ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦いのレビュー・感想・評価
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アニメーション、テイストの混在に統一感が今一つ。声優陣は良かった。
「ロード・オブ・ザ・リング」は三作観ましたが、全く覚えておりませんが、鑑賞。
途中、王様が何で急にハルクモンスターになってしまうのか疑問でしたが、パンフレットを読んで”槌手王”だったのかと。
最初からその面を強調しておいてほしい。
だから、パンチ一発で殺してしまったんだと今理解した。
てっきり何かほかの陰謀のせいだと思うじゃない?毒が盛られてたとか。
結局、それが原因の、ウルフの逆恨みの物語。
闘うお姫様も良いのですが、キャラクターが弱くて、薄味ナウシカにしか見えなかったのが残念。
まだまだ描き込みが足らなかった。
大鷹も、大きな伝書鳩みたいな活躍しかしないのが残念。
多少のリアリティ低下でもいいから、姫と共に大暴れしてくれた方がスカッとしたし、見せ場にもなったのに。
物語、脚本が、そこかしこで今一つでした。
IMAXの大画面にも耐えうる美術も、全体的にが頑張っていたとは思います。
手書きセルアニメのような絵柄が、『スパイダーマン:スパイダーバース』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』を経たこの現在、世界的に受け入れられるのだろうか、と思いましたが、自分としては好きです。
しかし、予算が無いのか、普通に動く部分と、本当に動きが悪い部分が混在してる。
手書きとCG、動きのあり・なしのシーンがあってうまく融合できてない感じがします。
主演小芝風花は好演、王様役、市村正親はさすがの演技でした。
でも一番良かったのは、弾き語りの兄の物語が、最後の最後で歌になって、願いが叶ったのが泣けました!
「戦うプリンセス」映画としては満足度高し。ヘラ王女のキャラデザはジャストミート!
そもそも、なぜ観に行ったかというと、タダ券があったからだ。
今年の9月、ラゾーナ川崎で体験した突然の「全館停電」。あれは本当にびっくりした。
そのときに買ったチケットの払い戻し金をまだ受け取っておらず、もらったタダ券(109シネマでしか使えない)もまだ手元にあって、その使用期限が12月末日までだったのだ。
いざ川崎に着くと、映画は何本もやっている。だが、観たい映画がぜんぜんない。
コミック原作のコスプレ映画は、日米問わず最初から観ない。
CGを多用したファミリー向け映画にも、全く興味がない。
そこで、若干消去法気味にこれと決めたのが『ローハンの戦い』だった。
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たいして期待せずに観たせいか、他の皆さんがけちょんけちょんに言ってるほどはひどい映画とも思わなかったし、もともと映画版の『ロード・オブ・ザ・リング』に対して思い入れがまったくないので(原作は好きだけど)、これはこれでふつうに楽しめたという感じ。
神山監督って『精霊の守り人』とかもやっててハイファンタジーは好きそうだし、上昇志向・世界進出志向も強い人だから、この企画は渡りに船だったと思う。ハリウッド資本を背景に、これだけの人員と予算でアニメ作れることなんてそうそうないから、純粋にやりがいがあって面白い仕事だったんじゃないかな。
え、どこが良かったかって?
それはもうね、とにかく、ヘラ王女の役満ボディにしてやられました!!
……すいません、ホントくだらない感想で(笑)。
でもまあ、ひっさびさにこんなエチエチな体をしたヒロインのアニメを観た気がする。
永井豪みたいなダイナマイトボディ(まったく興味がわかない)でもなく、
日本のアニメで一般的なスレンダー系(好きだが多すぎて飽きた)でもなく、
成熟した女性の色香を漂わせながら、自然な肉付きのバランスのとれた肢体。
『攻殻機動隊』の草薙とか、『精霊の守り人』のバルサとか、神山アニメのバトルヒロインのフォルムには、ある種明快な「好み」があるよね。
ヘラの場合は、とくに後ろ姿が良い。
可憐だけど熟している。とっても良い。
こういう女戦士が、ピンチに陥ったり、屈服させられそうになったりするのは、お恥ずかしながら三度の飯より好きなので(幼いころから、志穂美悦子の李紅竜と、梶芽衣子の芸者小波と、松坂慶子の紫頭巾が僕のセックスシンボルだった)、本作にもなんの問題もなくのめりこめたという次第。
多くの方は『ロード・オブ・ザ・リング』を念頭に置いて観に行ったのかもしれないが、僕は『リボンの騎士』や『ラ・セーヌの星』や『女必殺拳』や『ドリームハンター麗夢』や『プリキュア』の延長上で観に行ったので、ぜんぜんふつうに手に汗握ってヘラ王女応援してました。ヘラちゃん~がんばれ! でもときどきやられちゃえ! みたいな(笑)。
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パンフやインタビューを見るかぎり、神山監督もいろいろと『指輪物語』とのリンクを貼ろうと苦心している様子は伝わってくる。ローハンの街の様子とか、城砦の様子とか、ちゃんとそこまで考えて作ってるんだなあ、と。
ただ全体のテイストとしては、『指輪物語』っていうよりは、北欧神話っぽい感じが強かった気がする。
実写映画で言えば、ニコラス・ウィンディング・レフンの『ヴァルハラ・ライジング』とか、ロバート・エガースの『ノースマン』とかみたいな。
王様とか思い切りグーパン肉弾戦だし、王と娘の関係性がオーディンとブリュンヒルデみたいだし。馬にこだわるところとか、王城炎上とか、なんとなく北欧神話を意識してないと、こうはならないんじゃないだろうか。
あとは、なんぼなんでも前半がちょっと退屈すぎたような。
例の沼の主Vs.巨象ムマキルのアニマル・ファイト・クラブあたりまでは、ほんと眠たくて眠たくて……。ウルフが挙兵してからは、オーソドックスな白兵戦(ムマキルが活躍するあたり、『ロード・オブ・ザ・リング』っぽい。雄叫びあげてたら弓で狙い撃ちとか、馬の脚が遅くて敗走断念とか、二人の兄の末路がダサすぎるw)や籠城戦(半年も待たずに、木製の攻城櫓なんかさっさと火矢で焼き払えばいいのに)を堪能できた。
あとは、ゾンビ王ワンパンマン無双とか(結局、低体温の王様がどういう存在だったかよくわからないし、どこまでを王様がやって、どこからがオーク一味の所業なのかもよくわからない)、立ち往生とか(なんで出てきた洞窟から戻れない設定なのか??)、花嫁衣裳バトルとか(わざわざ戦闘で薄着になる理由ってなんだよw)、全体にゆるい感じは否めないものの、目くじらを立てるほどひどいわけでもない。総じて言えば、ふつうに面白かった。
何に失敗してるかというと、やっぱりウルフのキャラ造形をミスってるんだろうな、と思う。ここまで卑小で、唯我独尊で、視野の狭い、共感不可能な復讐者に仕立てる必要があったのか。
結局、本作の作り手は「ローハン崩壊の原因は王とヘラに一定の責任がある(だから王とヘラは反乱に対して民を守るために全力で立ち向かわねばならない)」という前提を保ちつつ、一方で「王とヘラに咎はなく、あくまで相手のほうに非がある」というふうに観客を誘導したがっている。
そこで、敵方のフレカは「自分で喧嘩を吹っかけておいてワンパンで負ける間抜け領主」とされ、息子のウルフは「逆恨みのうえ、判断を間違い続ける利己的で愚かなリーダー」とされる。王とヘラを善玉に仕立てるために、過剰なまでに「バカ」に貶められているのだ。
本来なら、せっかくああいう幼少時のエピソードを用意したのなら、二人が憎しみ合いながらも愛し合う、あるいはお互い敵対しながらも相手への執着を断ちがたい、そういった物語のほうが絶対盛り上がったと思うんだけど、たぶん脚本家のフィリッパ・ボウエンは、オーソドックスな『ロミジュリ』や『嵐が丘』のような話にはしたくなかったんだろうね。
そのおおもとにはフェミニズム的な意図があって、「愚かな父権性」に対する「女性性の勝利」を描きたかった彼女にとって、色恋沙汰はこの物語に余計な要素だったのではないか。
暴力での決着を求めたフレカとヘルムは身を滅ぼし、
無謀な戦闘に参加したハレスとハラも命を落とし、
王権の簒奪にこだわりすぎたウルフも最後は討たれる。
いずれも「武力」と「権力」を求めるオスの本能に「呑まれた」のだ。
一方で王位にこだわらず、民のことだけを考えて、体面や王権よりも実益を重視して戦ったヘラは、老婆とオルウィン(盾の乙女) の助力のもと、ついに勝利を収める。
ヘラがウルフを倒す際に、あえて「剣」ではなく「盾」で倒すのは、盾の乙女の伝統を引きつぐとともに、「専守防衛」の思想が暗示されているのではないか。
彼女が血統の継承とか王権の奪取にこだわりがないのは、権威の象徴である鎧兜をわざわざ大鷲に持たせてフレアラフに渡したことからもわかる。結局、彼女は支配者の地位にいることよりも「自由でいること」を最終的に選ぶわけだが、このへんにもフィリッパのフェミニズム的なこだわりが感じられる。
この脚本家のフェミ的視点(=近年のハリウッドらしいポリコレ)に対して、神山監督は、わざわざヘラとウルフの幼少時代の交流シーンを増補したり、わざわざ発案して最後でヘラに花嫁の恰好をさせてみたり、よく言えば、より日本人に受け入れられやすいようにフェミ色を薄めて、二人の内的関係を強調するほうに寄せようとしている。ただ、悪く言えば、そのせいで脚本家と監督の求める「女性像」にブレが生じて、話の本筋をとらえがたいものにさせる原因をつくっているのではないか。
父権性の絶対的象徴としてのヘルム王の扱いについても、「フィリッパの脚本上では」もう少しこの王様は「間抜けな」存在として描かれていたのではないかと想像する。それを「監督が」ラオウや雷神トールのような恰好良さに寄せ、娘のヘラとの情愛の要素も増量した。結果として、そこにも微妙な「焦点のズレ」が生じている気がする。
要するに、ハリウッド的なポリコレ性の強いアメリカ人の書いた脚本を、監督がジャパニメーション的な「仇同士の慕情・父娘の情愛・王の英雄性」といったテイストへと引き寄せる過程で、ある種の齟齬が生まれたのではないか、というのが僕の推測だ。
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●小芝風花は、声優初挑戦というわりには、とても上手にこなしていたと思う。その他、脇の声優陣も文句なし。とくに、ウルフ役の津田健次郎とターグ将軍役の山寺宏一の安定感は抜群。二人ともほんとに浮かばれない役だったけど……(笑)。ちなみに、字幕か吹き替えかだと、今回は吹き替え一択でした。
●籠城戦で、ひと冬のあいだ寒さと飢えに苦しめられたといいつつ、みんななぜか元気そうという批判については、僕も同意見。とくに小姓のリーフが最後までころころと肥っているのには違和感があった。こいつの粗忽者設定はなにかを壊して大変なことになる伏線かと思ってたけど、結局何にもなかったな。
●ちゃんとつくってあるわりになんとなく物足りない理由として、この手の映画をにぎやかす存在としての「小悪党」と「マスコットキャラ」の不在も挙げられるのではないか。
そもそも『ロード・オブ・ザ・リング』の面白さなんて、ほとんどゴクリ(ゴラム)で出来ているようなもんなのに。あと、あれは主人公自体がマスコットキャラなのに(笑)。
これが美男美女と巨漢のマッチョしか出てこないとなると、こんだけ平板な印象になるんだなあ、と。
●上記と関連していえば、近年のハリウッド映画としてはきわめて珍しいことに、ほぼ白人しか出てこない。アメリカ人が脚本書いてるのに、これはまあまあ不思議。なぜならそもそも『ロード・オブ・ザ・リング』という作品では、多種族の登場が人種間にある分断の「置き換え」として機能しているから。それなのに、わざわざエルフやホビットやドワーフを「出さない」というのは、相応の理由があってのことだと思うんだが。
●これって、アメリカやヨーロッパではどういう公開のされ方してるんだろうね。ハリウッド資本のジャパニメーションって、意外に珍しいというか、これまでにないような試みだとは思うんだが、海外の人にとってこのハイブリッドがどう受け止められるかは、意外と今後の試金石になるような気がする。個人的にディズニー的なキャラデザは全く受け付けられない人間なので、僕としてはありがたい話なんだけど。
ちなみに、休日の夜の回で、川崎の劇場は僕を含めて総勢3人での視聴でした(笑)。うーん、心配! なんか日本じゃ爆死しそうなんだよな……(笑)
坂口博信の『ファイナルファンタジー』映画版みたいな悲劇的結果に終わりませんように。
この戦いにローハンの大義は無い
ピーター・ジャクソン監督のロードオブザリング3部作は、ディレクターズカット版も含めすべて鑑賞済みです。おそらくファンだと思います!
やたらと予告編でロードオブザリングとの関連性を煽っていたので無論ファンとして興味津々でした。ただ、このサイトでは前評判の悪さがちょっと気になってたんですけど、鑑賞する運びとなりました。
結果的に前評判は非常に的を射ていたと思いました!(笑)
まず、ローハンの王様がかなりの肉体派でちょっと脳筋気味でもあります。争いのきっかけは、ちょっと無礼な部族の長が、息子(ウルフ)に王女(ヘラ)を嫁に貰いたい・・・と会合の席で申し込んだのが、王様にとって気に入らなかったことでしょう。その上、ヘラも子供時代に自身を庇ってくれた恩人であるウルフに対し好意がありながらも、自身が自由を失う恐れがあるという自己都合の理由で無碍に婚姻を拒否する始末。
で、さらに王様が遺恨を残す様な大事件を起こしながらウルフらを一方的に悪人にし、追放するという暴挙に。
ウルフが結果として闇落ちしてどんどんヘイトを集めていき、なんとなくローハン側に大義があるみたいな雰囲気になるんですけど、そもそもつまらん理由での部族間の跡目争い、権力闘争なわけです。どっちもどっち、むしろローハンの方が悪いくらい(笑)・・・なんですよね。
そんな理由でシナリオはスケールが小さくなってしまったのが残念でした。
唯一良いところはヘラちゃんが容姿端麗で、戦闘シーンでは美しく舞っていた部分でしょうか。ほんと、ここしか評価出来ないです。
最後にちょっと、シリーズで知られる魔法使いの名前がでてきましたけど、関連性は薄いです。
では。
“戦い”というより“諍い”
『ロード・オブ・ザ・リング』完全未見だが、183年も過去の話なら平気かな、と鑑賞。
結果として、まったく問題なく理解は出来た。
だが、雰囲気の割に非常に小ぢんまりとした話でもあった。
まず、ヘルム王に偉大さを感じない。
最初の過失致死は半ばギャグだが、その後の対応が最悪で、戦への姿勢も脳筋。
息子が戦死すると悲しみのあまり昏睡し、唐突に発狂したと思えばヘラに丸投げして逝く。
腕力以外の魅力を教えてくれ。
対するウルフも圧倒的に小物。
直接追いかけて目の前にいたはずなのに、指示を出すだけでヘルム王には挑まない。
そのくせ後になって「王が死んでどうやって復讐を果たせば…」とか言い出す。
誇りもなく、卑怯で、フラれたことをいつまでも引き摺る女々しい男によく人がついてきたもんだ。
ヘラは全体的にはよいのだけど、「人殺しっ!」発言で覚悟もなく現実も見えてなかったのかなぁ、と。
小芝風花の声も演技もなかなかだったけど、個人的には小松未可子の下位互換。
良かったキャラはオルウィンとフレアラフくらいかな。
終盤、亡霊のフリしたフレアラフが声を上げた時は「バレるだろ!」とツッコんだけど。
ナレーションで語り過ぎなのも気になった。
演出も、意図があってというより映画的にするためのように感じるところが散見される。
(ヘラの角笛のシーンでカメラをグルグル回すとことか)
話や感情の流れに不自然さはないのだけど、結局は身内の小競り合いだしなぁ。
最後の方に原作要素っぽい名詞が出てきてたけど、知ってればもっと楽しめたのでしょうか。
全部王様が力強かったせい
2024年劇場鑑賞335本目。
字幕版で鑑賞。自分は初見はオリジナルになるべく近い形で見たいので、絶対字幕版で観たいのですが、今回日本の監督ということでこれ英語がオリジナルなのか日本語がオリジナルなのか結構迷いました。映像は日本独特の感じでしたし。まぁでも監督以外は向こうのスタッフだし、字幕版の方がオリジナルか、昔の話だからオリジナルキャスト出ないだろうけど、と思っていたらめっちゃ大御所俳優が結構主要オリジナルキャラクターで出てきて、結構特徴ある声だからあっあの人だ!と分かって、エンドロールで答え合わせしてやっぱり声似てる人じゃなくてオリジナルの俳優だ!とテンション上がりました。2秒しかセリフないけど!
ただストーリーは結構めちゃくちゃでそのめちゃくちゃの原因はほぼローハン王です。冒頭の、この物語の話のきっかけになることなので書きますが、ネタバレ全く知りたくない方はここまでで。
王様に辺境を収めている領主が喧嘩をしかけてきて、殺し合いをするわけではないので素手でやろうということになり、領主が老人の域に差し掛かっている王様をまず2、3発殴ります。当然王様も1発顔を殴り返しますがそのまま領主はふっとんで死んでしまいます。息子がよくも殺したな!とブチキレますが、王様も「えーっ、1発殴っただけなんですけどー!?」とビックリ。しかも喧嘩ふっかけてきたのも、最初に手を出したのも領主側の方なのに息子こんなキレるのおかしくないですか?ははーん、さては息子が父親に毒を盛って丁度喧嘩中に死ぬようにして戦争する口実作ったな?と思っていたのですが、後にそんなことは全然なく、単に王様が一人で素手だけで敵軍の兵士をどんどん殺せるくらい強い事が分かります。いやもうこれギャグ漫画じゃん!
力の入れ方。
画面:
手書きアニメーションでありながら、CGも混ぜる「閃光のハサウェイ」のような絵作り。
ただ、あまり融合はうまくいっていないように思う。
全体的な作画は美しく、キャラデザは厨二心を刺激する。
構図はところどころ、作画コストを下げるために、迫力がなくなっている。
ストーリー:
ストレートで味気は少ないが、よく言えば余計なことをしていない。
馬鹿みたいに伏線を貼ったり、驚きの展開!!とかして、滑るよりはいい。
エンディングは本作の時代を意識させるが、冒頭でそれを作画で演出することには失敗していると思う。
総評:
いいところと悪いところがはっきり分かれる作品。
人物の動いに気を取られて、自然や世界観を作画で演出しきれていない。
キャラクターデザインはかなり良い。
また吹き替えの演技も素晴らしい。
最後の戦闘シーンも悪くない。
完璧な作品ではないがスタッフの頑張りは伝わってくる。
美術は素晴らしいが…
吹替IMAX視聴。まず美術は素晴らしい。冒頭、おなじみの「中つ国」の地図が立体的に立ち上がって山や城塞になっていくシークエンスは息を呑んだ。問題はストーリーとキャラクター。結局は、ローハンの部族争いでしかないし、王が脳筋で国を纏められないのが悪い、としかならない。主人公も、ナウシカから母性と暴力性とカリスマを引き算したような「戦うお姫様」の典型を一歩も出ない造形で、固有の情感がまるで感じ取れない。せめて彼女とライバルキャラの間に本物の情愛があれば、ロメジュリものの典型とはいえドラマがもう少し締まった筈。CVツダケンの未練タラタラ振られ幼馴染、という美味しいキャラが単なる卑怯者で終わってしまって勿体ない。一番ひどいのはヘルム王大往生のくだりで、あんな北斗の拳モドキのシチュエーションを成立させるためだけの強引な脚本は失笑もの。なんで出てきたとこから再入城できないの?トロールと素手で殴り合うのも、指輪物語のリアリティラインをぶっちぎりすぎ。
感想が難しい
The Rider
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズはこれまで触れた事がなく、なんとか触れようと思って見ずにの状態を延々繰り返しています。
今作は前日譚というのもあって簡単な予備知識を入れてから観に行きました。
年末土曜日夕方の回とかいう人がめっちゃ入りそうなのにスッカスカで大丈夫かこれ?となりましたが、前後左右斜め誰も人はいなかったのでその点は気楽でした。
これどこのターゲット層を狙ったんだろう…といったくらいあやふやな内容で、知らない実況者のゲームプレイを観ているような感じであまりのめり込めなかったです。
ことの発端が主人公ヘラの父親ヘルム王が婚約者候補のウルフの父親をグーパン1発で殺してしまったところから始まり、ウルフがめっちゃ復讐に燃えて暴れるのをヘラが防いだり逃げたりといった脳筋の中の脳筋のような展開は笑ってしまいました。
敵襲がきたぞさぁ大変となってからは逃亡・戦闘・籠城の繰り返しなので意外性が無いですし、馬が疲れちゃったから他の馬に相乗りすると言う考えではなく俺がここで食い止めるみたいな展開になるので、もうちょっと足掻いてくれと思いました。
攻撃すれば優位に立てるような場面でもじーっと待っていたり、そこでそんな行動をしたら大変な目に遭わないか?という場面で大惨事になったりと、なんかいよいよ皆脳筋になったのかなという展開の嵐でちょい萎えしてしまいました。
しっかりモンスター的な奴は出てくるんですが改造ゾウが出てきたと思いきや、湖に潜む木の巨大モンスターが出てきたりと世界観がはちゃめちゃでこんがらがってしまいました。
ちょろっと出て終わったかなと思ったら少し間を開けて出てきたりもするので頻度が謎でした。
ヘルム王の戦闘力がとんでもなく高いので、明らかに強そうなオークを叩きのめしたり、開かないであろう扉をこじ開けてみたり、かと思いきやヘラだけ入れて自分は戦闘に向かっていくなどなどとにかくパワーがものを言うレベルの暴れっぷりで、最後の方はどこからともなく我が生涯にいっぺんの悔いなしと聞こえてきそうな終わり方には吹き出してしまいました。
キャラクターに魅力が無さすぎるのも致命的だったかなと思いました。
ビジュアル面でも突出したキャラがおらず、ヘラは無鉄砲でウルフは病みまくり、その他のキャラもその場しのぎのためにいるような配置なのもあって印象にうまく残らなかったです。
やっぱ違う世界からやってきたであろうヘルム王が一番良かったです。
ふとももフェチのはずなんですが、ヘラはだいぶムチムチだったのにあまり惹かれず、やはり肌が出てないと…とすけべ心全開の自分がいて1人で勝手に悩みました。
アニメーションも正直力が入ってるようには思えず、中華アニメのような感じの線の細さでしたし、静止画を静止画に見せないように無駄に動かしていたりと、背景がとても綺麗だっただけにアニメーションが噛み合っていなかったなと思いました。
その背景も吹雪のシーンだったり荒地のシーンだったりはカメラワークの見づらさの方が目立ってしまいなんだかなぁってなりました。
日本アニメをアメリカで作って見た結果中華っぽくなったという謎さでした。
吹替陣は本職の方々に加え、小芝風花さんと市村正親さんがいらっしゃいましたが全然違和感なく聞けてとても良かったです。
ツダケンの渋い声がウルフのキャラとちょい違うかなーくらいでした。
色々と難を抱えたまま最初から最後までやってしまったなと言う感じでした。
「ロード・オブ・ザ・リング」を観ていたらもしかしたら感想も変わっていたかもしれないです。
時間をかけてシリーズを観ていこうと思います。
鑑賞日 12/28
鑑賞時間 18:00〜20:30
座席 L-10
マツドマツクス怒りのデスロード‼️❓
パワー系のお父さんが原因で笑
ロードオブザリングを観ていない人でも、全然楽しめる内容です!
戦争の発端は、パワー系の王様が揉めている身内に対し、タイマン(パワー)で収めようとするが、パワー有り余ったワンパンが原因で戦争が起きちゃうのが、バキみたいにぶっ飛んでて好きです笑
娘を敵から守る為、王様はパワーでローハンの砦の厚い扉を1人で開け、娘を砦に入れたら自分の命を犠牲に、自ら扉を閉めて娘を助けました。自分も砦に入ってから閉めたらよかったのではと思うが、そこもパワー系なのが好き。
あとアニメなので、馬が駆けるシーンは作画が大変だから、殆ど足元を見せません。
なので、実写ロードオブザリングの様な大人数での戦闘表現もなく、戦闘での迫力さはあまりなかったです。
鑑賞動機:いや、だってLotRの関連作品なら観ないと10割
うーん、これは…。気づかずに吹き替え見ちゃうし。(吹替キャストの皆さんは総じて良かったです)
ああ、「あそこは丘の上の集落と居城/だねえ」とか「これは門に続くスロープ状のとこだね」とか見て思うけど…。
自分にとって刺さる部分というかストロングポイントが見つけられなかった。うーん、ヨワヨワ。
めちゃ良かった!!
アニメで古代の戦争を見せられただけ
伏線は未回収
ロードオブザリングシリーズ、ホビットシリーズ、ドラマ全てリアタイで鑑賞済の上で
何だかちがうものを観てしまった、というのが印象。
決闘のワンパンで死んだ時に嫌な予感。。
王も狼狽えてたしwww雑www
全体が雑www脚本が良くないと冒頭で悟った。
これはきっと伏線だな、と思ったものは膨らまないか何もないし(病気の象からのタコの流れや呪われた花嫁の衣装や砦のババア、特にババアお前は何だ??)
薪を大事にしている割に薄着だし
王様が夜な夜な徘徊しているのも
身体が冷たいみたいな台詞はあったけど
ベッドに戻ってきているのか行方不明になったのか混乱してしまったし、お約束の抜け道だしwww
突然、北斗の拳になるし、トキみたいだな〜と思っていたらまさかのラオウだしwww
背景、特に冒頭の山々が綺麗だったのと
作画が良かったので★★
自宅で良いと思う
ウルフの逆恨み
ローハンはヘルム王が統治し平和な国だったが、ある日、幼なじみのウルフの父がヘルム王に決闘を申し出て敗れ亡くなってしまった。ローハンを追放されたウルフは、父の死を受け入れられず、逆恨みし、軍を組織し、復讐のためローハンを攻めてきた。ウルフの攻撃を受け、王子の兄2人と父のヘルム王を殺された王女ヘラは、ウルフとの戦う事になった。そんな話。
ロードオブザリング3部作の200年前の話らしいが、その3部作を未鑑賞で、果たして話が分かるのか、不安ながらの鑑賞となった。
一言で言って、ウルフの身勝手な逆恨みでしかない。
元々、ウルフの父が死んだのも、正当な決闘の末だし、そもそもその決闘を申し出たのもウルフの父だし。素手で一発殴られて死ぬとは、あまりにあっけなかったが。
4本牙のマンモスみたいなのが出てきたり、それを飲み込む沼にいたタコ?植物?が居たり、巨大な鷲が居たりするが、特に物語に関係したのは・・・巨大な鷲くらいかなぁ。何かキーになるのかと思ってたが、それほどでもなかった。
ヘラは魅力的なだったけど、その他は・・・最後に王になった青年が良かったくらいかな。
長くて中弛み感あり、これくらいのストーリーなら90分くらいにまとめられないものか。
王女ヘラ役の小芝風花は声だけでも良かった。、ウルフの声を担当した津田健次郎は声に貫禄ありすぎてちょっと違和感だった。
全105件中、61~80件目を表示