ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦いのレビュー・感想・評価
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ファンタジーな作品ではない、人間ドラマな作品
最初このアニメの絵を見た時、日本人が作った作品かと思いました。そうしたら、本当に日本人が作ったアニメなのですね。神山健治監督が手掛けた『ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い』は、独特のビジュアルスタイルが印象的です。手描きアニメーションの美しさとリアルな動きが融合し、視覚的に非常に魅力的です。
ドラマの中身としては、中世ヨーロッパでの国内の分裂による内戦を描いた話というところでしょうか。指輪物語は、そのファンタジーな故に、夢のある作品になっています。魔法しかり、種族しかり、モンスターしかり。しかし、この作品はファンタジーな部分がほぼなく、人間ドラマに特化しています。そこが低い評価に働いているのだと思います。
人間ドラマそのものは、きちんと描かれていて見ごたえがあるのですが、ロードオブザリングという名前を冠しての映画で、観客が希望するのは、やはりファンタジーなんだと思います。色々な制約がある中で制作したのかもしれませんが、ロードオブザリングの3部作が出来が良いだけに、そこが残念でした。
この映画を観る際には、ファンタジー要素を期待せずに、人間ドラマとして楽しむことをお勧めします。
躍動感
まず、アニメーションや躍動感がすごかったです
特に、走りつかれた馬のシーンがあるのですが(実際の馬は知らないのですが)、とにかく凄いと思いました
物語も良かったのですが物語重視というよりは、アクション重視だった感じでしょうか
間違いなくクオリティの高いアニメーション映画だったので、アニメ好きの方にはぜひ見ていただきたいです
あまり注目も浴びてないし、本日も映画館で1回上映しかなく、客も私を含め4人でした・・・見に行かないのが非常にもったいないぐらいのクオリティです
ロード・オブ・ザ・リング3部作も映画館で観たのですがあまり記憶になく、3部作を何度も見ている方々にはもっと楽しめたのでしょうか?
最後にパンフレットチェック
パンフレット評価は星2
本作品とロード・オブ・ザ・リング3部作のつながりが監督インタビューで少し書かれていますがもう少し詳しく書いてほしかった、声優さんのページ4ページは削れます
低評価に惑わされるところだった
実写の迫力には、及ばない
最も好きな映画は何か?
と聞かれたら#ロードオブザリング と答える。
好きなアニメは#攻殻機動隊
まさか攻殻監督である#神山健治 氏とのコラボが見られるとは!
舞台はローハン。
ファンタジーというよりも、中世の騎士の世界に近い。
映像は美しく、ストーリーも面白いが、
エオウィンが活躍した本編に、かなり話が酷似していて新鮮さにはかけた。
ただ、話が寄せてある分、ファンには馴染みやすかったかも。
ヘルム峡谷がなぜそう呼ばれるようになったのか、
指輪を探すゴブリン、
そして少しだけ姿を見せる賢者にニヤリ。
なぜ、いまロードオブザリングなのか、
残念ながら、誰がやったところでアニメ興行はふるわないと思う。
私たちのLOR映画は、ホビットと共に終わったのだ。
それでも、あの音楽を聞くと、
懐かしくて胸が高まった。
劇場来て良かった!
ちゃんとロード・オブ・ザ・リング
絵は設定資料よりかなりあっさりしてる。
NHKアニメみたい。
でもクセがなく見やすいのは良い。
話の作りや場面の見せ方はロード・オブ・ザ・リングの映画をきちんと踏襲してておーってなった。
あと音楽も重厚でかなりロード・オブ・ザ・リング感が出てる。音楽大事よね。
王様が色々と強すぎたり、ヘラも屈強な男を難なく組み伏せてたり、所々マジか(笑)って思ったけど。
容赦なく人が死んだり馬が走れなくなったりする所はシビアでリアル。
またロード・オブ・ザ・リングの映画が見たくなりました。
あとファイアーエムブレムのゲームがやりたくなった(笑)
声優さんは「あれ、なんかちょっと変だな?」と思うことはあったけどエンドロール見るまで声優じゃなく女優さんがやってることに気が付かなかったので上手いし声質も美しく凛々しいヘラちゃんに合ってて良かったです。
質の高いファンタジーアニメだが
『ロード・オブ・ザ・リング』(以下「指輪物語」と省略)の時代からさかのぼる事183年、
ローハン国の会議の席において盟主であるヘルム王に対してかねてから因縁のあった西方の王フレカは反目しそこで事件が起こる。
城外での決闘の中でヘルム王の一撃によってフレカが命を落としてしまったのだ。
フレカの息子のウルフは復讐を誓い去っていき、ヘルム王の娘でウルフの幼なじみのヘラはその後ろ姿を見送るのだった――
攻殻機動隊シリーズの神山健治氏が監督を務め、全編手描きアニメで総作画枚数は13万枚という大作。
作画もよく物語としても面白い高品質なファンタジーアニメ映画となっている。
……のだが、指輪物語にかつての偉大な王と言う形で触れられただけの「ヘルム王」という部分から話をふくらませて作った後付けのスピンオフであり、
本家の指輪物語とのつながりは地名や世界観などは共通するもののそこまで強く感じられない。
『ロード・オブ・ザ・リング』という名前に釣られて見に行くとやや物足りなさを感じるかもしれない。
ただ、ファンタジーアニメ映画としての出来はすばらしいものだと思う。
蛮族と蛮族の戦争
指輪物語はほぼ関係ない。ゲルマニアでのゲルマン人同士の内紛みたいな物語。
比較的文明的な蛮族の王と調子乗った辺境の蛮族が戦争する話。
そういう蛮族内の戦争をきっちり描いた作品は初めてだったのでその点は面白かった。
ただ面白そうなジャンルだけに色々不満点が多かった。
とにかく戦争描写が雑で適当でイライラした。
最初の戦争描写からして残念だった。
こちらの軍が負けた理由が視聴者に不明確だった。一進一退に見えてたのに何故か惨敗している感じだった。裏切りがあったなら裏切りモノは馬小屋なんかではなく戦場でこちらの軍の側面をつかせて、敗戦明らかな中での奮迅を書くべきだった。
攻城戦についても残念だった。
双方があまりにも無作すぎる。
もっと攻城戦を見せてほしかった。
防御側は砦の反対側は空いてるのだから薪や食料取りに行けばいいのにそれすらしない。
攻撃側はあんな猛吹雪の中で何故か攻撃もせず、包囲してやってることは櫓作ってるだけ、なんで防御側が櫓を攻撃しないのかも意味不明。
援軍来たあとに攻撃側が崩れるのが早すぎ。もっとダイナミックに巨大な船が沈むように崩れてほしかった。
あと悪役のウルフが小物すぎる。ただの臆病な卑怯者すぎて、最初から最後まで魅力がない。
最後に指輪物語関係なさすぎ、もう少し原作ファンが喜ぶように指輪物語の要素を物語の深い部分に忍ばせるべきだった。
結論として、微妙な映画だったけど、好きなジャンルだけあって色々考えさせてくれたのは良かった。
ほぼロード・オブ・ザ・リングと無関係
正確には全く無関係と言う程無関係では無いが…
関係あるかと言われると?な映画。
一応前日譚なので作中で今後出てくるキーワードは散りばめられてはいますが本作とは無関係に近い。
単純にキーワードが出るだけ。
日本のアニメーション技術を使ってロードオブザリングの世界を再現した様な感じだ。シナリオもロードオブザリング的な欧米が好みそうなファンタジー作品になっている。
まあロードオブザリングの前の時代、中つ国ができる前、大きな王国になる前の部族同士の争い、戦国時代の様な時代。
ローハンの国の王に子供が3人おり屈強な長男、吟遊詩人な次男、美しいがお転婆な長女と個性豊か。
ある時王国の部族会議で有力部族の長がお転婆王女が外国に嫁ぐとの報を聞いて外に出さずに俺の息子の嫁にしろと力ずくで説得。息子の方は幼馴染であり子供の頃からお転婆王女が好きだった。
だがそう簡単にはいかず争いの末に王は長を殺してしまった。恨み言を言う長の息子を国外追放した所から話の本編が始まる。
まあ粗筋は追放された息子は野党を集めてそこの王となり親を殺した王を殺して復讐し王位につこうと目論む。それを王子と王女はじめ騎士がなんとか阻止しようと奮闘するわけだが…
日本アニメと西洋映画を融合してみるのも面白い。
ただ演出、見せ方もアニメ風では無く実写をアニメ化した様な感じだった。逆にそう言う演出に違和感を覚えるかも知れない。
もっとそれぞれの良さを出せれば面白いかも知れない。
イマイチ評価が低いのはロードオブザリング関係無いよね?、演出やシナリオがイマイチ日本人受けしない感じと言うのが大きいかも知れない。
続編あり?
ロードオブザリング、である必要はない
良いところ
背景美術がきれい
よく動く
?なところ
なんか不自然に身振り手振りが大きい気が
小物で嫌なやつという敵がどこまでも魅力ない
ヒロインの人は多少ぎこちないが悪くない。行動原理も理解できるし、共感できてカッコいい。一方で敵方の行動原理がクソみたいな逆恨みかつ面倒で幼稚。これでスカッとするには迷惑すぎる。さらに剣と魔法の世界なのに中世の歴史物というくらい特異さがない。もったいない。森の見張り番とかちょっとだけあったけど、これが本筋にどれだけ影響あるかわからんし、見てなくても何も問題ないって誰向けに作ったんだろう。単純に中世ファンタジーとしてはよく出来てたと思う。
魔法ある世界だよね?
4DXで観たけど客が私ともう1人。人気出てもいいと思うし、ギミックも映像によくあってた。
ニュージランド制作の日本風"ハリウッド アニメ"
2025年正月映画は、子供映画ばかりの不作で
その中から、かろうじて本作を選びました。
監督をはじめ、多くの日本人スタッフが作品制作に参加しているようだが、日本アニメのクオリティはない。
監督もシナリオライターも「ロード・オブ・ザ・リング:3部作」「指輪物語」「ウルティマオンライン(UO)」等へのこだわりも、執着も知識も世界感さえも、まったくないようで、クリーチャー (creature)も ほとんど出てこず、指輪物語とは まったく別な"おとぎばなし"に構成されており、ロード・オブ・ザ・リングの冠を付ける必然性もなく、本作を指輪物語のシリーズに入れる冪ではない。
内容は、語る価値もなく、何を語り、何を目指すのかも打ち出せず
ただただ上映時間を浪費するだけで、
映画を観ている者の多くは、途中で飽きてくるので、せめて上映時間を45分はカットしないと、映画が観終わったあとに苦痛だけしか残らない。
この映画を観たら、指輪物語とは、何なのか「ロード・オブ・ザ・リング」1作目をきちんと観るべきである。
ついついエンドロールで日本人名を探してしまうのが癖です。
海外版と日本版の予告編を見比べ聞き比べて、字幕版で鑑賞しました。(主人公の声が決め手でした。)始まりは「精霊の守り人」っぽいと思ったのですが、画風は「銀河英雄伝」な太古の昔のファンタジーだと思いました。若く賢い姫が勇敢に闘う話です。父親である王が強くて、時々「北斗の拳」みたいでした。主人公の侍女の女性も「機動戦士ガンダム」に出て来そうなそこそこ強いキャラでした。まあ、父親が周りの話に耳を傾けて、物理的ではなく平和的に行動していたら、戦いは起こらなかったかも知れません。背景が特に綺麗で、人物が日本人にも馴染みのある感じなので、字幕版でも吹き替え版でも見易い映画だと思いました。吹き替え版は何回も上映されるのに字幕版が日に日に1回なのは勿体無いと思います。
王の継承
うーむ。何も感想が出てこねぇ、笑
ロード・オブ・ザ・リング本編は11月から12月にかけて再上映していた時に1と2だけ鑑賞し、3は時間が合わず見れなかったんだけど意外にも気に入ってしまって、本作も結構楽しみにしていた。だけど、、、これってロード・オブ・ザ・リングなのか??笑 ちょっとあんまよく分かんなかったし、終始😐←こんな顔で見ていた。後半にかけてそれなりに面白くなってきたけど、掴みが悪すぎて全然ハマれない。なんでこうなんだか...。
そもそも、アニメーション向きの作品じゃない。実写ならではの圧倒的な迫力だから大興奮するわけで、アニメだったら正直意味が無い。良さが結構かき消されている気がする。IMAXで見たけど、終盤のシーン以外はほとんど効果が無くて、あのワクワクはどこへ?とずーっと思ってしまった。
というか、この作品のアニメーションのクオリティがちょっと心配になるくらい低くて、攻殻機動隊の監督とは思えない安っぽさだった。制作スタッフってのは大事なんだな...。そして、実写は思っている以上に偉大だったんだな...。
キャラクターのバックボーンがしょうもなくて、取ってつけたようにしか思えなかった。ヘルムもヘラもウルフも、性格が薄っぺらくて共感度0。ウルフは特に、見た目はめちゃくちゃイケてるのに、中味はただのへっぴり腰で恐ろしさは一切なく、発起から行動、そして終幕まで全てがつまらなくてすごく拍子抜けだった。いやぁ、こんなのに誰が着いてくるんだか。ヘラも相手にしなくてよろし。よくもまぁ、幼き頃こんなやつと仲良くしていたもんだ。カリスマ性ゼロ。自分に酔ったカッコつけのYouTuberみたい。
後半に差し掛かってからはそれなりに面白く、ヘルムとヘラの動きが行動だけでなく心情にも現れてくるようになってようやく作品にワクワクが生まれた。やはり、映画ってのはただやみくもにストーリーを進めればいいってもんじゃない。それに囚われすぎちゃうと、この映画みたいに深みのないペラッペラの作品になりかねない。
親子としての絡み、そして国を守る同士としての絡みが出てきて、やっとロード・オブ・ザ・リングらしく、そして観客も一緒になって盛り上がれるエンターテインメントになった。それまではあまりに身内ネタすぎて興味がわかず、ついつい眠たくなっていたけど、ここでようやく挽回。ギリギリだけどね。
お目当て、小芝風花の吹き替えは想像以上に素晴らしく、言われないと気づかないレベルで上手だった。たくましさと愛らしさを持ち合わせた声色。おかげで字幕版より確実にいいキャラになっていると思われる。アニメキャラは声が命だからね。
色々と残念な作品だったし、動員から考えても世間の声を反映できなかったように思えるけど、ロード・オブ・ザ・リングシリーズが再始動したというのは、大きな一歩なのかも知れない。また映画館でこのシリーズを見たいな。
アニメにした意味
正統派の物語アニメーション
大して期待せずに見に行きましたが、見て正解でした。
きちんと作られた、正統派のアニメ作品で、とても楽しめました。
低めの評価のレビューが目立ちますが、確かにどこに向かってボールを投げてるんだかわからないようなところがあって、指輪物語のファンが喜ぶようなネタが山ほど盛り込まれているわけではないかもしれないです。
見たことのないような新しさや、どんでん返しや泣ける要素があるわけでもなく、派手な映像美がふんだんにあるというわけでもないです。
ただ、少なくとも自分としては、アニメーションにもストーリーにも演出にも音楽にも、残念なところは一つもなかったです。
全てが手抜きなく、丁寧に作りこまれたものだと感じました。
キャラクターも良かったです。古典的とも言える正統派のデザインながら、いかにも狙ってる風のあざとさを全く感じなかった。
それでいて、それぞれにちゃんと命を吹き込まれた魅力的なキャラクターになっていて、ここまで王道なのにこれは何気にすごいと思う。
あからさまな特徴を持たせていない分、一見地味にも見えるのですが、見ていくほどに実在感が増して、それと共にじわじわとキャラクターに惹かれていきました。
アクションも大仰な派手さはなくとも、素晴らしかったです。
ヘラとウルフの戦闘は、まともに剣同士で戦うシーンとしては今まで見た中で一番かもしれません。
ストーリーは俯瞰してみると、ウルフの身勝手な復讐心に振り回されてるだけとも言えて、そこを指摘しているレビューもあったりするのですが、それを言うなら、突き詰めて考えたときにバカバカしくならない戦争の理由なんて、あるのでしょうか?
くだらない原因が発端で、そこに色々な思惑や打算や事情が積み重なって、のっぴきならない状況に追い込まれていく。
世の中の争いごとはそもそもそうしたものかと思います。
それに抗って生きるようとする、真っ当な意志。
それがこの映画で描かれているものなのではないかと思います。
それを感じることのできる優れた作品だと自分は思いました。
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