「ナイキの内規」AIR エア 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
ナイキの内規
ダイアー・ストレイツの“Money for nothing”の印象的なイントロで始まるオープニングがカッコいい。(ジョージ・オーウェルが陰鬱な未来として描いた)1984年の実際の映像が次々とコラージュされ、当時の音楽とともに一気に過去へと運んでいく。
正直言って、スニーカーにもバスケットボールにもあまり興味はないが、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」や「夜に生きる」を撮ったベン・アフレックの手腕を買っているので、足を運んだ次第。これまでの監督作とはだいぶ傾向が違うようだが、今回なぜこのような題材を選んだのだろうか。
盟友マット・デイモンを主役に立て、自身はCEO役に回って活躍も控えめ。オフィスの壁に貼られた社訓は、さながらモーゼの十戒のよう。ロブ役のジェイソン・ベイトマンがそこはかとなく良かった。クリス・タッカーは中川家の礼二にしか見えない。
映画館からの帰りの電車でふと向かいに座っている若者の足元を見たら、恐ろしきたないナイキのシューズをはいていた。
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