ジョーカー フォリ・ア・ドゥのレビュー・感想・評価
全736件中、61~80件目を表示
②ミュージカル的法廷劇を観よ!
前作が1999年に僕が劇場で観た映画37本(卒業アルバム的SNS 2020年2月4日記載)中、1番良かったので、本作はとうぜん観ました。
この作品は、前作を観ていないと、内容が繋がらないので、この映画を観る前に、前作を観ておく必要があります。
薬物を使ってドーピング演技をしていたので、ヒース・レジャー氏演じたジョーカー「ダークナイト(2008年)」は、僕にとっては、語る価値はナシ
本作のぶっ飛んだ脚本は、映画「タクシードライバー(1976)」に近くもあり、「時計じかけのオレンジ(1962年)ぽくもあるが
これで、色彩感覚が飛んでいたら、完全にジャンキー"サイケ映画"と決めつけねばならないが、
本作はギリギリなところで、ミュージカルの域に踏み込むことで、その世界に足を踏み入れずに済んだ気がします。
本作は、アメリカンヒーロー映画でなく、バットマンシリーズのスピンオフ作品でもなく
完全に、オリジナルな世界感を持った作品なので、アメリカンヒーロの世界観を、本作に期待した鑑賞者からは、
大苦評が来ることは、容易に予想できる。
人の好みは、好きずき
僕は、アメリカンヒーローものが、嫌いに近く、本作の様な世界感が非常に好きです。
本作のジョーカーは"トランプのJ"ではなく、"バットマンの好敵手"でもなく、単に詰まらない"ジョークを発する人間"だということ
本作は、アーサーと言う いかれたオジサンの人格@害(多重@格)の中での物語、
おそらくレディ・ガガさん演じるはリーは、初登場のシーン以外は、すべてアーサーの妄想の中での出来事だと推論できる。
それでも、リーは、ジョーカーの相棒ではなく、単なるジャンキーのファンであった。その部分が、妄想を否定するような点ではあるが、彼の人生はいままで こうして裏切られ続けてきたのだから、
妄想の世界でも、落胆するような展開に、自分の無意識が導くような気がする。
まして、女性とは、まるで触れ合た事も付き合った事もない 童@ゆえ、弁護士にキスしたのも、もちろん妄想での行い。
ホアキン・フェニックスさん と レディー・ガガさん 両俳優の歌唱力は、実に素晴らしい。サウンドトラックが欲しいくらいだ。
撮影のライティングも構造も、実に考え込まれており 作品の芸術性が高い事を物語っています。
この映画を観たら、もう1度 本作ではなく、1作目「ジョーカー」を観て、これまでの経緯を おさらいしてみるとよいでしょう。
ミュージカルは好きじゃない
今作まで見ることできれいに話が腹落ちする凡作
前作を見たとき、世間の高評価とは違い、個人的には非常に疑問が残りました。
ジョーカーとは歴史に名を残すような悪党です。相当なカリスマと警察の裏をかく天才的な知略がないと成り立たないわけです。その点ヒースレジャー版はそこをうまく描けていたと思っています。
この作品のジョーカーは(言い方は悪いですが)そこら辺にいそうな世間に不満を持っている量産型重犯罪者という感じで、器ではないなと思っていました。これではすぐに警察に捕まるだろうし、脱獄したり、法廷で弁舌を尽くして刑罰を逃れることはおおよそ不可能だろうし、いったいどうやって本物のジョーカーになっていくのやら???と疑念を感じていましたが、本作を見ることでその結末に非常に納得しました。
と同時にSNSやインターネットの発達により実際よりも大きく誇張された虚像を人々があがめている現代に対する風刺も(勝手に)感じています。
非常に納得のいく本作ですが、結論としては驚きもなく退屈な時間が長い凡作と感じたため星3としました。
所詮敗者は敗者でしかない
カリスマジョーカーが“躁”だとしたら、囚人アーサーは“鬱”。“躁”と“鬱”の振り幅が大きい作品だと思いましたが、“鬱”が9割を占めてました。興行が悪いのも皆さんがトリッキーな“躁”ジョーカーを見たいからではないでしょうか。だって、ほとんどの人が貧しくて惨めでしみったれた“鬱”状態で生きていますよね?映画くらい“躁”になって現実逃避させてくれよ?みたいな。
アメリカは“ジョーカー”公開時の5年前より、さらにカオスになってきて、アーサーやリーみたいな人がキャラクターではなくリアルになってしまった。社会が貧困化してテロもありうるかもしれないし、全体的に理解ができない状況。ジョーカーという存在がジョークではなくなってしまった。
リーはアーサーがジョーカーになれば歓喜し求めてくれましたが、アーサーがアーサーのままだと失望し去ってしまいます。つまり、ジョーカーを求めるリーは私たち観客の象徴であり、本作でそれを断固拒否したアーサーは監督の心情そのものに思えました。ジョーカーは単なるアメコミのキャラクター。それがひとり歩きしただけ。
あのギャグ映画“ボラット”や“ハングオーバー”を撮った監督とは思えないくらい大きな不安感を作品から感じましたが、これも監督流のジョークなのでしょうか?
“所詮敗者は敗者でしかない”のか?
歌って踊って沈む映画
役者やカメラワークはいいけど、
ストーリーが残念。
ミュージカル調な妄想シーンを多用しすぎで、
物語はなかなか進まないし、
前作のインサートを使うのも気になった。
本作だけで強固な作品に仕上げてほしかった。
このストーリーで
何を描きたかったんだろうか。
エンターテイメントから逸脱したかったのか?
最後までカタルシスは得られず、
嫌な気分になるが、
それも狙いなのだろう。
このストーリーでGOを出したのは、
悪手としか思えない。
この続編の作り方しかない
前作「ジョーカー」は70年代アメリカンニューシネマらしくマーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」、「キング・オブ・コメディ」の系譜であり、
その続編である本作もやはりスコセッシ監督のミュージカル映画「ニューヨーク・ニューヨーク」に通じるものがある。興行的に失敗しているところまで同じ笑
私は前作「ジョーカー」ではラストで全てがジョークだった(ジョーカーという存在から今までの展開が全て妄想で、最後の精神病院みたいなところこそが現実)という解釈で観ておりました。そういう捉え方になる映画だと思っていましたが、本作は真逆のスタートをしていて前作の妄想部分だと思っていたジョーカーによる5人の殺害事件の罪を問われるアーサーの法廷劇というカタチをとっている。
これはあの「ジョーカー」が社会現象にまでなってしまい、模倣犯やらハロウィンの仮装で凶行に走る人間が実際に生まれてしまったということに対して、改めて製作側から前作のジョークが通じなかった悪のカリスマ信奉者達を現実に叩き落として"ジョーカーなんていない"と言いきる作品になっていたと思う。(看守がやたらと「ジョーク言ってみろよ(前作のあれやってみろよ)」とアーサーに絡むのも、前作はジョークだったんだと再確認する描写である。
ジョークの通じない人達に向ける映画として本作はレディ・ガガとアーサーのピカレスクロマンのカタチを取った。悪のカリスマに恋する人達を代表するハーレイクインとのロマンスに、ジョーカーではなく自分自身を見て欲しいというアーサーの声は届かない。
アニメーションや画角の違いなど映像的にも様々な工夫を凝らしていて、さらに最後はあの階段にて幕を閉じる綺麗な構成になっていた。確かにこれといった見せ場もなく、面白い映画ではないのだが、ラストであの若者がジョークを言いジョーカーのように笑いながらアーサーを刺し殺したことで、ジョーカーというは誰にでも生まれてくる可能性がある人格であるかのような不気味なラストは一作目の清々しさとは真逆でこれはこれで良いと思った。
個人的にはガガ様のハーレイクインをもっとしっかり描いて欲しかったのと、少し成長したブルース・ウェインとの対決という前作よりコミック寄りな描写も観たかったと思う。
夢に敗れた男
残念。2ndseriesの轍をなぞりまくり
前作はアーサーのやったことに妄想の疑問符がついていてそこが良かった...
前作はアーサーのやったことに妄想の疑問符がついていてそこが良かったが、今作は犯罪したことになっている設定があんま好きじゃないが中々楽しかった
なんかジョーカーって前作も含めて最初から居なかったんじゃ?
リーも含めて皆、最初のアニメのように影しか見てない
アーサーをアーサーとしてみてくれる人がいなかった映画の中も外も
二人狂いって誰?
妄想してるのはアーサーとこの映画を見てる人。他は皆現実見てるリーも含めてジョーカーに熱狂してる人は基本社会に不満ある人だと思うし
見てる人は前作のジョーカーの影を引きずって妄想してる
PVにあったリーと背中合わせで踊るシーンも、あんな犯罪犯して勝訴すんのかな?って妄想してた自分に対するカウンターパンチのような気さえする(まあ普通にカットされただけだと思うが)
結末から共有する精神病ってジョーカーってことなの?
小物の末路って感じもするが妄想のおかげ?で好きな人にヤラれるっていう願望というか救いなのかこれ
山ってなんだろ?犯罪の山でも築くつもりだったのかな?
妄想と現実のシーンが分かりにくい
ミュージカルってとこと、そのシーンが多め(と感じた)で好みが別れると思う
これはミュージカル映画?
ジョーカーの続編ということで鑑賞!
5人を殺害し勾留中のアーサー・フレック
ある日、音楽療法のプログラムを受けていた彼は、そこで謎めいた女性リーと出会う
彼女との交流をきっかけに、アーサーの中で抑え込まれていた狂気が再び暴走を始める
というのがあらすじ!
最初はアニメーションから始まり観る映画を間違ったかなと思っちゃいました
そしてミュージカル映画かと思うくらい歌ってた笑
みんなアーサーではなくジョーカーしか見てなかったですね
ハーレイ・クイーンもそうでしたしだからあっさり切り捨てられた…
見てて悲しくなりましたね
あと妊娠したのはほんとってことでいいんですよね?
いろいろ嘘ばっかりだったし…
そして最後はまさか刺されるとは思わなかった!
看守全然来ないしグルかなと思っちゃってます笑
あれでほんとに死んじゃったんですよね?
アーサーが救われなさすぎてかわいそうでした…
あといろんな人の感想を読んでジョーカーは概念でジョーカーは止まらない
アーサーは概念を作り出しただけで今後は違う誰かジョーカーになる…
なるほどなと思いました🤔
これから話は広がりそうだけど続編があるのかは気になるところ
だけどなさそう…笑
面白い映画をありがとうございました😊
道化師イン・ザ・ダーク
ホアキンはすごい
見る前はジュークボックス型のミュージカルにする意味が前作から距離感がありすぎる気がしていたのだけれど、見てみると納得度がとても高い。
どんなシーンでもミュージカル化する事でエンタメになる。高揚感でありえない主張や悪がより正当化されて見えてくる演出にしびれます。
そして知っている歌なのにこの映画で歌われる事で意味合いが違って聞こえる事に意味がある。ジュークボックス型でないと出来ない心理効果でオリジナル曲にしない意味も強く感じました。時計仕掛けのオレンジで雨に唄えばを歌っているのを全編でやってる感じ。
ポジティブな肯定感が悪の背中をぐいぐい押してくる。
あのジョーカー化した時の魅力とカリスマ性のオンオフが素晴らしかった。やはりエモく良く見える事は恐い。
裁判所が壊れて法が機能しない街ゴッサムがジョーカーと共に完成したか!と興奮したのでやりたい様にやってイチャイチャしてハッピーに行きてたまにバットマン殴られる日々こそ幸せなハッピーエンドをおくってほしい気持ちはありつつ、アーサーが周囲の期待に応えずにアーサーとしてある事を選択したのは救いがないと同時に一番救いのある終わり方のような気もしました。ジョーカーを選択してアーサーを捨て切る事は内面的にも世間的にもアーサーの存在が無くなる事で、影響が大きくなりすぎたジョーカーになる選択はオーディエンスの期待に応え続ける事でもありもはや自分がないのではとも思えて、そうなるとアーサーというつまらない自分を残すことも世の中への反抗だよなとか思ったり。どちらに落ちても救いがないなぁ
最初のアニメで示唆していたけど、アーサーとジョーカーの二面性が別人格かただのプッツンした状態なのかは最後まで判別がつかなかった。台に立つ人は常に光の中の自分は造りもので普通の人間である自分は表に見せない存在なのだし気持ちなんてのは状況で変わるものだし。
しっかし歌がうまかった。レディガガの我欲の凄キャラもハマってた。タバコのシーンがカッコいい映画も久しぶりでそれも良かった。ホアキンのつくる存在感ほんと素晴らしい。
コメディアンよりシンガーを目指してたらアーサーの未来ももうちょっと違ったのかも。
ジョーカーに期待をことごく裏切られる(色んな意味で) 前回の裏返し...
売れて続いちゃった映画としては完成度高め
ペルソナに呑まれるな
前作のラスト→自分のしたことを嬉々として話すアーサー・フレック。そこはアーカム州立病院の一室だった…。この描き方によって、「ジョーカーは存在するのか?そして人を殺したのか?アーサーの妄想ではないのか?」と観客に考えさせる余地を残していたのでいい余韻になっていました。
が、しかし、本作では「アーサー(ジョーカー)が人を殺した」ことを前提とし、それが裁判に発展するのでなんだかなぁ…となったのが観始めてからの正直な感想です。
よかった点:ホアキン・フェニックスの演技。アーサーとジョーカーの演じ分けがすぐに分かるほど、磨きがかかってました!特に法廷でかつての仲間のゲイリーに畳みかける時は必見。
悪かった点:ミュージカル仕立ての場面が多すぎる。アーサーの妄想の表現なのはわかりますけど、著しくテンポが落ちてました。レディー・ガガは上手です(あたりまえ)。
"衝撃のラスト"と喧伝されてましたが、確かに。アーサーが殺されるとは…。今度はアーサーを殺した囚人が「ジョーカー」を名乗るのか?ジョーカーの存在だけが一人歩きして続いていくのか?
最後にアーサーに面会に来たのは誰なのか?リーは絶縁されたので考えにくいし…まさかブルース・ウェイン?
…ラストはなんだかんだで余韻がありましたね笑
映画詐欺。ジョーカーで客呼んでクソ裁判映画を観せられる
裁判映画×ミュージカル映画みたいな内容で、女性受けを狙ったのか無意味にオシャレなダンスシーンとか歌唱シーンを挟んできて興ざめした。
こんなやわな内容なら主人公がジョーカーである必要無かった。
観客がジョーカーに求めるものは、狂気に駆られて大それた犯罪に走る姿だよ。
それなのにまあ、牙を抜かれたライオンというか⋯ジョーカーが全く怖くなかった。
前作では止むに止まれぬ思いで狂気に落ちていく姿に感情移入出来たし怖さがあったけど、今作では自らの欲求で行動せずに全部人に言われるがまま。弁護士とか、ハーレイ・クインとか。
そして妄想の中で歌って踊って恋だとか愛だとか言う始末。そんな腑抜けジョーカーを2時間半見せられる。退屈すぎて何度も寝落ちしそうになった。
そして何より夢オチとか妄想オチのミュージカルシーンってマジでいらない。
昔見たシカゴって映画もミュージカルシーンを夢で描いてたけど、あれだと現実のドラマ描写と乖離が生まれて興醒めする。
本物のミュージカルって、なんの脈絡もなくいきなり歌って踊り出す。全ての感情を歌と踊りで表現するものなんだよ。
サウンド・オブ・ミュージックや、レ・ミゼラブルみたいなやつ。それが出来ないならミュージカルなんかやるべきじゃない。
みんなジョーカーになろうよ
前評判が最悪だった本作
自分の目で確かめるべく鑑賞したが、いやはやこれはどうなんだと…
前作と比べてスケールは小さく、ミュージカルシーンばっかりでこれはないわーと映画館をあとに
だが、シネマトゥデイのネタバレレビューを読んで、評価が変わった
そもそも前作と本作はジョーカーのオリジンを描く物語である
サイコパスなジョーカーが暴れ回る映画なら既にダークナイトがある、あれは超えられない
ならば、とことんジョーカーのオリジンに向き合おうとしたのが本作なのだろう
敢えて暗く陰湿な監獄だけの舞台と時折挟むミュージカルによって、アーサー個人に強烈に焦点を当て、ジョーカーの思想や振る舞いに共感する人間たち、最後にアーサーを殺し、次なるジョーカーとなり得る人物を描写する
冒頭のアニメーションで語られるジョーカーの影が暴走するのは比喩表現で、アーサーの死が真のジョーカーの始まりを示しているとも言えるのではないだろうか
哀れな1人の男がジョーカーを生み出したのである
王道を外したトッド・フィリップス監督の度胸に拍手を送りたい(但し、ハングオーバー2、お前は駄目だ)
ただ、ストーリーは単調で面白いとは言い難い
不評のレビューが吹き荒れるのも納得な傑作まで紙一重の作品
全736件中、61~80件目を表示