「面白すぎた」法廷遊戯 R41さんの映画レビュー(感想・評価)
面白すぎた
ユウキカオル 彼の父は警官で、とある少女による偽証によるカツアゲを補導したが、少女の仲間の少年によって階段から落ち、少女の偽証をマスコミなどが信じた結果、警官が有罪となった。
少年少女もまた、犠牲者で、彼らは「こんな世界」を出ようと、必死になって勉強し、司法試験を目指す者たちの仲間になった。
無辜ゲーム ハメられた同級生 不可解な嫌がらせ…
しかしこれらは解決されることなく、二人は司法試験に合格し、第一線で活動し始めた。
大学の研究院となったカオルは、等倍報復の理論の論文を書き続けていた。
そんなときカオルから無辜ゲームの誘い。
そこへ行くと胸にナイフが刺さったカオルと返り血を浴びたミレイ。
黙秘を続けるミレイ。彼女の無罪を信じ切るキヨヨシ。
やがて裁判が始まり、9年前の事件は冤罪だったことにこの事件が起きたことが証明されてゆく。
キヨヨシは、カオルの墓でUSBメモリを発見、そこには彼の日記とともに「すべて」が語られていた。
ミレイは、カオルとの約束を理由に黙秘を続けてきたが、カオルの目的が「キヨヨシ」にあることを知り、カオルの描いたシナリオの「虚」を突く。
そのことでキヨヨシは罪を免れ、ミレイは無罪となる。なったのだ。
カオルは、ミレイの頭の回転の速さと行動力まで端然と計算していなかったことになる。
逆にキヨヨシは、カオルが思っているよりも正義感を持っていた。
発端は9年前 腐った大人たちの陰でやさぐれていた時の若気の至りだ。
その結果は、カオルにとっては絶対に許されないものになった。
カオルは現代日本の司法制度に対する改革を求め、同時にそのきっかけを作る画策が、この事件を作ることだった。
キヨヨシは、9年前にしたことに絶えず苦悩していたのだろう。
その息子がカオルだったことを知り、弁護どころではない心境だ。
カオルの画策を知り、ミレイのしたことを知ってしまった。
法廷はすでに閉廷した。
もう一度やり直す。
これがキヨヨシがした最後の決断だ。
そしてカオルがミレイに予言した通り、結果だけはその通り、になってしまった。
それがオチでもある。
主人公キヨヨシの「生き方」は、最高に勇気のある生き方だ。
どんな人生を歩もうが、彼のように生きたいと思った。
R41さん、コメントいただき誠にありがとうございます。
心理面を考えると、あとからじわじわと考えさせられる作品でしたね~
人間にはどこか過失を犯したことがあるのだろうけど、キヨヨシは忘れることができる才能もあったようですね。ミレイの行動によって思い出してしまった感もありましたが、多分彼なら仕事に打ち込むことができるのでしょうけど・・・やっぱり心理面は深いです。
本当にすこい発想だと思いました
とてもリスクが大きい。が、そこまでしないと父の冤罪を覆すことが出来ないと判断したのでしょうね。
他のミステリィと違った面白さがありました。
こんにちは
ついさっきレビューを書きました。
R 41さんも書かれてるのを知ってましたが、
タイトルしか
見てませんでした。
レビューの前に他の方のレビューはタイトル位しか事前には読まないのです。
読ませていただいて、美鈴の心理描写、いやー成る程、
あーそういう心理だったのかと、思いました。
取り急ぎのレビューだったので美鈴を美玲と書いたかもです。