法廷遊戯のレビュー・感想・評価
全124件中、61~80件目を表示
考えさせられる映画だった
最後は清義の正義が勝ってしまった。せっかく弁護士になれたのに。でも罪を隠したままでは友情を育んでくれた馨に申し訳ない気持ちをずっと抱えたままになるであろうから、こうなる運命だったんだろうな。二転三転、四転五転とハラハラするし、最後は重くなってしまったがラストシーンがとてもよかったのと主題歌で救われた気持ちになりました。
杉咲花の無駄使い
予告を見てロースクールでの模擬裁判の話かと思い込んでいたら、実際の殺人事件を巡る裁判員裁判を舞台とした、現行の司法制度の欠陥を突く社会派ミステリーでビックリ。
終盤の杉咲花の演技は賛否が分かれるような気がするが、自分は否。あんなバカ演技をさせられて気の毒。杉咲花の無駄使いだ。
鑑賞後カップラーメン食べました
評価高かったので観ました。原作は読んでいません。
「わからなかった」というのが感想。
一つ目、最後の永瀬さんと北村さんの仲良さそうなシーン。ある意味父親を殺した永瀬さんと仲良くなる必要性は?
二つ目、大切な人を守るためとはいえ、二度も暴力をふるった人がなぜ弁護士に。これもいざという時に大切な人を守りたくて?
三つ目、評価がこんなに高い理由。自分の理解力では、何回か観て考察すればよさがわかる映画かもしれません。
大森さんや筒井さんなど脇役のキャストが豪華なところ、時間が短いところは良いところ。あと杉咲さんがかわいい。
。。。。うーん。?
どんでん返し???どこが?
杉咲花ちゃん、すごいお芝居するけど、
いつもこういうキャラじゃない?正直見飽きた….
主人公の彼は淡々としていて
なにを考えているのか、、?
後ろから映すカメラワークが多くて
第三者目線でみちゃうせいか、
全員に対して感情移入できず。
個人的に2017年の
「僕たちがやりました」というドラマを
見終わった直後なので
通ずるものがあって不思議な感じ。
ちゃんと罪を償えよ?ってこと?
さて、彼は
自首するのか、死ぬのか、、。
なかなか理解しにくい、みたいな
話があるけど、自分が分かってないだけなのか?
すごく単純な話に思えたんだけど….。
評価高いから期待してたのもあって、
やっぱりこういう映画はテレビで十分かも。。
それぞれの正義
ロースクールに通う3人の若者は無辜ゲームという
模擬裁判をきっかけに、本物の被告人、弁護士、被疑者となって行き3人を織り交ぜていくミステリー。
清義、美鈴、馨は過去の事件を法の知識をフル活動利用し駆使して復讐していく。
裁判員制度、検察、弁護士、被告人、被疑者、
冤罪、再審など法廷でのやり取りが臨場感もありつつ分かりやすく感じた。さすがは現役弁護士の
五十嵐律人さん原作。細かく表現してると思う。
美鈴役の杉咲花さんは優しく笑う反面、凶悪化した形相は効果絶大。正に静と動。
大人は分かっているふうで、分かってない。
大人は助けてくれないが印象的。
肩を組ながら階段を登ってたのに、その父親を
階段から落としてしまったのか。
彼らの人生を変えてしまった大人達の責任。
友情と愛情が転げ落ちていくのが悲痛すぎる。
大森南朋さんの役。実際に法廷でも居そう。
いい味出してた。戸塚純貴さんのきれっぷりも良かった。
大切な人を暴力で助けるのでは無く、知識を得た
弁護士で助ける為になったが、最後は逆の立場に。
苦悩と愛情、正義が交差する映画でした。
CMがハードル上げすぎている
二転三転、四転五転とのCMを見て楽しみにしていましたが話の展開はシンプルでどんでん返しというよりはどんどん新しい事実が明らかになっていくという感じです。ストーリー自体は良かったのですが予告で盛りすぎてる感は否めませんでした。驚愕の真実みたいなものを期待してると肩透かしを食らうかもしれません。しかしそれぞれの言動に一貫性があり、その人物ならそれを選ぶだろうという行動をするのでストレスなく最後を迎えることが出来ました
(好みの問題かと思いますがストレスで言えば冒頭の学生たちによる劇団風?の演出はストレスでした)
スリルや驚愕を求める方より人間同士の愛憎や信頼を見たい方におすすめしたいなと思いました
無辜ゲームが倫理的に問題があるというのが映画を見ただけだとよくわからなかったので見終わってから原作を買いましたが登場人物やエピソードを大幅に削ってメイン3人に焦点を絞って作られていたのですね
映像で見てみたかったエピソードもありましたが、今回の場合話が散らからずにコンパクトに纏まっていて良かったと思います
みなさん言われてる接見室のシーンは圧巻で見る価値ありです。杉咲花さんとにかく素晴らしい。狂気の眼がとても印象的でした。清義は己の正義を貫く決断をしただけで美鈴と馨を天秤にかけたわけではないと思うのですが、美鈴からしたら自分より馨を、生きている自分より死んだ友人を選んだように思えてしまう選択で、判決を受けながらケタケタ笑っている姿に胸が痛みました
一方清義は公判前と後で明らかに顔つきが違っていて目に光が宿っていく。覚悟を決めた人間の美しさを感じました。美鈴に真実を教えて欲しいと伝えたときの表情は美鈴に対する愛情と親友の死の痛みを両方感じられて素晴らしかったです。永瀬廉さんは複雑な感情を表現出来る方ですね
最初掴みどころのなかった馨も終盤で駅のシーン、父の死、家族の思い出、セイギとの大学のエピソードが畳み掛けられることにより、人間味と教授が言っていた「許す理論」を持っている人物であることが提示され、最後まで見終わると馨の価値観を理解できる構成になっているように思いました。
この難しい人物に説得力を持たせている北村匠海さん素晴らしいです。
永瀬廉さんも北村匠海さんも良い意味で陰のオーラをまとっている方だと思いますが、杉咲花さんが名前通り花のような明るさと美しさでとてもバランスの良い3人だと思いました
これからの活躍に期待です
高評価?
オープニングのむこゲームの過剰演技やストンプを見て期待値が下がる一方でした。
杉咲花さんは演技上手だと思いますが、今作の怪演はテンション高過ぎでしたね。監督のせいでしょうが。
そういえば刺殺のシーン、完全に刺しに行ってるように見えたのは私だけですか?アレで無罪?
法廷遊戯
原作を読まずに観に行きました。
結末を知らずに観たので最後にそれぞれのねじれて交差した正義を知り考えさせられました。
馨(北村匠海)独自の冤罪と無罪の考えが最後にきいてきます。
永瀬廉(清義)の憂い表情がセリフが無くても語っており惹き込まれる演技で素晴らしかったです。杉咲花さん(美鈴)は目の表情で心情が伝わり狂気に満ちたシーンは怖かったです。
とにかく夢中で見入ったのであっ言う間の97分でした。どなたかが心情に合わせた空の描写が素晴らしいとコメントされていたので、結末を知った上で空とそれぞれの目線でもう一度観に行こうと思います。
”とにかく杉咲 花がスゴい”
1.
とにかく杉咲 花がスゴい。
特に、折本 美鈴が刑務所で豹変するシーンは鳥肌が立った。
初め美鈴に対しては、静かでおとなしい女の子という印象。物語が進むにつれて、久我 清義(永瀬 廉)の前だけで見せる姿から、したたかに生きていることが分かる。ラストにかけて、彼女が清義に対し、狂信的なまでの信愛を抱いていることが分かっていく。
一貫して美鈴の精神的な幼さが感じられ、施設での経験と彼女の不安定に感じられる精神性が容易に結びつく。美鈴という人間を魅力的に描き出す、杉咲 花に対してただただスゴいという感想を抱いた。
2.
探偵なのか、占い師なのか、ヤバめの何してるかわからないおじさん役 大森 南朋の公式コメントが面白い。
大森さんの演じた男は、振り返ってみると何だったかよくわからない狂った人間であった。ただ、劇中ではインパクトが非常に強かった。そんな役を演じていた大森さん自身も掴みどころのない役を何も掴むことができないまま演じていた、という所に面白さを感じた。
法廷遊戯
今の世の中に重なり罪とは何だろうと考えさせられました。そして冒頭の無辜とはに結びつきます。父母と幸せな時間があった馨、施設で
出会った清義と美鈴。三人が自分の身を守るためではなく大切な人を守ろうと生きている姿に胸が痛みます。構成も素晴らしくて視点が変わるとまた違う考えにも辿り着けるので何度も観たくなりました。
3人の各々の正義が全て愛する人のためで どちらの立場で考えるかによ...
3人の各々の正義が全て愛する人のためで どちらの立場で考えるかによって見方が違うんだなと思う 色々考えさせられる素晴らしい映画でした
呆底遊戯
永瀬廉がビジュアル系ポーズを取るポスター、蝋燭を持ち芝居がかった無辜ゲーム、キンプリの甘い主題歌…
上映時間からも予感はしていたが、想定以上でした。
大袈裟通り越してアタオカな藤方、突然の『We Will Rock You』など序盤から演出がヒドい。
何故か模擬法廷から変わり、裁判上でも何故か「無辜ゲーム会場」と呼ばれる洞窟は、何故か事件現場だけ明るい。
“無罪と冤罪”のくだり、審判者を任されるほどの馨の意見にあんなプークスクスってなりますかね。
名前すら知らない大森南朋(佐沼+権田=沼田という安直さよ)をアッサリ見つけるご都合主義。
ウイルスの件も、原作では佐沼の底知れなさがあってこそなのに、沼田は漢字すら読めない。
清義が沼田に言った「面白いもの」も、沼田が裁判員に放った「許さない」も未回収。
人物やその関係性、特に清義と美鈴については動機の説得力に直結するのにまったく掘り下げられていない。
喜多の行為のエグみを描写せず逃げたせいで、痴漢冤罪への同情すら湧かず…
サクとトオル、権田のカットは予想通り。
盗聴犯特定の流れは、原作では内部にいる発想がない清義がアホ過ぎたので改変されてよかった。
(ただ、美鈴を連れて乗り込むのはどうだろう)
駅でのモメ事に誰も注目せず、清義の行為に目撃者がいない不自然さは、映像化でより強調されてしまっていた。
奈倉が准教授から教授になってたのは柄本明な時点で想定してたし、物語上はどうでもいい。
でもそのどうでもいい部分をわざわざ変えたのは恐らくキャスティングありきで、つまりそういう作品なのだろう。
“呆”れが“底”をつくお“遊戯”作品。
深みや重さ、主題の強さなど色々と犠牲になったが、あの尺で纏めきったのは評価します。
97分に凝縮されたミステリ
清義と美鈴の過去、馨の過去、過去の真相、真犯人の意図、その意図に載ったもう1人の真犯人。真実が徐々に明かされる過程が見事。中盤まで殆ど語らない美鈴が、感情を爆発した終盤の杉咲花さんが素晴らしい。黙秘中の眼差しも、佐久間悟(筒井道隆)に向ける敵意の表情も見事。優しげな永瀬廉くんもハマり役。お花ちゃんと北村匠海くんの共演で「十二人の死にたい子どもたち」も想起したが、本作の方が何倍も完成度は高い。ただ個人的に、以下の2点はスッキリしなかった。
⚖️
①馨は命かけすぎ
作中で馨は「殺人未遂」を意図していたとも、美鈴に殺されると覚悟があったとも語られる。いずれにせよ、父の無実を法廷で証言させる為に命を賭ける。しかし、墓に遺したUSBで清義は自首を決意する。ならば、司法試験を現役合格する頭脳をもってすれば、ここまで極端な手段をとらずとも告発できたのでは? 馨の生き様は現実味が薄く、ミステリの為の絵空事に感じる。
🗡️
②罪を重ねた美鈴が裁かれない
恩人の清義を護れない事で、美鈴も罰されはする。ただ、悟を陥れた事も、馨を殺した事も法的には裁かれない。それこそが、馨の主張する司法の欠陥だとしても、最も罪が重い者が裁かれない展開はスッキリしない。
少しづつ明かされる真実が切ない
予備知識なく、評価が高かったので見ることにした映画。
題名から法廷劇かと思っていたけど、実はそうではなかった。いい意味で裏切られたなあ。
ロースクールで開催される無辜ゲームという最初のくだりで、○○ゲーム系は食傷気味だったので、まぁたこの手のヤツかとちょっと引く。しかも、模擬裁判にもかかわらず証人のみの告発と裁きという無辜には程遠い成り行きが不安を募らせる。
さて、いくつかの不穏かつ小さな事件があり、大森南朋の盗聴事件で最初のセクションが終わる。
数年たって、北村匠海演じる薫は研究者に、永瀬廉演じる主人公セイギと杉咲花演じる美鈴の運命が大きく動く。
薫は胸にナイフを立てられ、美鈴は現場に血まみれで立ち、そこをセイギが発見する。
美鈴はセイギに「無実の主張」と「弁護を依頼」する。
セイギが調査するうち、美鈴の意図と、薫の書いたシナリオが明らかになる。
悲しすぎる。
何となく「白夜行」を思い出した。
でも、きっかけになった美鈴とセイギに起きた事件は、時代とはいえテンプレ的なのが残念。そう、この話はどこか既視感のある事件を「冤罪と無罪」で繋いだ古くて新しい話なのだ。
相変わらず杉咲花の振り切った演技は「キモチワルイ」し、北村くんの親友感と悪意の同居した演技は名の通り巧み。
永瀬廉は主役にしては暗いし、終わってみれば十代の時に犯した罪で薫に裁かれるわけだ。
勝者はおらず、「ワタシが清義を守る!」と言った美鈴は、カレの正義の心による「裏切り」によって果たせなくなる。最後の美鈴のこう笑は諦観をよく表していて見事。
ただ、有名俳優が出てることで先が見えるキャスティングや、原作は知らないが恐らくエピカットにあったんだろうなという性急さが感じられたのが残念
この脚本で見せ場をつくる杉咲花がすごすぎる
オープニングからの戸塚純貴のキャラ設定と演技の演出がおかしすぎて、引くんだよね。何を描きたいんだっていう。無辜ゲームも小説で読んだら面白いのかもだけど、観てると「なんじゃ、こりゃ」でしかないの。
その無辜ゲームで「犯人は戸塚純貴だ」とズバリ言い当てるんだけど、なんでだったんだろうね。なんの証拠もなく思い付きで言ったようにも見えたけど、超能力持ってるのかな。
そして年は過ぎて、北村匠海に呼び出されて無辜ゲーム会場に行ったら、大変なことが起きましたと。ここから「なんで?」「なんで?」ということが続くんだけど、法廷のシーンで「そういうことだったのか」と分かるのね。
この話は、この部分だけで、できてるね。
検察に冤罪を認めさせるには、判決が出ている事件について、法廷で語るしかないということで、色んな技を出してくんだよね。ここが「なるほど」「すげえ」と思うの。
そして、この作品は、本当に、そこだけ。
あとはドンデン、ドンデンやりたくて事情を作っていくんだけど、その事情が悲惨。
作者が力量に欠けるがために、悲惨な事情を負わされた登場人物は可哀想だよ。
これは脚色も難しかったろうね。ミステリは人物の内面を描いたりしないから、そこを描こうとすると、おかしくなっちゃうだろうし。
そして、その話を、適切でない演出でさばいていく。
これは永瀬廉のファン以外は観るのがきつい。
そんななかで、ラストの留置所での杉咲花の演技はいいね。
話の流れ関係なく、与えられた設定で「やって、みせて」と言われてやってみせた感じがする。
脚本や演出が今ひとつでも、最高の役者を揃えればなんとかなりそうだなと思ったよ。
本作は、基本の演技レベルは永瀬廉にそろえて、脇を固めるために名優を使ってるから、そこまで「演技を観てれば、それでいい」という作品ではないよ。
困った時は花頼み 「市子」も近くで上映してほしい!
話の内容は大体分かったのですが、馨(北村匠海)の父親のえん罪の取り調べや裁判の映像描写があれば、スッキリしたかなと思います。
それから、清義(永瀬廉)が以前、殺人未遂を犯した話がありましたが、物語に関連があるのか、はっきりしませんでした。
謎解き映画としては意外性もあり、「真夜中乙女戦争」のような独特の雰囲気もありで楽しめました。
杉咲花ちゃんに存在感があり、「市子」も近くの映画館で上映してくれればなあと思いました。
2転3転する面白さ、現実に起こりうる闇
話の内容的には、意味深なこと・断片的に明かされる過去シーンが徐々に明らかになっていくストーリーは面白い。一人一人の思いの丈が伝わってくるような演技の上手い俳優たち。見ていてちょうどいい内容と時間。楽しめた!
状況も、誰が悪くて誰が正しいのか、日本の裁判の冤罪・無罪について学ぶことが出来る。内容が少しリアルであるからこそ、色々思うことがありそうな作品。
あと、杉咲花の演技ヤバいわ!
全124件中、61~80件目を表示