劇場公開日 2023年4月7日

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「エンタメ性を排除した地味な感じなんだけどメッチャ引き込まれる作品。 本年度ベスト!!」ノートルダム 炎の大聖堂 イゲさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0エンタメ性を排除した地味な感じなんだけどメッチャ引き込まれる作品。 本年度ベスト!!

2023年4月8日
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鑑賞方法:映画館

実際にあったノートルダム大聖堂の火災事故を再現した作品と言うことで鑑賞。
火災映画でよくあるエンタメ性は低く、リアル感を前面に出した感じの迫力が凄かった。

本作は消火活動をする人達と、キリストに関連する貴重な文化財を燃え盛る聖堂から運び出す人達にスポットを当てた印象。

煙草のポイ捨て。
配線を突っつく鳥。
電動ノコギリでパイプを切る火花。
出だしから火災を臭わすシーンがあり、いつ火事になるかヒヤヒヤ。
加えて老朽化した火災報知機が狼少年的で大災害になった原因のひとつって感じ。

火災のシーン。
最初は煙しか見えない聖堂が、あっと言う間に炎に包まれ、もはや手遅れ状態。
スクリーンが2分割や3分割となり、実際の火災の映像も引用している感じ。
メッチャ燃えてる感じがリアルで絶望的。

消火に向かう消防車。
渋滞に巻き込まれたり、通れない細い道を後退する始末。
その脇を報道のバイクが涼しい顔で走る姿が切ない。

聖堂の屋根は鉛なのか。
火災の高温で溶けた鉛が滝のように流れるシーンが恐ろしい。
その鉛のしぶきで消火ホースに穴が開き消火にも支障が。
聖堂が燃えている全景から、消火ホースの絶対数が少な過ぎる。
水圧も低く焼け石に水の状態。
なす術が無い。

消火活動は聖堂の鐘楼にスポットを当てた感じ。
鐘楼に向かう通路は狭く人がひとり通れる程度。
ボンベなどの機材を背負う消防士の苦労が垣間見られる感じ。

こんな時にフランス大統領が現地視察。
消防隊の取った行動はお見事(笑)

パリの住民は燃える聖堂を見ているだけで何も出来ず。
燃える聖堂を見ながら、皆で神に助けを求める様に聖歌を歌う姿に泣けた。

出だして聖母マリア像にロウソクを捧げながら祈る少女。
何を祈っていたのか?
気になります( ´∀`)

イゲ
Mさんのコメント
2023年4月12日

「みんなが幸せになりますように」だと思います。

M