「いばらの冠」ノートルダム 炎の大聖堂 ku-pa-さんの映画レビュー(感想・評価)
いばらの冠
2019年4月15日に発生したノートルダム大聖堂焼失事件を、再現ドラマと実際の報道やSNS映像素材とを組み合わせ、立体的に描いた作品。
大規模なセットを燃やして撮影した、消防士たちの決死の消火活動のド迫力映像に目を奪われる。これは是非ともIMAXで見るべし。
冒頭のクレジットで「嘘のような真実」との文言が表示される。その言葉通り、いくつかの人為的なミスや不運が連鎖して、被害が最悪の結果を辿る様に驚愕。
漏電だったり、工事作業員の煙草の火の不始末など、失火の原因は幾つか示唆されているが、作中では決定的な原因は特定していない。
「タワーリングインフェルノ」や「バックドラフト」等と消防士の活躍を描く名作は数あるが、本作のように実在の消防士の活躍をここまで劇的に描いた作品は稀有だろう。
またドローンや消火ロボット等の最新テクノロジーの活躍も興味深い。
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