ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦いのレビュー・感想・評価
全32件中、1~20件目を表示
思ってたよりは良かった
予告の印象よりはキャラや台詞回しが良く『映画』を観たと言う満足感はある
ヘラに剣(腕の力)で負けるウルフはさすがに弱すぎでは…となったがまあご都合
ただやはり今まで実写(リアル3DCG)で観て来ただけに物足りなさを感じる部分が多い
決して質が低かったと言うことではなく、手描きアニメーションの良さとは何か?で自分が重きを置く部分が違うからだと思うが、絵柄も動きも実に地味なので(あくまで地味であって悪い訳ではない)まあ一般受けというか元からLOTRを好きな人以外にフックになる部分が少ないのはどうしても仕方ないかなと思った
見て損は無いけど満足はしない。
公開されても話題にならないのはやはり題材の問題か。
キャラデザも作画も悪くないは無い。
内容は前半はテンポも悪くないしムマキル戦も良かったけど後半角笛城に籠もってからだらだらと長たらしくなった上にヘルムのスーパーサイヤ人化、ヤバいと言いつつ冬越せるとかストーリー展開も酷くなった。
特に酷いのはウルフで純粋で根は良さそうに見せてたのに話が進むと酷くなって最後くらいは戦って潔く死なせてやれよと思ったな。
内容が良ければまだ評価できただけに残念でならない。
秀逸なコメディ
平成初期辺りのハリウッド作品を彷彿させる色合いの背景美術が大変素晴らしく、作画も常に安定しており、手描き時代のディズニー映画のようなぬるぬるした描画がアニメとして非常に満足度が高かった。
照明、作画、音楽全てが素晴らしい。もうこれだけでこのアニメ映画は観る価値があるし良い映画だったと思う。
しかし脚本の方は予想を裏切る展開で正直かなり笑った。王様の暴れっぷりに笑わない人はいないだろう。
哀れな王様は強すぎるせいでワンパンで臣下を殺してしまい、政治能力も低いので味方の進言を仇で返し戦争にもつれ込む訳だが、異次元の強さがギャグにしか見えず脚本のバランスを悪くしていると思う。
強すぎる脳筋王を早々に退場させて、依存先を失った味方陣営の中でドラマを展開し、主人公が成長する過程をもっと描くべきだっただろう。
拠り所だった家族や故郷を失い1人で立ち上がるという主人公の一番の見せ場を王様の大暴れで掻き消してるのが本当にもったいなかった。
そして敵と主人公の因縁ももっと複雑にドラマチックにしてほしかった。
蛮族の父の元で蛮族としての振る舞いだけを学んだ卑屈で臆病なパパ大好きっ子
(この弱々しく無様な男に敵としての格を持たせた津田健次郎は素晴らしい声優だと思う)と、
蛮族の父の元でなぜか現代の女性の価値観で育った主人公(クライマックスで急に演技が棒読みになって残念だった…)
親を慕う幼馴染2人の成長の違いと愛憎が書きたかったのだと予測するが中途半端だった。
脚本は正直かなりつまらなく、誰かにオススメしたい映画ではないが、ただ一つ光るのはやはり王様のコメディっぷりだ。
美しい背景美術と真面目なストーリーの中に存在する王様の存在はあまりにシュールで魅力的だった。名作映画になる為には王様は足枷だが、凡百の映画に収まらせない旨味を作ったのも王様であると思う。
“三部作至高“ファンのためのスピンオフ
私は全LOTR映像作品のうち特に最初のFellowship…とTwo Towersが好きなので、本作はノスタルジーを感じて楽しめました。観たのは‘希少な’字幕版です。
何故かおしなべて評価が低いようですが神聖、いや真正指輪物語ファンの皆様には、
お姫様の顔つきが、わざとなのか少し今風でない事
王様の最後の異様な強靭さ×全改心ぶりが少し違和感
悪役がイケメン・アンチヒーロー風なのにずっと過剰に端役メンタル
“唯一”の指輪とその持ち主はどこいった?
辺りが、高貴なLOTR愛とその高い期待を持ってヒトの物語を観ているうちに段々と全体的に許せなくなっていったのでは、と憶測します。私は「こんなLOTR世界線もあるかもね」と見ていたので、お話しの舞台として取り込めました。
まあ本当の「人間の世」を迎える三部作以降の遥か昔の出来事との事なので、はぐれエルフの助勢とか“白の”サルマンの“正しき”助言とか赤ちゃんギムリを背負った髭もじゃら母親と地下道でばったり出くわすとか、なにか見たかった気もしますが、今回はいかにも人間臭いローハンの抗争が主題ということで良いのでしょう。
後から思い返すと、敵役の王子、なんか実は実に興味深い、我々一般愚民が親近感をさえ感じられる、冒険ファンタジー劇には難しい役どころだった気がしてきました。
家に帰って、しまってある豪華コレクター版のDVD and Blu-ray(両方持ってる)箱を久しぶり開けてどれか鑑賞したいと思います。本作の思いを繋ぐ、旅の仲間たちに会いに。
シリーズ最新作
2024年の映画納めはコレ。実写版三部作が素晴らしかったので、ワクワクで前売りをゲットし封切りを待って鑑賞。冒頭から雄大な風景であぁ「あの世界」だ…とウットリ。アニメも良いじゃん、これはIMAXで正解だったなと。で、王様の謁見シーンでいかにも悪役風な傍若無人系熊おじさん登場。まぁこの人が敵方になるんだなと、こんな展開もあの世界ぽくて良し。ところが、熊おじさんの挑発にキレた王様の「オモテ出やがれ拳で決着だ」の辺りからなんだか様子がおかしくなり…結局最後までなんかスゴイ、でもどうにも噛み合わない感じのまま主人公が颯爽と駆け去って終劇。うーん???
映像も音楽も素晴らしい。アニメという表現方法は賛否あれど自分的には決して悪くなかった。でも他レビューにもあるとおり、脚本と演出なんでしょうね。個性的なキャラクターたちの魅力を生かしきれてない。存在感抜群の熊おじさんは王様の「何で?パンチ一発じゃん?」で呆気なく退場。後任のウルフはイケメンだけどただの拗らせ屋にしか見えず、そのイケメン君を華麗にブチのめす主人公ヘラもあぁイマドキな女性像だね美しいねとしか。せめて二人の心の機微がもっと丁寧に描かれていれば、壮大な指輪物語のささやかなサイドストーリーとして味わい深かっただろうに。むしろ描きたかったのはヘルム王のほうだったのかな。土地に名を残すほどの偉大な王様なのに残念、変人のマッチョ暴君としか自分の目には映りませんでした…
期待が大きかっただけに、いろいろチグハグだったなぁというのが正直な感想。それでもエンドロールに日本人の名前がたくさんあったのは感慨深かったし、そうしたクリエイターの更なるチャレンジに期待したいと思います。
The Lord of the Ringsファンには大作❣️事前に原作を観ると楽しめる作品♫ English translation available.
ピーター・ジャクソン製作総指揮!アカデミー賞歴代最多受賞シリーズ最新作!ハリウッド超大作に神山健治監督、大抜擢!
ローハン西境の領主フレカの息子。幼い頃からヘラと共に育ち、彼女に想いを寄せていたが、ある悲劇がすべてを狂わせる。
ローハンのヘルム王の伝説を背景に、ヘラの純粋な民や信念を描いた183年前に起こった伝説の戦いの作品。
手描きによるアニメ作品で、総作画枚数は13万枚!カメラワークや登場人物、馬の動きにモーションキャプチャーを使用しており、2時間の映像の全カットを役者が演じたものを撮影し、作中に登場する騎兵が乗馬しているときの身体の揺れなど、どう動くかといった動きをすべて実際に撮り、そこから3Dのキャラクターを実写のように撮影しベースにして、手描きのアニメに起こしていくという3段階の製作過程で編成されています。
ヘルム王は、頑固な一面がありながらも、家族を想い、勇敢な王。所感としては、途中スーパーサイヤ人に見える瞬間がありました。声優さんも合っていたと思います。
ウルフは、性格が悪く、最後まで傲慢。
ヘラの兄は、誠実で王に尽くし、もう少し登場シーンがあってもいいのではないかと思いました。
他、キャラクターの声優さんに大変申し訳ないのですが、ロードオブザリング三部作のアラゴルンの声優さんはアラゴルンだけでいて欲しかったです。今回の作品で別のキャラクターの方が同じ声優さんだった時、ショックでした。
作品としては、ヘラの歴史では残されていない活躍が、ロードオブザリング三部作の再現シーンの様な背景で、民や王の為に最後まで尽くす美しい姿を描いていると感じました。
ローハンだからこそアニメで描けて、戦いのシーンも凝視して見る事が出来ました。また三部作を見返ししようと思います。
今の若年層にロードオブザリングや関連のある原作を観たいきっかけになる事を祈っています。
音響としては、サウンドトラックを楽しみたい方はぜひIMAXで見て欲しいです。
上映開始10分までの文字デザインとのサウンド、ローハンでのサウンド等、すばらしいセッティングです。
Fanには大作でローカルなキャラクターが登場し楽しめます。
エンドロールの手書きの絵も素晴らしいと感じつい拍手してしまいました。
カメラワークなど総評からぜひ一度劇場で見て欲しい作品です。
Executive produced by Peter Jackson! The latest installment in the series that has won the most Academy Awards in history! Director Kenji Kamiyama is selected for this Hollywood blockbuster!
The son of Freka, lord of the western border of Rohan. He grew up with Hela from a young age and had feelings for her, but a certain tragedy changes everything.
A work of the legendary battle that took place 183 years ago, depicting Hela's pure people and beliefs, set against the backdrop of the legend of King Helm of Rohan.
A hand-drawn animation with a total of 130,000 drawings! Motion capture was used for the camerawork, characters, and horse movements, and every cut of the two-hour film was filmed with actors performing the roles, and all the movements of the cavalrymen who appear in the film, such as the body swaying when riding a horse, were actually filmed, and from there, 3D characters were filmed as if they were live-action, and used as a base to create a hand-drawn animation.
King Helm is a brave king who cares for his family, despite his stubborn side. In my opinion, there was a moment when he looked like a Super Saiyan. I think the voice actors were also a good fit.
Wolf has a bad personality and is arrogant to the end.
Hela's brother is sincere and devoted to the king, and I thought he could have had a few more scenes.
I'm very sorry to the other voice actors, but I wish the voice actor for Aragorn in the Lord of the Rings trilogy had only played Aragorn. I was shocked when I found out that the same voice actor was playing another character in this film.
As for the film, I felt that it portrayed Hela's beautiful deeds, which are not recorded in history, as she devotes herself to the people and the king to the end, against a backdrop that resembles a reenactment of the Lord of the Rings trilogy.
It was only possible to depict them in animation because of Rohan, and I was able to stare intently at the battle scenes. I'm going to rewatch the trilogy again.
I hope that this will encourage young people today to watch The Lord of the Rings and related original works.
As for the sound, if you want to enjoy the soundtrack, I recommend watching it in IMAX.
The sound with the text design for the first 10 minutes of the screening, the sound in Rohan, etc. are wonderful settings.
For fans, this is a big-budget film that will entertain with local characters.
The hand-drawn illustrations in the end credits were also amazing and I couldn't help but applaud.
Based on the overall review, including the camerawork, this is a film that you should definitely see in the theater.
伝説マッチョオヤジと闇クズ男と戦乙女
槌手王ヘルムの存在が際立って面白くマッチョな王であることが
ローハン統治に有利であることが分かるのだ。
この世界、家臣をワンパンで撲殺してしまう王は仕方がなかったのだろう。
より強い王が求められていたし、暴力で物事を解決するのがこの世界のやり方だった。
しかし、それは時として自分にも向けられて来ることは歴史の趨勢が示している。
槌手王ヘルムは死に場所を求めていたから弁慶の仁王立ちで絶命してしまった。
そんな王の最期は英雄的であることを求められていたのだから我々の感覚で語る
ことが不毛だろう。
そんなこんなでヘルム王から全権委譲されてしまった王女ヘラは外部との
連絡を取るため大鷲とのコンタクトを思いつく訳だ。
ヘラがピッケルとアイゼンで氷壁を登る姿は現代的だ。
自然に対する鋭い観察眼と言い伝えを信じる謙虚さが状況の打開を生み出した。
騎士道のかけらもないウルフとの決闘に花嫁姿で臨むヘラに
無粋な事を云うウルフはだからモテないのだよ。
このウルフという人物どうやったらこんな残忍で卑怯な性格になるんだ。
幼少期のウルフとは大分違う闇クズ男になってしまった。
恋愛は格差がありすぎると成立しない。ウルフは闇に落ちヘラは高潔だった。
下半身がムチムチ成熟で叡智なヘラにウルフが求婚するのは間違っていないよ
普通の感覚ならヘラを手に入れることに固執するはずがウルフは拗らせている
馬の表現に愛情が感じられて良い。ヘラの愛馬が敵から飼い葉を貰うのが可愛い
今まで愛馬を駆けて幸せに暮らしていたヘラにとって、男達は災いの種で
しかないと思えるほど人生を変えられてしまった。
父親を失い、兄二人も失い、仇の幼馴染みも殺さなければならなかった。
冷静に考えると凄まじい人生で、良くも悪くも王の娘として生まれて来てしまった
現代的な女性の苦悩を描いているような気がする
やたら強い侍女のオルウィンが盾の乙女で実質彼女に育てられたヘラがただの
可憐な姫君になるはずもなく解決策を模索する様子が好印象
最後は侍女のオルウィンと旅に出るのも現代的で自由な女性像を示している
原作は読んでいないが、名もない姫君をよくここまで話を膨らませて作ったと思う。
神山監督の描く強い女性というのは不思議な魅力を持っている。
脚本が多少難ありでも、また観たいと思わせる現代的な強さを描いているからかもしれない。
恋愛映画としても弱いし、冒険活劇としても不甲斐なく、指輪物語の世界っぽくもない不思議な映画
2025.1.3 字幕 MOVIX京都
2024年のアメリカのアニメーション映画(134分、G)
原作はJ・R・R・トールキンの『指輪物語』の補足に登場する「ヘルム王の娘の記述」を膨らませたもの
ローハン国にて、国の存亡を賭けて戦った王の娘を描いたファンタジーアクション映画
監督は神山健治
脚本はジェフリー・アディス&ウィル・マシューズ&フィービー・ギティンズ&アーティ・パパイョルイゥ
物語の舞台は、中つ国にあるローハン
ローハン国の第9代国王であるヘルム王(ブライアン・コックス)には、息子のハレス(ベンジャミン・ウィンライト)ハマ(ヤズダン・カフォーリ)がいて、娘ヘラ(ガイア・ワイズ)も授かっていた
3人の母はヘラの出産直後に亡くなっていて、以降は侍女たちが中心となって育ててきた
ハレスは前線で戦う兵士、ハマは音楽を嗜む文才家で、ヘラは自由奔放で活動的な女性だった
ある日のこと、ローハンの西境を治めるフレカ卿(ショーン・ドゥーリー)が息子ウルフ(ルーク・パスクァリーノ)を連れて訪れた
フレカは「ローハンを強くしたい」と言い、ウルフとヘラを結婚させてはどうかと進言する
だが、ヘルム王はフレカの目論見を一蹴し、ヘラも結婚の意思がないことを告げる
フレカは激昂し、ヘルム王との決闘をすることになった
老いぼれとバカにしていたものの、ヘルム王の一撃にフレカは命を落としてしまった
ヘルム王は王に背いたとしてウルフを追放し、大きな遺恨を残すことになったのである
映画は、実写三部作の200年前を舞台にしているものの、そうだと言われないとわからないくらいに世界観の繋がりを感じない
実写に出てくる数多くのファンタジックなものが一切登場せず、オークが登場するのも中盤以降で、魔法使いも登場するが魔法を披露することもない
そもそもがローハンという国の中のいざこざを描いているだけで、その主権争いも王の暴挙によって、辺境の民がブチ切れたという感じになっていた
幼馴染が戦うことになるのだが、幼少期の仲良かった頃の描写も一瞬で、青春期に入ってから恋愛感情が昂った様子も描かれない
フレカがヘルム王に信頼されていないことはわかるが、ウルフ自身の人間性には言及せず、俯瞰して見てると「情けない男だが、そこまで毛嫌いされるほどの人物」とも思えない
幼少期からの恋愛感情を拗らせて、あっさりとフラれて、さらに親まで殺されたという不遇を考えると、ちょっとかわいそすぎないかと思わないでもない
いずれにせよ、単なる中世を舞台にしたアクションアニメーションだとしたら普通の出来で、「ロード・オブ・ザ・リング」の正当な続編(前日譚)と謳うから無駄にハードルが上がっているようにも思えた
結ばれない運命の男女としても弱く、ヘラが結婚したがらない理由も出てこないし、キャラクターが成長するということもない
また、ヘルム王が指輪を外すシーンがはっきりと描写されるのだが、それによって「力が解放された」のか、「力が抑制された」のかもわからない
後半のオーク斬殺の所業を見ると、どこか人外っぽいところがあるのだが、だとしたら彼の血を引いている兄弟が弱すぎて話にならない
この辺りのファンタジックな物語としても設定が甘いので、何を見せられたのかよくわからない映画だったように思えた
ちなみに字幕版で観たが、この内容なら吹替版の方がしっくり来るような気もした
鑑賞していないので比較はできないが、ヨーロッパ風のビジュアルに日本語というのを見慣れてきた歴史があるので、逆に英語のアテレコの方が違和感があったように感じた
この辺りは個人的な感覚なので、好きな方を鑑賞したら良いのではないだろうか
思ったよりは悪くは無し
評価が思いのほか伸びていないので、そんなにつまらない話なのかと思ったが、そうでもなかった。ロード・オブ・ザ・リングシリーズの映画は全部見たが、トールキンの原作は読んでいない。ファン、というほどではないので、このアニメもそこそこ楽しめた。敵役が、ちょっとしょぼかったかな、という気はする。なんだか、ヤクザのだめな親分とその息子みたいな雰囲気だった。ダメ親子二代に仕えて殺された人は浮かばれないね。
映像は良く動いてはいたけど、なんだかちょっと背景としっくり来ていないところもあったような気がする。
全体的に、人が演じることを前提に作られた絵作りをされていたような感じで、アニメ的なはったりの効いた映像はそうなかった気がした。実写だとすごかったかもしれないが、アニメだとちょっと地味に感じてしまう。評価が今一なのはそんなところがあるのかもしれない。
吹き替えで見たが、アニメなんだから、吹き替えも何もないもんだろう。ヘラ役の小芝風花も悪くは無かったし、声優陣にはとくに文句も無い。
もう一回見たいか、と言われると、そこまででもないかな、というところなので、この点数。
結構面白かった
評価が低そうに思ってましたが結構面白かったです。
ヘラとウルフの過去の関係性がもっと描かれてもよかったかな。
最後に支援が来て、崖を駆け降りるシーンなど、ロード・オブ・ザ・リングの第2作に似た展開。
今回は指輪があまり出て来ないエピソードでしたが続編があってもいいかな。
ロードオブザリング?
単純に面白かったですが、指輪物語で無くても良かったのでは。
お姫様は強く美しくカッコイイ、ダンダダンのモモみたいだが男キャラは脳筋でアホでしたね。
特に敵役のウルフの器の小さいこと、幼少期から姫であるヘラが好きだったみたいだが身分が違い過ぎるだろうにね。日本の戦国物なんかでは絶対有り得ない。
あと王様あれだけ強いんだから死ぬことなかったんじゃないのか。
お正月一発目に観るにはアタマ空っぽにして観れて、良い作品でしたね。
進め‼️エオルの家の子よ‼️
「ロード・オブ・ザ・リング」三部作は私が世界で一番好きな映画の一本‼️最近、TVドラマやゴラムを主役にした映画の展開が発表されてて、複雑な心境ではあるのですが、今回のアニメーションもそこそこ面白く出来てはいます‼️アニメーションで描かれる中つ国、ローハン、大鷲、そして音楽に至るまで、これぞ「LOTR」の世界観ですよね‼️特にローハンの音楽を聴くと「王の帰還」でのオークの大群に突っ込むローハンの騎士たちを思い出して胸が熱くなります‼️描かれるのはローハンの内戦‼️王の娘ヘラが攻撃を仕掛けてきた幼なじみのウルフと戦う・・・‼️やはり中つ国の物語で一番面白いのは指輪戦争だし、ヘラやウルフもイマイチ魅力に乏しいし、エルフやホビット、ドワーフもまったく登場しないのは物足りない‼️オークやサルマンはちょろっと出るし、ガンダルフも名前だけは出てくる‼️今回は番外編というか、スピンオフの域を出ない作品ですね‼️トールキンの原作もよく分からないんですが、ネタ切れだと思うので、これからはいかに「LOTR」をしのぐ物語を創造出来るかだと思います‼️
ドラクエでいうとⅢです
端的に説明するとドラクエⅢ(今作)→ドラクエⅠ(ホビット)→ドラクエⅡ(ロード・オブ・ザ・リング)になり、ロード・オブ・ザ・リングⅡが最も関連作になります
たいした説明もなく話がはじまるのでキャラクターを把握するまで時間がかかりますが、そんなに多くないので、そこだけ乗り越えれば感情移入して見れます
指輪物語が好きじゃない方にはちんぷんかんぷんな話だと思うのでオススメできませんが、アニメ作品というよりは普通の洋画として楽しめるぐらいの仕上がりなので、見て損はしないと思います
最後に、ヒロインのヘラ役の小芝風花ちゃん結構頑張っていたので、ファンは劇場で勇姿を…
映像はいい アクションもいい 音楽もいい
ストーリーがちょっとびっくりするくらい肌に合わなかった
主人公も敵役も動機の掘り下げが全然なくて感情移入できないし、感情移入できないままに進んでいくストーリーの中で主人公が機知に富み、判断を間違えず、武勇に優れている姿を示す一方で、敵役は不意討ち以外でまともに戦果を挙げられず、判断や決断も納得できるところがほとんどない
だからだろうか、言葉や演出で必死にかき立てようとしている絶望感、緊迫感が上滑りしてしまい物語が冗長に見えてしまう
結果として、ロードオブザリングの系譜らしい美術や音楽の壮麗さ、緻密と豪壮が同居する美しさに反してストーリーが陳腐に感じられてしまったのがとても残念
闇の軍勢が表立って跳梁する以前の時代ということも相俟って、ファンタジーの始祖とも言えるシリーズの看板を背負っているにもかかわらずエルフもドワーフもホビットも不在、魔法の道具も無し、オークでさえほんの少し端役で出る程度で、物語のメインは人間同士の内輪揉め
それも至って私的な逆恨みの復讐に群衆が巻き込まれているだけなので、本来の指輪物語が持つ重層的な世界観の深遠な魅力もあまり引き出されていないように感じた
指輪物語のネームバリューゆえに期待しすぎた可能性も否定はしないけれど、個人的には絶望的なほど、脚本が肌に合わない作品だった
日本人が挑んだ『LOTR』への戦い
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年も元日劇場鑑賞。時間の都合が付かなくて昨年中に観れなかったのを。
世間じゃ“キムタク映画”が年末に封切られたばかりで話題のようですが、TVドラマを見てなかったので…。
新年一発目なのでせっかくなら景気のいい作品をと、このシリーズの新作を劇場で観たかった。
…しかし、意外な形で。
映画史に燦然と輝く『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ。
3部作の後、『ホビット』3部作やAmazon Prime Videoで配信ドラマシリーズも作られ、人気は今も不滅。
久々の映画新作は、何とアニメーション!
さらに何と、監督は日本のアニメーション監督、神山健治!
初めてビジュアルを見た時は驚いた。キャラデザは完全に日本アニメ。
が、日本製作ではなく、ハリウッド製。『LOTR』や『ホビット』と同じくJ・R・R・トールキンによる原作(『指輪物語 追捕編』)をベースにし、『LOTR』を手掛けたピーター・ジャクソンらがプロデュース。正統なる新作。
実写版スタッフ×神山健治で一体どういう新たな『LOTR』になるのか、日米共に大不発のようだが、気になってた。
時代設定は『LOTR』より200年前。
まず、開幕シーンに感嘆した。
実写のようなリアル風景。青い空、雪を被った山々、大平原…。
『LOTR』にも登場した大鷲が飛ぶ。
そこに、『LOTR』らしい雄大な音楽。ハワード・ショアの音楽も引用。本作、音楽が素晴らしい。
実写にも負けぬ壮大な幕開け。アニメーションながらも、ああ、中つ国に帰ってきた。
平原を馬で駆ける主人公。ヘラ。
見るからに勇ましそうなこのヒロイン、ほぼ本作オリジナルキャラクターと言っていい。
原作ではヘラは、“王には3人の子がいて、末が娘”とだけしか記されておらず、名前すら無い。
それをよくぞここまで膨らませたものだと感心。
中つ国のローハン国。“槌手王”の異名を持つ勇猛なヘルム王が統べ、二人の息子ハレスとハマ、そしてヘラ。平和が保たれていた。
同盟国ゴンドールとの会談中、突然の訪問者。ローハン西領主のフレカ。
強欲なフレカは勢力を伸ばす為に、息子ウルフとヘラの結婚を望む。
ヘラとウルフは幼馴染みだったが、自由を求むヘラはこれを拒む。ヘルム王も申し出を断る。
共に猛々しい性格のヘルム王とフレカは険悪となり、素手で勝負。ヘルム王がフレカを殴り殺してしまう…。
想い人に拒まれ、父を殺されたウルフは激しい憎しみをヘルム王に向ける。
ヘルム王はウルフを追放し、復讐の種を絶やしたかに思えたが…。
暫く後、偵察中のヘラが何者かに捕まる。追放されながらも勢力を蓄えていたウルフの軍団。
何とか逃げ出し、ヘルム王に報告。ヘルム王は二人の息子や軍を率い、迎え撃つ。が、戦場にウルフの姿はなく…。
城に残されたヘラは、捕らわれた時見たものと同じものを城内で見つける。城内にウルフと通じる裏切り者が…。
魔手に襲われるも返り討ちにし、民を逃がそうとする。
まさにその時、ウルフ本隊が迫ってきた。あちらが囮、こちらが主力軍。
憎悪に溢れたウルフの復讐。ヘルム王とその一族の命、ローハンを我が手に。
王や軍不在の中、ヘラは…。
対立が引き起こした悲劇。陰謀と策略に落とされた危機。絶体絶命からの抗い。
立ち向かうは王や男兄弟ではなく、末の娘。ヘラが日本のアニキャラ風美女で、何より勇ましい。
対して、ウルフが毒々しい。悪役だが、哀れみも少なからず感じた。
要所要所の二人の剣闘シーンは見せ場。特にクライマックス、風雪の中白装束に身を纏ったヘラとウルフの決闘はヘラの美しさも相まって白眉。
神山率いる日本アニメーションスタッフによる合戦シーンの迫力、画力のクオリティー。
『LOTR』ファンならニヤリとするリンクネタ。“ローハン”に“ゴンドール”。“ヘルム渓谷”の由来はここから。大鷲に巨象、あの醜悪族も。そしてそしてラストには、あの二人の魔法使いの名も…!
前日譚なのでファンは勿論、初見者でも見れる作りになっている。
話も概ね悪くなかったが…、『LOTR』の世界観や作風はしっかり継承しているが、前日譚というよりアナザーストーリーに感じてしまったのも正直な感想。
『LOTR』と言えば人間の他にもホビット、エルフ、ドワーフら様々な種族がいて、闇の勢力やドラゴンや“指輪を狙うワシら”もいて、緻密な設定からあたかも存在するかのように、想像力とロマン掻き立てる。
が、本作で登場するのは人間だけ。オークは“ゲスト出演”。
『LOTR』は指輪を葬る為の冒険、『ホビット』は竜に奪われた王国を取り戻す為の冒険。はっきりとした旅の目的と話があったが、本作は人間同士の私情絡んだ争い。だからか『LOTR』のようで『LOTR』でなく、アナザーストーリーと感じても致し方ない。
それにそもそも争いの発端は二人のバカ親のせい。偉大な王とされているヘルムだが、横暴にも感じた。
ウルフの襲撃で重傷を負ったにも拘わらず、何故にあんな力が…? まあそれが“ヘルム渓谷”の由来にもなった中つ国の伝説なのだろうけど…。
そんな親同士の争いに翻弄された子供たち。一方は復讐に取り憑かれ憎悪に堕ち、一方はうら若い娘だからとあらゆる事を拒まれるも、家父長制や運命に抗う。
そんなテーマも織り込まれているかもしれないが、まあこれは見る前から分かっていた事だが、どうあがいても『LOTR』の興奮や感動には及ばない。
それは仕方ない。『LOTR』はこれからもその座に君臨し続ける王なのだから。
でも改めて言うが、決して凡作や失敗作ではない。これはこれで面白かった。
あの『LOTR』の世界に挑んだ神山健治ら日本人スタッフの奮闘は拍手もの。
日本人が『LOTR』の一編を手掛ける。EDクレジットにはたくさんの日本人スタッフの名が。誇らしかった。
これで大ヒットしていたら…。(アメリカでは最終1000万ドルに届きそうにもなく批評も鈍く、日本では興行ランキング初登場TOP10圏外…)
昨年世界中で評価された日本映画や日本人の底力。
今年も…。僅かでも世界に挑む扉を開いたと信じたい。
ありきたりの内容
安っすい筋書きで、やっぱりそうなるんだよなと展開が分かってしまう。
物語の作りがありきたりすぎる。
一発殴ったら死んじゃってそれで父の仇覚えてろとか、味方に裏切者がいたとか、兄弟のうち兄二人が殺されるとか、父親が死に様を見せるとか、
始めから最後まで展開は予想する範囲で終わってしまう。
背景画とかに力入れているのは分かるが、それ以前に物語の作りが問題。
もっとまともな脚本は無かったのかと思う。
男社会で女性が光る馬が多い王道ファンタジーアニメ
2024/12/31、吹き替え版を観に行きました。
Lord of the Ringsの前日譚にあたるストーリーでLOTR二つの塔から遡る事183年前の話。
本作は割と最近では珍しい王道ファンタジーで、葬送のフリーレンよりも王道ファンタジーかも。
おすすめしたい人は以下のとおり。
・男社会で輝く女主人公が観たい人。
・異世界転生やなろうでは無く、王道ファンタジーが観たい人。
・Lord of the Rings世界観が好きな人。
監督は「東のエデン」「攻殻機動隊 SAC」「精霊の守り人」の神山健治監督。
過去作のどれかと言われれば、「精霊の守り人」が近いか。
個人的には上記のおすすめの条件全てに当てはまり、終始楽しめました。特にここ最近多い異世界転生物やなろう系に飽きている人には良いかもしれません。
馬のアニメーションは非常に難しいと聞くけれど、かなりの馬が出て来た割に違和感無し。地味にやるなぁと思います。
以下、ネタバレありの感想です
ローハン王、人間にしては強すぎません?
臣下とタイマンしてたらワンパンで臣下を殺しちゃったり、身の丈倍くらいのトロールみたいなのとタイマンで殴り合ったりさすが王様?LOTRの王様ってこのレベルの体力なの?アラゴルンがこのレベルとは思えない。
単にプライドが高い王様かと思いきや、生き様は結構好きです。最後も格好いいじゃありませんか。弁慶やら北斗の拳に出てくるラオウのオマージュですかね。
本作、王様とはなんぞや?という話に思えました。
実写のLOTR本編とはそこまで繋がりは強くないのでLOTR要素に期待するほど残念に感じるのかもしれないけれど、これ単品で観ても楽しめる事でしょう。
王様無双
なぜ櫓を造っている間に火矢の一つも打たないのか?と。
壊されない様に過去作では別の場所で造って運んで来てたのにと、砦の目の前で櫓が出来上がるまで気になって仕方が無かった。
セルと美術に差があるところが気になりましたが、総じて楽しめた。
IMAXとの相性は○
LotRシリーズは一応鑑賞済み。ただ他の人気シリーズ作品の様な根っからの大ファンで何度も鑑賞したって程の普段ではない。
その程度の自分だが本作は普通に楽しめた。もちろんLotRシリーズに繋がる描写はあるが、シリーズ未見でも単体作品として十分楽しめる内容。
シリーズの前日譚作品の為この作品が気に入ってLotRシリーズを見る流れでも全く問題ない。
内容に至ってはシンプルであり見やすい。
王に父を殺され王の娘への求婚も断られ復讐に囚われた本作のヴィランウルフと、ウルフに父兄弟を殺された王女ヘラとの戦い。
復讐に囚われ執拗にヘラを追い続けるウルフの醜さと、国民の為に強く前に進み戦い続けるヘラの対比が分かりやすくて見やすい。
見やすい分良くも悪くも内容や各キャラの心情や背景なんかは薄く感じでしまう。
アニメを多く見てない自分には楽しめたがこのタイプのアニメ作品ってのも多く感じる為アニメ作品に目が肥えた人にはもしかしたら凡作に感じるかも知れない。
上で書いた通りLotRの大ファンというわけでもない為そこまで大きな期待をしていたわけじゃないので、軽い気持ちで見に行くと思いの外楽しめる。年末年始何か見るものがなく迷ってる人がいれば勧めたい作品の一つではある。
今回はIMAXで鑑賞したが、音響の使い方は良い作品だったのでIMAXとの相性はとても良く迫力は十分に楽しめた。
ロードオブザリング味が薄い…
ロードオブザリングといえばサウロンなどの闇の勢力との戦いが描かれたもの。というイメージがあるが、本作は単に人間同士の戦争が描かれただけで、昨今色々公開されているファンタジー系のアニメ映画と何が違うの?という印象を持った。いや、面白くはあったのだけど。ロードオブザリングの名前があってもなくても印象は変わらなかったかな…。
あと、鑑賞時に、ローハン王の異常な強さがノイズになって仕方がなかった。ローハン王がどうやら亡くなって、王の亡霊が夜な夜な現れては敵勢力を皆殺しにしている。しかも素手で…と言われたら、どうしても闇の勢力によって王が化け物になってしまったと、これからやっとロードオブザリング的な話が始まるのだと期待してしまう。
しかし、普通に王が生きていて素手で人間を八つ裂きにしてましたよって…何それ…。なんでそんなに強いの…。と気になって気になって仕方がなかった。
いや、面白かったんですけどね。期待したお話ではなかった、という。
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