「全部王様が力強かったせい」ロード・オブ・ザ・リング ローハンの戦い ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
全部王様が力強かったせい
2024年劇場鑑賞335本目。
字幕版で鑑賞。自分は初見はオリジナルになるべく近い形で見たいので、絶対字幕版で観たいのですが、今回日本の監督ということでこれ英語がオリジナルなのか日本語がオリジナルなのか結構迷いました。映像は日本独特の感じでしたし。まぁでも監督以外は向こうのスタッフだし、字幕版の方がオリジナルか、昔の話だからオリジナルキャスト出ないだろうけど、と思っていたらめっちゃ大御所俳優が結構主要オリジナルキャラクターで出てきて、結構特徴ある声だからあっあの人だ!と分かって、エンドロールで答え合わせしてやっぱり声似てる人じゃなくてオリジナルの俳優だ!とテンション上がりました。2秒しかセリフないけど!
ただストーリーは結構めちゃくちゃでそのめちゃくちゃの原因はほぼローハン王です。冒頭の、この物語の話のきっかけになることなので書きますが、ネタバレ全く知りたくない方はここまでで。
王様に辺境を収めている領主が喧嘩をしかけてきて、殺し合いをするわけではないので素手でやろうということになり、領主が老人の域に差し掛かっている王様をまず2、3発殴ります。当然王様も1発顔を殴り返しますがそのまま領主はふっとんで死んでしまいます。息子がよくも殺したな!とブチキレますが、王様も「えーっ、1発殴っただけなんですけどー!?」とビックリ。しかも喧嘩ふっかけてきたのも、最初に手を出したのも領主側の方なのに息子こんなキレるのおかしくないですか?ははーん、さては息子が父親に毒を盛って丁度喧嘩中に死ぬようにして戦争する口実作ったな?と思っていたのですが、後にそんなことは全然なく、単に王様が一人で素手だけで敵軍の兵士をどんどん殺せるくらい強い事が分かります。いやもうこれギャグ漫画じゃん!