「ベンアフがいいとこもっていく」AIR エア ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
ベンアフがいいとこもっていく
ひと言で言えば、プロジェクトX・バスケシューズに賭けた男たち(例えが古い)みたいな話なのだが、登場人物たちのキャラとも相まって、落ち込むような場面であっても辛気臭さや悲壮感が全然なく、徹底して明るいのがいい。次々と流れる80年代ポップミュージックも陽気さを後押ししていて、かなり楽しめた。
スピーチで魅せる映画、セリフを楽しむ作品でもある。当て書きかと思われるほどマット・デイモンが役にハマっていて、クライマックスでMJママはじめジョーダン一家を説き伏せる弁舌は感動的。黒人差別への目配せも入れつつ、キング牧師の公民権運動の演説に関するエピソードも話題に出してくる。
しかし、ケネディにしてもジョブズにしても米国人はスピーチがホントうまい。日本の政治家も少し見習った方がいいと思う。
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