コカイン・ベアのレビュー・感想・評価
全23件中、21~23件目を表示
Powder
邦題はラリックマが良いんじゃないかと話題になってましたし、自分もそれで来たら爆笑するなーと思っていましたがしっかり原題のまま来てくれました。
コカインの密輸を空中から持っていくことで成功させようとしたものの、ブーツが重すぎてパラシュートが開かずにそのまま転落死してしまい、一緒に持ってきていたコカインは全て山に落ちてしまい、それを見つけたクマがムシャムシャ食べて吸ってしまい、コカイン中毒でハイになってしまい…といった感じのあらすじです。実際に山に落ちていたコカインをクマが吸ってしまった事件をベースにしていますが、実際のクマは即死に近かったみたいなので、ほぼほぼフィクションで今作は構成されていました。
知らずに食べてしまったクマのもしもの世界線を描くという発想は本当にお見事で、ある種名もなきクマに捧げた作品なんだなとしみじみとしてしまいました。
人間vsクマでコカイン合戦をするのですが、コカインを撒いてクマの気を逸らせたりするプレーもしてるので、一概にバトルものというわけではなく頭脳戦もわりかし挿入されているので様々な角度で楽しむことができました。
人体破壊描写は特段多いわけでは無いんですが、しっかりと引き裂いてグチャグチャにしたり、顔面をガリガリガリの削り倒したり、腕も足も投げ飛ばしたり、猛スピードで走る車に追いついて最終的に車を破壊して全員死亡いうインパクトの強い絵面が見れました。
コカインを纏ったクマは凶暴そのものなんですけど、見事なまでにラリっているので普段見れない愛くるしいシーンが見れます。
コカインが舞ってたら速攻で吸いに行きますし、袋ごと丸呑みにする大胆さも持ち合わせていますし、美味しすぎてゴロンゴロンしてて可愛かったです。疲れ切って人の上でぐっすり寝てしまったりと人殺ししてる時とは全然違う表情や仕草が楽しめます。
クマのCGのクオリティはかなり高く、実際のクマが動き回っているようでした。ここを忠実に再現してくれていただけでも感謝です。
ホラーとグロとコメディ全部詰めだったので、こういうのが観たかったんだよって人には満足できる逸品だと思います。
個人的にはもっとはっちゃけているのかなと思っていましたが、ずっこけるほどの衝撃は無かったかなと思いました。前半は人体破壊も処理後が多かったので、予算的な問題はあったのかなと考えてしまったりしなかったり。人間サイドの個性の薄さ(キッズたちはコカインを舐めたりとワオ!と思わせる部分はありましたが)はもったいなかったかなとは思いました。
今作が遺作になったレイ・リオッタの悪役ぶりは素晴らしく、どれだけクマにやられるんだろうと思ったら腸まで引き摺り出されちゃうので凄い絵面で大満足でした。ご冥福をお祈りしますいたします。
アニマルパニック映画は長らくサメ映画が牽引していましたし、なんならまだまだ現役ですが、今年はクマのプーも殺人鬼になったり、今作はコカイン中毒になっているので、まだまだ幅は広がっていくと思います。来年はもっと飛躍するんじゃないかなと密かに思っています笑
鑑賞日 9/29
鑑賞時間 11:50〜13:35
座席 E-5
B級。グロ。
コカイン狂いの母グマがジェイソンばりに殺しまくる。
お約束のように子どもたちは無事。実際はどうだったのかな。
タイトルから想像してた系でガッカリ感はないけど、ぶつ切り感ある人物ごとのシーン切り替えやBGM、合間合間に挟まれるギャグ❓ジョーク❓の品のなさは趣味じゃなかった。
素晴らしかった
クマがコカインを吸って人を襲うだけのパニックの一点強行ネタ映画かと懸念があったのだけど、犯罪要素や家族、友情などそれぞれのテーマが自然に混ざり合う素晴らしい構成のシナリオで、演出も面白い。何よりクマが無慈悲で最高だ。特に森林保安官みたいな小屋の場面がドキドキした。もっと怖くてもよかった。
子どもがコカインを食べて「質が悪い」と言っているのが面白い。ヘンリーもディーディーもかわいい。もっと見たかった。
黒人のヤクの売人が背中を刺されて、指を二本失ってその上肩を撃たれて、想像するだけでつらい。オレならどれか一つだけでも家に帰る。
映画を見る楽しみの一つが、麻薬でラリッている様子を見ることでもある。人がラリッているのは冒頭の飛行機の場面で、素晴らしいラリっぷりで、熊がおかしくなっているのも面白かった。
『グッドフェローズ』でもコカインに振り回されていたレイ・リオッタがすっかりおじいさんだと思ったら、実際に亡くなっていた。そう言えばそんな訃報があったような気もするけどすっかり忘れていて驚いた。
強いてよくないところをあげれば、犬好きの刑事の部下がレイ・リオッタと通じていたのはとってつけた感がある。
去年見た『ナルコス』と言うドラマで、パブロ・エスコバルがコカインをアメリカにせっせと密輸していたことがこの時代の背景だ。
これまでいろいろな熊作品に触れてきた中でもかなりの上位で面白かった。
全23件中、21~23件目を表示