「ガチンコラーメン道とはちょっと違う。」釜石ラーメン物語 野球十兵衛、さんの映画レビュー(感想・評価)
ガチンコラーメン道とはちょっと違う。
「えっ?ラーメンってそんなんでいいの?」が、観終えた時の素直な感想でした。
いくら幼少の頃から母親の仕事を見慣れていたり、秘伝の麺や醤油を得たとしても、伝統のラーメンってあんな簡単に作れるの?って思っちゃったの。
割とよく聞くフレーズだけど、寿司職人が一人前になる過程は、洗い場1年→飯炊き、玉子3年→巻物、軍艦5年→握り9年みたいな。私の大ッ嫌いなホリエモンはそれを真っ向から叩き斬っていましたけれど。
でね、一人前のラーメン職人になるのも、いばらの道なのかな?と思って調べてみたの。
そうすると「数カ月から1年程が目安になるでしょう」「一部では、ラーメン屋には修行がいらないという考えもあります」だって!マジか!?
『ガチンコラーメン道』での、ラーメンの鬼こと佐野実師匠の元で地獄の苦闘をした今泉新一郎さんの修行は何やったんや!と、思ったね。(なんじゃそりゃ!の方々の方が多いですよね。“3期生の狂犬・竹中”とかも・笑)
姉妹が特訓&苦闘したのは湯切りくらいだったじゃないですか。そんなんでいいの?
マリリンの件もなんだか出来過ぎのように思えて。
このお話に期待してたのって『タンポポ』のような萎び切ったラーメン屋の再建のお話だったの。
でも、この作品で語るべきはそこジャナイ!んですよね、きっと。
あの震災の爪痕の残る街での家族再生の物語のお話ですよね。
ただそれも中途半端に感じたかな?
キャスティングが悪いとまでは言わないけれど、キャラクターが全員知らない俳優さんばかりなんだもの。だからね、終始画面が不安定に見えてたの。
どこか要所で“ビシっ”と画面を引き締める有名どころの俳優さんが一人くらいはいてもよかったって思ったの。
前回の『日本誕生』の反省から、今回は“ビシっ”とコンパクトにまとめてみました。
修行がなんちゃらとかガチンコが、どーのこーのの件を除けば300文字でやっつけられる程度で済んでいたんですが。