劇場公開日 2024年5月17日

「死神になってしまう草彅剛」碁盤斬り あしたさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0死神になってしまう草彅剛

2024年5月20日
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鑑賞方法:映画館

白石和彌+草彅剛in時代劇、であれば面白いに決まっているという期待だけで特に何も調べずに見に行ってきましたが、その期待にばっちり応えてくれる映画でした。
日の光や蝋燭の灯りのみの当時の雰囲気を意識した画の暗さが映画館で観ると没入感を感じさせてとても良かったです。
劇中の回想シーンのあの違和感ある明るさ、揺れも主人公の頭の中に入ったかのようで印象的でした。

そして何より草彅剛の劇中での変化が観客の心を揺さぶり続けてきました。
世捨て人→心を許せる人たちとの交流→怒りに身を落とす→死神→今までの自分を捨てて自分でなくなる→どこへ行くのか。
あれだけ大事にしていたイノセントな囲碁を指せる人間ではもうなくなってしまったと自覚する草彅剛の佇まいがとにかく凄かった。

あした