劇場公開日 2023年7月7日

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「個々気になる点もあるが、それでも今週の対抗以上か…。」交換ウソ日記 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0個々気になる点もあるが、それでも今週の対抗以上か…。

2023年7月7日
PCから投稿

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難しい

萌える

今年225本目(合計876本目/今月(2023年7月度)11本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))。

原作小説は読んでいないほうです。また、この手の映画はよく埋まる傾向がありますが、他の映画(バイオハザード?)に吸い取られたのか5割くらいの入りようでした。

結局、いわゆる「モエカレ」等と同じ枠に入る映画のタイプのため、どこまで議論的に論じてという概念がわかりにくいです。この手の映画はたいてい原作小説があるため、それを超えることができないからです。
そして映画のストーリー概要はここに載っている以上に、その「交換日記の正体は何か」等を書き始めると一気にネタバレになってしまうからです。

なお一言付け加えると、エンディングロールが終わってから1~2分ほどの「おまけシーン」がありますので、エンディングロールが始まってもすぐに帰らないように注意です。

 採点は下記のように3.8を4.0まで切り上げたものです。

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 (減点0.3/心裡留保、錯誤などと身分行為)

 ・ 身分行為には心理留保、錯誤(この映画の例では、共通錯誤)が適用されることがありません(善意の第三者がいる場合でも保護されません)。映画の中では「厳密に解釈すれば」やや怪しい方も出てきますが、いずれにせよ身分行為というのは本人の気持ちの問題なので、それでも付き合うとかというのは双方の同意があればさかのぼって追認にできるという点は、「結果的には」同じです。

 (減点0.3/放送部でかけられる音楽に関する説明が不足)

 ・ 「JASRAQでは」学校の放送部などでかけられる音楽等は3条件(通常、放送部がお昼ご飯等に流すものはこの条件を満たす)を満たす限り申請不要の扱いではありますが、すべての曲がJASRAQ管理下にあるのではありません(JASRAQを嫌って、他の音楽管理団体や、自身が管理している、というケースさえあります)。

 したがって、映画内の描写は「JASRAQが管理している」という理解においては一応正しいのですが、そうでもない音楽もありますので、ここは一言注意書きを入れておいてほしかったです(JASRAQ以外の団体の扱い、本人管理等について。すべてがJASRAQのルールで処理してればいいんだというのは少し違う。まぁ、「実体として」ほぼ同じではないのか、というのはあると思いますが…)。

 (減点0.3/PTAによる球技大会と参加者全員へのプレゼント)

 ・ この描写から、PTAが背後にあることはわかりますが、PTAはリアル日本では学校に関するもめごとではトップにくるように、PTAに入る義務、抜ける権利というのは当然存在します(そもそも強制加入団体ですらない)。その場合、「PTAに入っておらずPTA費も払っていない生徒」と「プレゼント」の関係は怪しくなってしまいます(ただ、PTA批判をする映画ではないので、ここはばっさり切られている模様。とはいえ、リアル日本でもいろいろ問題が提起されている中で完全スルーというのもどうかと…)。

 (減点0.3/実は主人公(女の子)の学年が謎な状況になっている)

 ・ 最初に指数法則等の話をするので、リアル課程や、原作映画が参考にしたであろう(当時の)リアル課程を考慮すれば、高校2年生のように思えます。ほか、英語のパートについても同じです。

 ただ、そのあと、「この曲線(反比例の第一象限の部分)を、ずっと伸ばすと0に近づく」という話、つまり、換言すれば、 f(x)= 1/x as [x→∞] はいくらか?という高校3年レベルの話をしてくるところがあります(高校2年では多項式の微積分しか扱いません)。ここは明確に混乱させてくるかな…というところです。

yukispica