「ここ数年のホラーではいい出来と、ファン寄りの演出を選択か」ミンナのウタ シネマスターさんの映画レビュー(感想・評価)
ここ数年のホラーではいい出来と、ファン寄りの演出を選択か
ここ数年のホラー映画の中では結構いい方、というか帰ってきたというべきか。怨霊がモンスター化、クリーチャー化せず、見るだけで逃げられない、おぞまし、奇怪、意味がわからないのに怖い感じる、これぞ日本の幽霊が目指す山と個人的には思ってます。今回の怨霊のポイントである歌も伝染しやすくかつ安易なところなのでいいと思います。娘の怨霊よりも母親の方が怖かったです。これは賛否分かれると思いますが今回大半がジェネレーションズにカメラを向けたファン映画とも言えます。私はファンではないのでそもそもな話ですが、こうしたアイドルグループでのみの世界観はどちらかというと否定側です。なぜかというとその当然のことですがそのグループ全員との世界観でしか基本的に進まないからです。今回は少し過去の描写などがあり毎分アイドルを映していた訳ではないですが、結局のところ起きてる恐怖が身内のみという感覚で、呪いという不特定多数の恐怖感が薄れて見えてしまいます。ともあれ前述のとおり怖さはあるので監督の次作に期待。
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