「宣伝のための映画か?とは言いたくないが…。」ミンナのウタ YMMさんの映画レビュー(感想・評価)
宣伝のための映画か?とは言いたくないが…。
ジェネレーションズって、知らないんですけどなんかのグループですか?
アイドルグループ??( ゚д゚)ポカーン
しかしまあ、いままでアイドルとかが出演する映画を数々観てきたのでそれはいい。
ただ、途中で歌流したりはいらんて。
ミンナノウタとなんも関係も脈絡もないぢゃん。
で、そこまでプッシュするなら、この人らじゃなきゃいけなかった!という必然性をストーリーに盛り込まないと、シラけてしまう。
内容的なことを言えば、
恐怖への盛り上げ方が、いまひとつ。
演技力は置いといても、
そこで、いきなりそんなリアクションするか?
といった流れが不自然に感じるところが随所に見受けられ、残念至極。
一方で、
さなちゃんの斬新なビジュアルはとても好きなのだが、
彼女は、ただ単に自分の世界を作り、そこにみんなを引き込みたかっただけでしょう?
たしかに虐待やイジメがあったにせよ、
たとえるなら貞子のように、
この世に強烈な恨みをもち、呪いをかけるというようなキャラクターには思えなかった。
このあたりの説得力のなさも問題のひとつではあるのだが、
となると、
彼女が最後に流した涙の意味がわからない。
人も動物も平気で殺める彼女も、
つまるところ、救いを求めていたということなのか?
だとすれば、
ここがホラーとしてはイチバンの致命傷だ。
どこまでいっても救いのないのが、
ホラーなのよ。
貞子も伽椰子も、その呪いは止まらんでしょ?
成仏しちゃあ、ダメなのよ。
もっとも、
ここで呪いが止まらなきゃあ、
ジェネレーションの人たち死んだままになるから、
マズいんだろうね(笑)。
カセットテープとか、
コンセント吐き出すさなちゃんとか、
好きな要素はけっこうあるのに、
もしかしたら貞子、伽椰子に続くホラーヒロインになれたかもしれないのに、
ほんとほんと残念でしかたない。
それから、
さなちゃんが絶命するシーンは、
とてもショッキングかつ悲しみを誘うが、
悲しいとか、
かわいそうとか、
そんな感情をホラー映画が誘発させてしまってはいけない。
ひたすら不条理に怖いのがホラー!
情に訴えてはいけないのである。
もし万一、今度続編でも作ることになったとするならば、
お願い、フツーに俳優さん使って(泣)