「アメリカ黒人家庭におけるビッグママ!」AIR エア Nobooさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカ黒人家庭におけるビッグママ!
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実話ベースビジネス物として素晴らしい出来栄えと思います。シリアスになりすぎず笑える台詞やシーンも豊富です。町山智浩氏によればこの映画は「全部主人公の功績」のように描いており、後にNIKEは解雇しているので、NIKEの公認を得ていないとのこと。でも映画を見れば主人公の慧眼と情熱が原動力になっているものの、次第に周囲を巻き込み、CEOも説得してチームで成し遂げた物語(当たり前ですが)として描かれていると思ったので公認が得られていないのは他に理由があるのかもしれません。
NIKEチーム以外での準主役はマイケルジョーダンの母でしょう。アメリカの黒人家庭においてはママの力が絶大で、治安の悪い地区の不良でもママの言うことには逆らえないというのが「可愛い」ところです。マイケルのパパは人懐こくて人の良さそうな好人物として描かれてますが、主導権はママにあるからね、というのがさり気なく描かれています。そして実際にこの聡明なママがロイヤリティビジネスの道を開き、引退後も(現役時よりも多くの)収入を得ることになります。その後成功者の義務として(米国においては節税目的もありますが)今でも人道支援で寄付してますから、企業だけでなく選手個人にも莫大なお金を稼ぐ道筋をつけたことは素晴らしい功績だと思います。
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