関しての話)ことも考えると、積極的な減点まで見出しにくく(これらの減点がなければ、字幕の翻訳ミス等が論点になりますが、それも見当たらない)、フルスコアにはしていますが、「やや」わかりにくい(日本基準で見た場合)映画だろうというところです。
ペッパー・ポッツさんありがとう!
主演のアンドレア・ライズボローさんがアカデミー主演女優賞ノミネートされていたので
公開を楽しみにしていました。
当然アンドレアさんのみ標準を当てて鑑賞したのですが、なんのなんの他の役者さんたちも
素晴らしく、びっくりするくらい脚本も素晴らしかったです。カメラワークも!
ワイもお酒が大好きでちょいちょい泥酔するので、明日は我が身と身が引き締まる思いで鑑賞しました。
こんな素晴らしい作品が単館上映スタートだったなんて、、、。
世界にはまだまだ知られていない良作が沢山あるわけですね。現在過去問わず。
MCUでもお世話になった某有名女優サマたちのおかげです。感謝。
間違いなく今年のベストです。
クソな人生 自らクソの上塗り
レスリーを演じるアンドレア・ライズボローの演技は、アカデミー賞ノミネートに値すると思う。
でも、話に乗れないんだよね。レスリーが立ち直るきっかけが、どうも釈然としない。アル中の人間に迷惑かけられた経験がある自分にはどうも信じられない。
日本の宝くじの還元率は50%を切っていて、別名「愚か者に課せられた税金」。還元率が高いアメリカでも60%くらい。
その上、高額当選者が1年後にすっからかんになって不幸になってしまう割合は8割以上という説も耳にしたことがある。レスリーも当選金額の桁が1つ少なかったら、ダイナーの開業資金にして、地道で幸せな人生を送れたかもしれない。
ヤケになってクソな人生に自らクソを塗りたくって生きている女。その女が自分の母親であることの辛さ。見ていて辛い。
累計すると相当額を宝くじに注ぎ込んだ愚か者の自分。「当たらなくて幸せなのかも」と自分を慰めるには十分な物語でございました。
カルチャーの違い。アルコールは適量を。
ニュースやドキュメント番組なんかでも見るけど、宝くじに当たった時の当選者の振る舞い・・・
日本と欧米、本当真逆よね。
一躍時の人になって大盤振る舞いする欧米人、息をひそめる日本人(´_ゝ`)
自分は?後者でしょう・・・I am japanese・・家族で山分け・・・
しかし、19万ドルで人生変わるかなぁ。せめてもう一桁・・
いきなり話が逸れたが、宝くじ当選をきっかけに?(アルコールをきっかけに?)全てを失ったシングルマザーの再生の物語。
序盤、あまりのだらしなさに鑑賞している自分も彼女に愛想が尽きそうになるけれど、彼女が幸せを取り戻す事を願って最後まで応援!
意地の悪い奴等も見返してくれ!
そんな風にして2時間。
想像を超えてくるとか、大どんでん返しとか、そういうものは無いけれど、一歩進んで二歩下がったり、一歩進んで一歩進んだり、とても幸運すぎる?出会い以外は特別な何かがあるわけではなく本当にゆっくりと歩み始める主人公。
良かったです。四捨五入して星4で。
軽度のアルコール依存障害を一時的に脱却した物語
思っていたより短期で軽度のアルコール依存による混乱人生の一幕で、
軽い軽いストーリーで拍子抜けしてしまった。
それは、ロト賞金2600万円程度では、
そんなに大きく破綻するものでは無いし、
子持ちの女性がどんな豪遊したのか不明確で臨場感がなく不足感が残った。
つまりは、
山も低く一山で、谷も深くなく一度滑った程度なだけ。
アル中は何度も何度も滑り落ち、
這い上がってくるたびに障碍が増えて行く、
その原因が身近にあるところに怖さがある。
テレビで毎日それを勧めているだけに怖い。
コンビニで手に入るだけ恐ろしい。
そんなことから、
演技だけではなく、過去の作品と比べこの問題に対するこの作品のストーリーに注目すると、
つくづくアカデミー賞を獲るのは難しいことを知らされた感じです。
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宝くじで高額当選するも酒に溺れたことで行き場を失ったシングルマザーの姿を描き、
主演のアンドレア・ライズボローが第95回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされたドラマ。
テキサス州西部に暮らすシングルマザーのレスリーは、
宝くじに当選して高額の賞金を手にするが、数年後にはそのお金を酒で使い果たしてしまう。
行き場を失ったレスリーは、
かつての友人ナンシーとダッチのもとへ向かうが、酒に溺れる様子に呆れられてしまう始末。
そんな中、スウィーニーという孤独なモーテル従業員と出会った彼女は、
それをきっかけに後悔だらけの過去を見つめ直し、人生を立て直そうとする。
泣けるんだけどご都合主義だなあて感じで、良い映画と泣ける映画は違う...
泣けるんだけどご都合主義だなあて感じで、良い映画と泣ける映画は違うと実感させられた。
アンドレア・ライズボロー、前半は凄まじくてこのままいけばニコラス・ケイジの『リービング・ラスベガス』並かと思っただけに残念。
ピンクのスーツケース
前半は、自分もあんなふうになったらどうしよう、と思って見ていました。
依存症について私はよく知らないのですが、レスリーにはぜひとも立ち直ってほしい。
おそらく子どもの写真を見て、かつての夢を思い出したのでしょうね。
最後のナンシーらとのシーンも良かった。
ジェームズも大変だったよね、ああいうお母さんがいて。
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