劇場公開日 2024年5月17日

「身代わりの碁盤に見る、武士の誇り」碁盤斬り たつのこさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0身代わりの碁盤に見る、武士の誇り

2024年5月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

落語の演目からなる物語だと言う事でしたが、映像になった作品を終始見入ってしまいました。
草彅くんの演技力は重々承知ですが、やはり素晴らしかったです。
前半の静かな中にも心に痛みを抱えている様子や、後半の鬼気迫る様まで良く表現出来ていたと思います。娘役の清原果耶ちゃんも、父を想う子の心情を見事に表していましたね。
実直な格之進にとっての武士に二言は無いと言う言葉はやはり曲げられない思い。
亡き妻の恨みを果たすべく本懐を遂げ、自身の疑いが晴れようともそれは変わらないのですね。
一度は本気で首を切ろうとした、源兵衛や弥吉を前にしてはそれは辛かったでしょう。
娘のお絹の幸せを見届けた上での旅立ちは、自身の言葉に嘘をつきたくなかった格之進の武士としての誇りだったのでと思いました。
それにしてもお絹は良く弥吉と一緒になる事を承知しましたね。
また、格之進が良く許したかとも思いますが、それも娘の幸せを願う親の覚悟だったのでしょうか。
柴田兵庫の斎藤工くんも、お庚の小泉キョンキョンも良かったです。源兵衛と弥吉の國村隼さんも中川大志くんも役柄を見事に演じていて素晴らしかった。
映画で時代劇を見る事は少なくなりましたが、心に深く残る、いい映画を見ました

たつのこ
トミーさんのコメント
2024年5月18日

コメントありがとうございます。
小泉さん良かったですね、草彅くんに惚れてるぽい所、無慈悲な一面。顎の辺りはメイクですかね、それとも年齢?

トミー
トミーさんのコメント
2024年5月18日

共感ありがとうございます。
「鬼平」も同日観たのですが、キャストの新鮮さもこっちが上でした。柄本明出てないし。

トミー