ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦いのレビュー・感想・評価
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進め‼️エオルの家の子よ‼️
「ロード・オブ・ザ・リング」三部作は私が世界で一番好きな映画の一本‼️最近、TVドラマやゴラムを主役にした映画の展開が発表されてて、複雑な心境ではあるのですが、今回のアニメーションもそこそこ面白く出来てはいます‼️アニメーションで描かれる中つ国、ローハン、大鷲、そして音楽に至るまで、これぞ「LOTR」の世界観ですよね‼️特にローハンの音楽を聴くと「王の帰還」でのオークの大群に突っ込むローハンの騎士たちを思い出して胸が熱くなります‼️描かれるのはローハンの内戦‼️王の娘ヘラが攻撃を仕掛けてきた幼なじみのウルフと戦う・・・‼️やはり中つ国の物語で一番面白いのは指輪戦争だし、ヘラやウルフもイマイチ魅力に乏しいし、エルフやホビット、ドワーフもまったく登場しないのは物足りない‼️オークやサルマンはちょろっと出るし、ガンダルフも名前だけは出てくる‼️今回は番外編というか、スピンオフの域を出ない作品ですね‼️トールキンの原作もよく分からないんですが、ネタ切れだと思うので、これからはいかに「LOTR」をしのぐ物語を創造出来るかだと思います‼️
ドラクエでいうとⅢです
端的に説明するとドラクエⅢ(今作)→ドラクエⅠ(ホビット)→ドラクエⅡ(ロード・オブ・ザ・リング)になり、ロード・オブ・ザ・リングⅡが最も関連作になります
たいした説明もなく話がはじまるのでキャラクターを把握するまで時間がかかりますが、そんなに多くないので、そこだけ乗り越えれば感情移入して見れます
指輪物語が好きじゃない方にはちんぷんかんぷんな話だと思うのでオススメできませんが、アニメ作品というよりは普通の洋画として楽しめるぐらいの仕上がりなので、見て損はしないと思います
最後に、ヒロインのヘラ役の小芝風花ちゃん結構頑張っていたので、ファンは劇場で勇姿を…
映像はいい アクションもいい 音楽もいい
ストーリーがちょっとびっくりするくらい肌に合わなかった
主人公も敵役も動機の掘り下げが全然なくて感情移入できないし、感情移入できないままに進んでいくストーリーの中で主人公が機知に富み、判断を間違えず、武勇に優れている姿を示す一方で、敵役は不意討ち以外でまともに戦果を挙げられず、判断や決断も納得できるところがほとんどない
だからだろうか、言葉や演出で必死にかき立てようとしている絶望感、緊迫感が上滑りしてしまい物語が冗長に見えてしまう
結果として、ロードオブザリングの系譜らしい美術や音楽の壮麗さ、緻密と豪壮が同居する美しさに反してストーリーが陳腐に感じられてしまったのがとても残念
闇の軍勢が表立って跳梁する以前の時代ということも相俟って、ファンタジーの始祖とも言えるシリーズの看板を背負っているにもかかわらずエルフもドワーフもホビットも不在、魔法の道具も無し、オークでさえほんの少し端役で出る程度で、物語のメインは人間同士の内輪揉め
それも至って私的な逆恨みの復讐に群衆が巻き込まれているだけなので、本来の指輪物語が持つ重層的な世界観の深遠な魅力もあまり引き出されていないように感じた
指輪物語のネームバリューゆえに期待しすぎた可能性も否定はしないけれど、個人的には絶望的なほど、脚本が肌に合わない作品だった
日本人が挑んだ『LOTR』への戦い
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年も元日劇場鑑賞。時間の都合が付かなくて昨年中に観れなかったのを。
世間じゃ“キムタク映画”が年末に封切られたばかりで話題のようですが、TVドラマを見てなかったので…。
新年一発目なのでせっかくなら景気のいい作品をと、このシリーズの新作を劇場で観たかった。
…しかし、意外な形で。
映画史に燦然と輝く『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ。
3部作の後、『ホビット』3部作やAmazon Prime Videoで配信ドラマシリーズも作られ、人気は今も不滅。
久々の映画新作は、何とアニメーション!
さらに何と、監督は日本のアニメーション監督、神山健治!
初めてビジュアルを見た時は驚いた。キャラデザは完全に日本アニメ。
が、日本製作ではなく、ハリウッド製。『LOTR』や『ホビット』と同じくJ・R・R・トールキンによる原作(『指輪物語 追捕編』)をベースにし、『LOTR』を手掛けたピーター・ジャクソンらがプロデュース。正統なる新作。
実写版スタッフ×神山健治で一体どういう新たな『LOTR』になるのか、日米共に大不発のようだが、気になってた。
時代設定は『LOTR』より200年前。
まず、開幕シーンに感嘆した。
実写のようなリアル風景。青い空、雪を被った山々、大平原…。
『LOTR』にも登場した大鷲が飛ぶ。
そこに、『LOTR』らしい雄大な音楽。ハワード・ショアの音楽も引用。本作、音楽が素晴らしい。
実写にも負けぬ壮大な幕開け。アニメーションながらも、ああ、中つ国に帰ってきた。
平原を馬で駆ける主人公。ヘラ。
見るからに勇ましそうなこのヒロイン、ほぼ本作オリジナルキャラクターと言っていい。
原作ではヘラは、“王には3人の子がいて、末が娘”とだけしか記されておらず、名前すら無い。
それをよくぞここまで膨らませたものだと感心。
中つ国のローハン国。“槌手王”の異名を持つ勇猛なヘルム王が統べ、二人の息子ハレスとハマ、そしてヘラ。平和が保たれていた。
同盟国ゴンドールとの会談中、突然の訪問者。ローハン西領主のフレカ。
強欲なフレカは勢力を伸ばす為に、息子ウルフとヘラの結婚を望む。
ヘラとウルフは幼馴染みだったが、自由を求むヘラはこれを拒む。ヘルム王も申し出を断る。
共に猛々しい性格のヘルム王とフレカは険悪となり、素手で勝負。ヘルム王がフレカを殴り殺してしまう…。
想い人に拒まれ、父を殺されたウルフは激しい憎しみをヘルム王に向ける。
ヘルム王はウルフを追放し、復讐の種を絶やしたかに思えたが…。
暫く後、偵察中のヘラが何者かに捕まる。追放されながらも勢力を蓄えていたウルフの軍団。
何とか逃げ出し、ヘルム王に報告。ヘルム王は二人の息子や軍を率い、迎え撃つ。が、戦場にウルフの姿はなく…。
城に残されたヘラは、捕らわれた時見たものと同じものを城内で見つける。城内にウルフと通じる裏切り者が…。
魔手に襲われるも返り討ちにし、民を逃がそうとする。
まさにその時、ウルフ本隊が迫ってきた。あちらが囮、こちらが主力軍。
憎悪に溢れたウルフの復讐。ヘルム王とその一族の命、ローハンを我が手に。
王や軍不在の中、ヘラは…。
対立が引き起こした悲劇。陰謀と策略に落とされた危機。絶体絶命からの抗い。
立ち向かうは王や男兄弟ではなく、末の娘。ヘラが日本のアニキャラ風美女で、何より勇ましい。
対して、ウルフが毒々しい。悪役だが、哀れみも少なからず感じた。
要所要所の二人の剣闘シーンは見せ場。特にクライマックス、風雪の中白装束に身を纏ったヘラとウルフの決闘はヘラの美しさも相まって白眉。
神山率いる日本アニメーションスタッフによる合戦シーンの迫力、画力のクオリティー。
『LOTR』ファンならニヤリとするリンクネタ。“ローハン”に“ゴンドール”。“ヘルム渓谷”の由来はここから。大鷲に巨象、あの醜悪族も。そしてそしてラストには、あの二人の魔法使いの名も…!
前日譚なのでファンは勿論、初見者でも見れる作りになっている。
話も概ね悪くなかったが…、『LOTR』の世界観や作風はしっかり継承しているが、前日譚というよりアナザーストーリーに感じてしまったのも正直な感想。
『LOTR』と言えば人間の他にもホビット、エルフ、ドワーフら様々な種族がいて、闇の勢力やドラゴンや“指輪を狙うワシら”もいて、緻密な設定からあたかも存在するかのように、想像力とロマン掻き立てる。
が、本作で登場するのは人間だけ。オークは“ゲスト出演”。
『LOTR』は指輪を葬る為の冒険、『ホビット』は竜に奪われた王国を取り戻す為の冒険。はっきりとした旅の目的と話があったが、本作は人間同士の私情絡んだ争い。だからか『LOTR』のようで『LOTR』でなく、アナザーストーリーと感じても致し方ない。
それにそもそも争いの発端は二人のバカ親のせい。偉大な王とされているヘルムだが、横暴にも感じた。
ウルフの襲撃で重傷を負ったにも拘わらず、何故にあんな力が…? まあそれが“ヘルム渓谷”の由来にもなった中つ国の伝説なのだろうけど…。
そんな親同士の争いに翻弄された子供たち。一方は復讐に取り憑かれ憎悪に堕ち、一方はうら若い娘だからとあらゆる事を拒まれるも、家父長制や運命に抗う。
そんなテーマも織り込まれているかもしれないが、まあこれは見る前から分かっていた事だが、どうあがいても『LOTR』の興奮や感動には及ばない。
それは仕方ない。『LOTR』はこれからもその座に君臨し続ける王なのだから。
でも改めて言うが、決して凡作や失敗作ではない。これはこれで面白かった。
あの『LOTR』の世界に挑んだ神山健治ら日本人スタッフの奮闘は拍手もの。
日本人が『LOTR』の一編を手掛ける。EDクレジットにはたくさんの日本人スタッフの名が。誇らしかった。
これで大ヒットしていたら…。(アメリカでは最終1000万ドルに届きそうにもなく批評も鈍く、日本では興行ランキング初登場TOP10圏外…)
昨年世界中で評価された日本映画や日本人の底力。
今年も…。僅かでも世界に挑む扉を開いたと信じたい。
過剰に期待しすぎた!
王道
ありきたりの内容
安っすい筋書きで、やっぱりそうなるんだよなと展開が分かってしまう。
物語の作りがありきたりすぎる。
一発殴ったら死んじゃってそれで父の仇覚えてろとか、味方に裏切者がいたとか、兄弟のうち兄二人が殺されるとか、父親が死に様を見せるとか、
始めから最後まで展開は予想する範囲で終わってしまう。
背景画とかに力入れているのは分かるが、それ以前に物語の作りが問題。
もっとまともな脚本は無かったのかと思う。
男社会で女性が光る馬が多い王道ファンタジーアニメ
2024/12/31、吹き替え版を観に行きました。
Lord of the Ringsの前日譚にあたるストーリーでLOTR二つの塔から遡る事183年前の話。
本作は割と最近では珍しい王道ファンタジーで、葬送のフリーレンよりも王道ファンタジーかも。
おすすめしたい人は以下のとおり。
・男社会で輝く女主人公が観たい人。
・異世界転生やなろうでは無く、王道ファンタジーが観たい人。
・Lord of the Rings世界観が好きな人。
監督は「東のエデン」「攻殻機動隊 SAC」「精霊の守り人」の神山健治監督。
過去作のどれかと言われれば、「精霊の守り人」が近いか。
個人的には上記のおすすめの条件全てに当てはまり、終始楽しめました。特にここ最近多い異世界転生物やなろう系に飽きている人には良いかもしれません。
馬のアニメーションは非常に難しいと聞くけれど、かなりの馬が出て来た割に違和感無し。地味にやるなぁと思います。
以下、ネタバレありの感想です
ローハン王、人間にしては強すぎません?
臣下とタイマンしてたらワンパンで臣下を殺しちゃったり、身の丈倍くらいのトロールみたいなのとタイマンで殴り合ったりさすが王様?LOTRの王様ってこのレベルの体力なの?アラゴルンがこのレベルとは思えない。
単にプライドが高い王様かと思いきや、生き様は結構好きです。最後も格好いいじゃありませんか。弁慶やら北斗の拳に出てくるラオウのオマージュですかね。
本作、王様とはなんぞや?という話に思えました。
実写のLOTR本編とはそこまで繋がりは強くないのでLOTR要素に期待するほど残念に感じるのかもしれないけれど、これ単品で観ても楽しめる事でしょう。
王様無双
なぜ櫓を造っている間に火矢の一つも打たないのか?と。
壊されない様に過去作では別の場所で造って運んで来てたのにと、砦の目の前で櫓が出来上がるまで気になって仕方が無かった。
セルと美術に差があるところが気になりましたが、総じて楽しめた。
映像は綺麗
話は置いておいて、映像はとても綺麗でした。
実写のロード・オブ・ザ・リングのような話を期待すると、エルフやドワーフ、ホビットなどは出て来ないので残念かと思います。
おそらく、ロード・オブ・ザ・リングの世界観が好きな人は好きと思える作品ですが、万人受けはしないかなと思いました。
ストーリーを端的に言うと、ヤクザの小競り合い。
親分に子分が因縁つけ、子分の息子が親分の娘に求婚するも断られ、その上、親分と子分が決闘し、親分のパンチ一発で子分絶命して、逆恨み。
盛大な逆恨みで親分の息子を次々に殺し、親分と娘を砦に追い込んで兵糧攻め。最後に親分の娘に殺されて終了。終盤にロード・オブ・ザ・リングのキャラを御情けで出して終了という流れでした。
IMAXとの相性は○
LotRシリーズは一応鑑賞済み。ただ他の人気シリーズ作品の様な根っからの大ファンで何度も鑑賞したって程の普段ではない。
その程度の自分だが本作は普通に楽しめた。もちろんLotRシリーズに繋がる描写はあるが、シリーズ未見でも単体作品として十分楽しめる内容。
シリーズの前日譚作品の為この作品が気に入ってLotRシリーズを見る流れでも全く問題ない。
内容に至ってはシンプルであり見やすい。
王に父を殺され王の娘への求婚も断られ復讐に囚われた本作のヴィランウルフと、ウルフに父兄弟を殺された王女ヘラとの戦い。
復讐に囚われ執拗にヘラを追い続けるウルフの醜さと、国民の為に強く前に進み戦い続けるヘラの対比が分かりやすくて見やすい。
見やすい分良くも悪くも内容や各キャラの心情や背景なんかは薄く感じでしまう。
アニメを多く見てない自分には楽しめたがこのタイプのアニメ作品ってのも多く感じる為アニメ作品に目が肥えた人にはもしかしたら凡作に感じるかも知れない。
上で書いた通りLotRの大ファンというわけでもない為そこまで大きな期待をしていたわけじゃないので、軽い気持ちで見に行くと思いの外楽しめる。年末年始何か見るものがなく迷ってる人がいれば勧めたい作品の一つではある。
今回はIMAXで鑑賞したが、音響の使い方は良い作品だったのでIMAXとの相性はとても良く迫力は十分に楽しめた。
ロードオブザリング味が薄い…
ロードオブザリングといえばサウロンなどの闇の勢力との戦いが描かれたもの。というイメージがあるが、本作は単に人間同士の戦争が描かれただけで、昨今色々公開されているファンタジー系のアニメ映画と何が違うの?という印象を持った。いや、面白くはあったのだけど。ロードオブザリングの名前があってもなくても印象は変わらなかったかな…。
あと、鑑賞時に、ローハン王の異常な強さがノイズになって仕方がなかった。ローハン王がどうやら亡くなって、王の亡霊が夜な夜な現れては敵勢力を皆殺しにしている。しかも素手で…と言われたら、どうしても闇の勢力によって王が化け物になってしまったと、これからやっとロードオブザリング的な話が始まるのだと期待してしまう。
しかし、普通に王が生きていて素手で人間を八つ裂きにしてましたよって…何それ…。なんでそんなに強いの…。と気になって気になって仕方がなかった。
いや、面白かったんですけどね。期待したお話ではなかった、という。
映像とキャストは良いけど物語に難あり
指輪物語シリーズに関しては、
原作:未読
映画:ピータージャクソン監督作品の6本鑑賞済
ドラマ:未視聴
という立場です。
一言で言うと、
「クオリティ自体は高いけど肝心のストーリーの『推進力』『説得力』がいちいち弱い」
という印象でした。
まずキャスト陣。
吹き替えで見ましたが実力派の声優さん揃えていてかなりキャラの出立ちに説得力がありました。
主役の小芝風花さんも、本職の声優さんと比べて見劣りはするものの、
大きく物語への没入感を損ねる程ではありませんでした。
あとは映像美。
ちょいちょい「ファンタジーっつったってお前本当に人間か?」
ってアクロバティックな挙動はあったものの、
キャラクターの一挙手一投足にリアリティーがあって好印象です。
(モーションアクターの動きを元に作画してるのかな?)
CGの馴染ませ方も違和感ゼロなおかげで背景や乗馬シーン、ラストの籠城戦に至るまで迫力もかなりあったと思います。
問題はストーリー。
まず話の発端が「無礼な領主が王と殴り合いの喧嘩で負けて亡くなって領主の息子が復讐に走る」という、
非常に感情移入しづらい内容となっています。
領主の息子の執着心も(最後の方は後に引けなくなったみたいな感じで良いんですが)なんであそこまで主人公に拘るのか見せてくれないので分かりません。
もっと「主人公も領主の息子も幼馴染として強烈に惹かれあってるからこその悲劇」みたいにしてくれないとあの展開は飲み込みづらいです。
「王が臣下の謀略によって国が窮地に追い込まれる」ってシーンも臣下が周りの人間より賢く見えないので王がバカに見えてしまいます。
あと王がチート過ぎますwそりゃあアンタが一発殴れば重症は避けられんよw
主人公も「苦しみながら前に進む」ように見えてその実「周りのバカさ加減に振り回されたり、いきなり王としての責務を渡されてくよくよ悩んでる」だけなので成長とか全然感じられません。
ちょっっっとだけ「メアリー・スー」化してます。
総じて戦記物としては見応えあったし、
チケット代分は個人的に楽しめましたが、
期待値は超えてこなかった印象です。
男は馬鹿ばかり…
やらかし王にクズなウルフと馬鹿しかいない中、女性陣が奮闘。
二つの塔を観た人だと重なる部分が多く、新鮮味に欠ける中、王が素手で戦ってラオウになるとかしっちゃかめっちゃかな印象。
救いは素晴らしい劇伴。
自分が元から日本のアニメーションに対して否定的な事もあり、友人たちの高評価と反比例して不完全燃焼で終わってしまった。
馬の表現と、殺陣(盾)の表現は良かった。
この形で作る意味はあったのかな…
戦争前夜
ロード・オブ・ザ・リングのファンは観て面白いと感じられる佳作です。主役のヘラ王女役の小芝風花さんの演技はなかなか良かったです。
ただ、私の映画を観たファーストインプレッションは、「なんだこれ?もしかしてAI作品?まぁまぁ面白いけど…」でした。そういう監督や脚本家の熱を感じない、とても人工的な印象を受けました。
正直に言って、CGアニメのバイオハザードよりも人工的な印象を受けました。
ロード・オブ・ザ・リングの外伝的作品。
作中に詳しい説明が無いので分かりづらいが、ロード・オブ・ザ・リング本編の一つの指輪をめぐる大戦の前夜を描いた物語。
騎馬民族の人間国ローハンは、強い英雄であるヘルム王のもと、平和で堕落した中央貴族、勢力を増す辺境領主、隣接する文明国で大国のゴンドール、という状況。
蛮族と血のつながりもある辺境領主は中央から一段低く扱われていたが、勢力を増し、国王の唯一の姫を息子の嫁にと強気に要求する。
だが、ヘルム王は大国のゴンドールからの求婚があり、権力欲をみせる辺境領主の申し込みを一蹴する、という所から事件が起こり、内戦へとなっていく。
ここでロード・オブ・ザ・リング的に注目すると辺境領はモルドールとも接する地域であり、サウロンの闇の影響を受けていたのでは?という点です。
ウルフの妄執のような復讐心もそうですし、その発端となったフレカ領主も簡単に死にすぎる。ウルフはまるで幽鬼のような…。
作品後半には「指輪」を探して人間の死体を食らうオークなどの魔物が少し姿を見せます。
おそらくサウロンの魔の手が少しずつ伸びてきて、中つ国に暗雲がたちこみ始める、という所が描かれていきます。
というわけでロード・オブ・ザ・リングのファンには面白い作品だと思います。
一転して初見やライト層のファンには分かりづらい、こじんまりとした作品だと見られるだろうな、とも思いました。
中世ファンタジーの王道な展開の王道なストーリーで面白いのですが、2回は見ないかな、というストーリー。
アニメーションとしては、人間の演技をモーションキャプチャーしてCGアニメとして作り、それを日本的な手描きアニメに変換するという、珍しい手法が採られているのだが、それが失敗していると思います。というのも、これは私個人の感想ですが、全体的にアニメがぎこちないのです。動きに滑らかさが無く、なんだかギクシャクしているし、背景からも浮いて見える。
キャラデザも韓国の有名な方を起用した、との事ですが、なんというか美麗すぎる、中華作品的な印象を受けました。
戦闘シーンもきれいではありますが、迫力が感じられない、物足りなさを感じました。
これは神山監督が悪いというよりも、おおもとのハリウッドの資本の問題だと思います。有名な日本の監督、有名な韓国のアニメーター、ハリウッドのスタジオとスタッフ、という寄せ集めできれいにまとめただけの作品と感じました。
ロード・オブ・ザ・リングのファンには良いが、一般的にはヒットしないだろうな、と思いました。原作では姫がいるとだけで描かれないキャラを主役にしたのは面白いと思いますが、なんというか、それだけという感じもしました。
アニメーション、テイストの混在に統一感が今一つ。声優陣は良かった。
「ロード・オブ・ザ・リング」は三作観ましたが、全く覚えておりませんが、鑑賞。
途中、王様が何で急にハルクモンスターになってしまうのか疑問でしたが、パンフレットを読んで”槌手王”だったのかと。
最初からその面を強調しておいてほしい。
だから、パンチ一発で殺してしまったんだと今理解した。
てっきり何かほかの陰謀のせいだと思うじゃない?毒が盛られてたとか。
結局、それが原因の、ウルフの逆恨みの物語。
闘うお姫様も良いのですが、キャラクターが弱くて、薄味ナウシカにしか見えなかったのが残念。
まだまだ描き込みが足らなかった。
大鷹も、大きな伝書鳩みたいな活躍しかしないのが残念。
多少のリアリティ低下でもいいから、姫と共に大暴れしてくれた方がスカッとしたし、見せ場にもなったのに。
物語、脚本が、そこかしこで今一つでした。
IMAXの大画面にも耐えうる美術も、全体的にが頑張っていたとは思います。
手書きセルアニメのような絵柄が、『スパイダーマン:スパイダーバース』『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』を経たこの現在、世界的に受け入れられるのだろうか、と思いましたが、自分としては好きです。
しかし、予算が無いのか、普通に動く部分と、本当に動きが悪い部分が混在してる。
手書きとCG、動きのあり・なしのシーンがあってうまく融合できてない感じがします。
主演小芝風花は好演、王様役、市村正親はさすがの演技でした。
でも一番良かったのは、弾き語りの兄の物語が、最後の最後で歌になって、願いが叶ったのが泣けました!
「戦うプリンセス」映画としては満足度高し。ヘラ王女のキャラデザはジャストミート!
そもそも、なぜ観に行ったかというと、タダ券があったからだ。
今年の9月、ラゾーナ川崎で体験した突然の「全館停電」。あれは本当にびっくりした。
そのときに買ったチケットの払い戻し金をまだ受け取っておらず、もらったタダ券(109シネマでしか使えない)もまだ手元にあって、その使用期限が12月末日までだったのだ。
いざ川崎に着くと、映画は何本もやっている。だが、観たい映画がぜんぜんない。
コミック原作のコスプレ映画は、日米問わず最初から観ない。
CGを多用したファミリー向け映画にも、全く興味がない。
そこで、若干消去法気味にこれと決めたのが『ローハンの戦い』だった。
― ― ― ―
たいして期待せずに観たせいか、他の皆さんがけちょんけちょんに言ってるほどはひどい映画とも思わなかったし、もともと映画版の『ロード・オブ・ザ・リング』に対して思い入れがまったくないので(原作は好きだけど)、これはこれでふつうに楽しめたという感じ。
神山監督って『精霊の守り人』とかもやっててハイファンタジーは好きそうだし、上昇志向・世界進出志向も強い人だから、この企画は渡りに船だったと思う。ハリウッド資本を背景に、これだけの人員と予算でアニメ作れることなんてそうそうないから、純粋にやりがいがあって面白い仕事だったんじゃないかな。
え、どこが良かったかって?
それはもうね、とにかく、ヘラ王女の役満ボディにしてやられました!!
……すいません、ホントくだらない感想で(笑)。
でもまあ、ひっさびさにこんなエチエチな体をしたヒロインのアニメを観た気がする。
永井豪みたいなダイナマイトボディ(まったく興味がわかない)でもなく、
日本のアニメで一般的なスレンダー系(好きだが多すぎて飽きた)でもなく、
成熟した女性の色香を漂わせながら、自然な肉付きのバランスのとれた肢体。
『攻殻機動隊』の草薙とか、『精霊の守り人』のバルサとか、神山アニメのバトルヒロインのフォルムには、ある種明快な「好み」があるよね。
ヘラの場合は、とくに後ろ姿が良い。
可憐だけど熟している。とっても良い。
こういう女戦士が、ピンチに陥ったり、屈服させられそうになったりするのは、お恥ずかしながら三度の飯より好きなので(幼いころから、志穂美悦子の李紅竜と、梶芽衣子の芸者小波と、松坂慶子の紫頭巾が僕のセックスシンボルだった)、本作にもなんの問題もなくのめりこめたという次第。
多くの方は『ロード・オブ・ザ・リング』を念頭に置いて観に行ったのかもしれないが、僕は『リボンの騎士』や『ラ・セーヌの星』や『女必殺拳』や『ドリームハンター麗夢』や『プリキュア』の延長上で観に行ったので、ぜんぜんふつうに手に汗握ってヘラ王女応援してました。ヘラちゃん~がんばれ! でもときどきやられちゃえ! みたいな(笑)。
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パンフやインタビューを見るかぎり、神山監督もいろいろと『指輪物語』とのリンクを貼ろうと苦心している様子は伝わってくる。ローハンの街の様子とか、城砦の様子とか、ちゃんとそこまで考えて作ってるんだなあ、と。
ただ全体のテイストとしては、『指輪物語』っていうよりは、北欧神話っぽい感じが強かった気がする。
実写映画で言えば、ニコラス・ウィンディング・レフンの『ヴァルハラ・ライジング』とか、ロバート・エガースの『ノースマン』とかみたいな。
王様とか思い切りグーパン肉弾戦だし、王と娘の関係性がオーディンとブリュンヒルデみたいだし。馬にこだわるところとか、王城炎上とか、なんとなく北欧神話を意識してないと、こうはならないんじゃないだろうか。
あとは、なんぼなんでも前半がちょっと退屈すぎたような。
例の沼の主Vs.巨象ムマキルのアニマル・ファイト・クラブあたりまでは、ほんと眠たくて眠たくて……。ウルフが挙兵してからは、オーソドックスな白兵戦(ムマキルが活躍するあたり、『ロード・オブ・ザ・リング』っぽい。雄叫びあげてたら弓で狙い撃ちとか、馬の脚が遅くて敗走断念とか、二人の兄の末路がダサすぎるw)や籠城戦(半年も待たずに、木製の攻城櫓なんかさっさと火矢で焼き払えばいいのに)を堪能できた。
あとは、ゾンビ王ワンパンマン無双とか(結局、低体温の王様がどういう存在だったかよくわからないし、どこまでを王様がやって、どこからがオーク一味の所業なのかもよくわからない)、立ち往生とか(なんで出てきた洞窟から戻れない設定なのか??)、花嫁衣裳バトルとか(わざわざ戦闘で薄着になる理由ってなんだよw)、全体にゆるい感じは否めないものの、目くじらを立てるほどひどいわけでもない。総じて言えば、ふつうに面白かった。
何に失敗してるかというと、やっぱりウルフのキャラ造形をミスってるんだろうな、と思う。ここまで卑小で、唯我独尊で、視野の狭い、共感不可能な復讐者に仕立てる必要があったのか。
結局、本作の作り手は「ローハン崩壊の原因は王とヘラに一定の責任がある(だから王とヘラは反乱に対して民を守るために全力で立ち向かわねばならない)」という前提を保ちつつ、一方で「王とヘラに咎はなく、あくまで相手のほうに非がある」というふうに観客を誘導したがっている。
そこで、敵方のフレカは「自分で喧嘩を吹っかけておいてワンパンで負ける間抜け領主」とされ、息子のウルフは「逆恨みのうえ、判断を間違い続ける利己的で愚かなリーダー」とされる。王とヘラを善玉に仕立てるために、過剰なまでに「バカ」に貶められているのだ。
本来なら、せっかくああいう幼少時のエピソードを用意したのなら、二人が憎しみ合いながらも愛し合う、あるいはお互い敵対しながらも相手への執着を断ちがたい、そういった物語のほうが絶対盛り上がったと思うんだけど、たぶん脚本家のフィリッパ・ボウエンは、オーソドックスな『ロミジュリ』や『嵐が丘』のような話にはしたくなかったんだろうね。
そのおおもとにはフェミニズム的な意図があって、「愚かな父権性」に対する「女性性の勝利」を描きたかった彼女にとって、色恋沙汰はこの物語に余計な要素だったのではないか。
暴力での決着を求めたフレカとヘルムは身を滅ぼし、
無謀な戦闘に参加したハレスとハラも命を落とし、
王権の簒奪にこだわりすぎたウルフも最後は討たれる。
いずれも「武力」と「権力」を求めるオスの本能に「呑まれた」のだ。
一方で王位にこだわらず、民のことだけを考えて、体面や王権よりも実益を重視して戦ったヘラは、老婆とオルウィン(盾の乙女) の助力のもと、ついに勝利を収める。
ヘラがウルフを倒す際に、あえて「剣」ではなく「盾」で倒すのは、盾の乙女の伝統を引きつぐとともに、「専守防衛」の思想が暗示されているのではないか。
彼女が血統の継承とか王権の奪取にこだわりがないのは、権威の象徴である鎧兜をわざわざ大鷲に持たせてフレアラフに渡したことからもわかる。結局、彼女は支配者の地位にいることよりも「自由でいること」を最終的に選ぶわけだが、このへんにもフィリッパのフェミニズム的なこだわりが感じられる。
この脚本家のフェミ的視点(=近年のハリウッドらしいポリコレ)に対して、神山監督は、わざわざヘラとウルフの幼少時代の交流シーンを増補したり、わざわざ発案して最後でヘラに花嫁の恰好をさせてみたり、よく言えば、より日本人に受け入れられやすいようにフェミ色を薄めて、二人の内的関係を強調するほうに寄せようとしている。ただ、悪く言えば、そのせいで脚本家と監督の求める「女性像」にブレが生じて、話の本筋をとらえがたいものにさせる原因をつくっているのではないか。
父権性の絶対的象徴としてのヘルム王の扱いについても、「フィリッパの脚本上では」もう少しこの王様は「間抜けな」存在として描かれていたのではないかと想像する。それを「監督が」ラオウや雷神トールのような恰好良さに寄せ、娘のヘラとの情愛の要素も増量した。結果として、そこにも微妙な「焦点のズレ」が生じている気がする。
要するに、ハリウッド的なポリコレ性の強いアメリカ人の書いた脚本を、監督がジャパニメーション的な「仇同士の慕情・父娘の情愛・王の英雄性」といったテイストへと引き寄せる過程で、ある種の齟齬が生まれたのではないか、というのが僕の推測だ。
― ― ― ―
●小芝風花は、声優初挑戦というわりには、とても上手にこなしていたと思う。その他、脇の声優陣も文句なし。とくに、ウルフ役の津田健次郎とターグ将軍役の山寺宏一の安定感は抜群。二人ともほんとに浮かばれない役だったけど……(笑)。ちなみに、字幕か吹き替えかだと、今回は吹き替え一択でした。
●籠城戦で、ひと冬のあいだ寒さと飢えに苦しめられたといいつつ、みんななぜか元気そうという批判については、僕も同意見。とくに小姓のリーフが最後までころころと肥っているのには違和感があった。こいつの粗忽者設定はなにかを壊して大変なことになる伏線かと思ってたけど、結局何にもなかったな。
●ちゃんとつくってあるわりになんとなく物足りない理由として、この手の映画をにぎやかす存在としての「小悪党」と「マスコットキャラ」の不在も挙げられるのではないか。
そもそも『ロード・オブ・ザ・リング』の面白さなんて、ほとんどゴクリ(ゴラム)で出来ているようなもんなのに。あと、あれは主人公自体がマスコットキャラなのに(笑)。
これが美男美女と巨漢のマッチョしか出てこないとなると、こんだけ平板な印象になるんだなあ、と。
●上記と関連していえば、近年のハリウッド映画としてはきわめて珍しいことに、ほぼ白人しか出てこない。アメリカ人が脚本書いてるのに、これはまあまあ不思議。なぜならそもそも『ロード・オブ・ザ・リング』という作品では、多種族の登場が人種間にある分断の「置き換え」として機能しているから。それなのに、わざわざエルフやホビットやドワーフを「出さない」というのは、相応の理由があってのことだと思うんだが。
●これって、アメリカやヨーロッパではどういう公開のされ方してるんだろうね。ハリウッド資本のジャパニメーションって、意外に珍しいというか、これまでにないような試みだとは思うんだが、海外の人にとってこのハイブリッドがどう受け止められるかは、意外と今後の試金石になるような気がする。個人的にディズニー的なキャラデザは全く受け付けられない人間なので、僕としてはありがたい話なんだけど。
ちなみに、休日の夜の回で、川崎の劇場は僕を含めて総勢3人での視聴でした(笑)。うーん、心配! なんか日本じゃ爆死しそうなんだよな……(笑)
坂口博信の『ファイナルファンタジー』映画版みたいな悲劇的結果に終わりませんように。
この戦いにローハンの大義は無い
ピーター・ジャクソン監督のロードオブザリング3部作は、ディレクターズカット版も含めすべて鑑賞済みです。おそらくファンだと思います!
やたらと予告編でロードオブザリングとの関連性を煽っていたので無論ファンとして興味津々でした。ただ、このサイトでは前評判の悪さがちょっと気になってたんですけど、鑑賞する運びとなりました。
結果的に前評判は非常に的を射ていたと思いました!(笑)
まず、ローハンの王様がかなりの肉体派でちょっと脳筋気味でもあります。争いのきっかけは、ちょっと無礼な部族の長が、息子(ウルフ)に王女(ヘラ)を嫁に貰いたい・・・と会合の席で申し込んだのが、王様にとって気に入らなかったことでしょう。その上、ヘラも子供時代に自身を庇ってくれた恩人であるウルフに対し好意がありながらも、自身が自由を失う恐れがあるという自己都合の理由で無碍に婚姻を拒否する始末。
で、さらに王様が遺恨を残す様な大事件を起こしながらウルフらを一方的に悪人にし、追放するという暴挙に。
ウルフが結果として闇落ちしてどんどんヘイトを集めていき、なんとなくローハン側に大義があるみたいな雰囲気になるんですけど、そもそもつまらん理由での部族間の跡目争い、権力闘争なわけです。どっちもどっち、むしろローハンの方が悪いくらい(笑)・・・なんですよね。
そんな理由でシナリオはスケールが小さくなってしまったのが残念でした。
唯一良いところはヘラちゃんが容姿端麗で、戦闘シーンでは美しく舞っていた部分でしょうか。ほんと、ここしか評価出来ないです。
最後にちょっと、シリーズで知られる魔法使いの名前がでてきましたけど、関連性は薄いです。
では。
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