「としお君!」ミンナのウタ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
としお君!
そういや昭和の世代は映像よりも音で恐怖を感じさせる都市伝説が多かった。かぐや姫のコンサート音源に不気味な声が混ざっていたり、岩崎宏美の万華鏡だって幽霊の声が聞えていたりと、噂は絶えなかったなぁ・・・しみじみ。(知らない人は「万華鏡_幽霊」で検索してみてください)
清水崇監督といえば呪怨!なんと言っても呪怨だ。最も好きなのは『呪怨2』。サム・ライミ風の時空を超えたホラーがとても良かったと思う。このタイムパラドックスが絶妙に使われている作品が好き。今作でも解決に向かうところではマネージャーの凜(早見あかり)と高谷さなが上手く使われてはいたけど、ちょっと貞子チックだったかな・・・
全体的にはGENERATIONSの宣伝映画という印象が強いため評価は下がるし、音声処理がイマイチ。カセットテープとかウォークマンとかのアイテムは復刻版的な盛り上がりを数々の映画でも見せてくれてはいたけど、ちょっと乗り遅れた感があった。しかもさなちゃん愛用のテープレコーダーは91年どころではなく70年代のものだろう。かぐや姫に合わせていたのかもしれませんね。せっかくプロのDTM機材を見せていたのに、逆回転とか、もっと最新の機材も扱って欲しいところです。
心霊現象的な映像は数カ所怖かった。鼻歌はインパクトが弱い。台詞が聞きにくいところがあったけど、アフレコしないところに拘ったためだろうか?そして、最も残念だと思ったのは、やはり男性向けではなかったところだろうか・・・早見あかりは美人だけどね・・・もう一つ、さなのお母さんが充分怖い(とくに「掃除しなさい」がしつこいところ)のに、としお君に頼ってしまったところも・・・