「何らかの突き抜けた感と丁寧さ(納得感)が足りない」碁盤斬り くりくりぼーさんの映画レビュー(感想・評価)
何らかの突き抜けた感と丁寧さ(納得感)が足りない
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映画館で観るだけの何らかの突き抜けた感が不足していると感じました。
少々厳しいがTVで年末時代劇スペシャルのレベルに留まります。
あとは、もう少し丁寧な演出であってほしかった。
原作ありにて、主人公の行動は原作通りなのだと思うが、映画のなかでは何か納得感に欠けるように見えてしまった。ということで★は3つまで。
映像 ★★★ (可もなく不可もなく)
音 ★★★ (こちらも可もなく不可もなく)
物語 ★★★
役者 ★★★ (期待したほどには・・・)
・草薙の演技は各シーンで本当に素晴らしいが何か全体としては繋がらない
編集 ★★ (編集というか演出に納得感が得られない)
粗さ ★★★
総合 3.0
私の勝手な憶測での解釈(ネタバレ含むかな?)
1,首を切らず碁盤を斜めに切ったこと
・正方形のマス目をもつ碁盤 ⇔ 草薙の生真面目さ
・首を切らず碁盤を斜めに切る → 生真面目一遍からの脱却の象徴
2,殿様の絵を自ら詭弁を言って譲受けること
・生真面目一辺倒からの気持ちの上での完全な生まれ変わり
そう、この1と2の流れに私は納得感を得られなかった。
1では愛する碁の碁盤を切ることへの断腸の思いが感じられなかった。
単に首を切る代わりに、碁盤を切ったような演出となってしまった。
2では自ら絵の譲受を申し出るのではなく、もう一人の武士側からの提案を受け入れるほうが良かった。
まぁ、私の勝手な思いなんですけどね。
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