「親世代の群像劇」ブルックリンでオペラを ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
親世代の群像劇
行き詰まっているオペラ作家、信心深くて潔癖症なカウンセラーのその妻、前夫との18歳の息子、その16歳の彼女、彼女を20歳で産んだ移民の母親、法廷速記者で警察にコネがあるその夫、そして船長をしている恋愛依存症の女性。
スランプに陥ったオペラ作家が犬の散歩中にたまたま入ったバーで船乗りの女性に出会い、気圧されていたすが、それは気の迷いと彼女から逃げ帰る。しかしこの経験をオペラにするのだった。
カウセリング中にクライアントからヌードを想像していると告げられ困惑する妻。潔癖症なので家政婦を雇うが、それが息子の彼女の母親だった。
娘の付き合っている相手を全く知らなかった女性は、娘の部屋から相手が撮った半裸の大量のポラロイド写真を見つけ、ショックで夫に相談する。2人を別れさせるために、18歳と16歳の関係は法的に認められないことを利用して父親は相手を訴えようと考える。前科がついてしまうので阻止しなければならない。若い2人は16歳でも結婚できるデラウェア州で婚姻届を出すことにするが、陸路では警官にコネがある父親が先回りするので、男の子側の父親が船長の女性に頼んで船で移動することにする。
一方潔癖症の妻は教会に通ううち今の豊かで恵まれた生活よりもっとシンプルな暮らしを望み、尼僧に憧れるようになる。いつものクライアントに対して嫌いな物の克服法の話から自分の全裸を晒し、体調を崩し、尼僧になることを決心する。
息子と娘の恋愛をオペラに書き、絶賛されるオペラ作家。その劇場には尼僧になった元妻も含め、全員がいるのだった。
大人のこんがらがった人間関係と、十代の2人の純粋な恋愛が対照的。何か明確なメッセージがあるというより、人生いろいろだよね、という感じ。
映画館でなくても良いかなー。