ミッキー17のレビュー・感想・評価
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いやー面白かった
今月8本目。【ミッキー17】
不作気味な今月。圧倒的に猫アニメのFLOWが心に残ってますが、他はアカデミーに絡んだ大作が続く割にイマイチな今月。
最後にきました、ミッキー17‼️
めっちゃ面白かった。
面白い・・・というと「笑えるの?」
いや、完全にブラックユーモアな笑い😅
遠い未来で他の星に植民する計画の中で、色んな人体実験に役立てる「エクスペンダブル(使い回し)」というコピー人間(いわゆるクローンだけど、過去の記憶やメモリーもインストールされるところが違う)に名乗りを挙げた主人公ミッキーの悲哀。
何度経験しても死ぬのは怖い。
過酷な日々の心の支えは、強く優しい恋人の存在。
そんな日々の中で、ある重大なトラブルが。
その上に、先住生物たちの暴走が。
気弱で優しいミッキー17と
強気で強面なミッキー18
先住生物たちの暴走は、まるでナウシカの
王蟲とかぶる迫力。
(ベビーが可愛い)
結末に予想外の涙流れて、もう始めから終わりまでグイグイ引き込まれ、さすが「パラサイト」のポン・ジュノ監督としか言いようがない‼️
いやしかし、ミッキーを演じたロバートも良かったなぁ。結局18人のミッキーを熱演。いつものクールな男前オーラは封印して、3枚目に振り切ってて、説得力があった。素晴らしいと思う。
恋人ナーシャ役のナオミも、良かった‼️
#ミッキー17
王蟲モドキ
未知の惑星で権力者の横暴に抵抗するエクスペンダブルの話。
未知の惑星に移住するメンバーに選ばれる為に、コピー人間として再生可能な使い捨て人間の仕事に志願したが、死んでいないのにリプリントされて、2人になって巻き起こっていくストーリー。
倫理的な問題と過去の犯罪から死ぬまでコピーは作ってはいけないという体だけれど、個体認証とか位置情報とかを記したチップでも埋め込んだら?と思ったのは自分だけ?
それにこれだけやりたい放題なのにマルティプルだけはしない権力者とか、定期的にセーブしたデータをロードするなら死ぬ時の記憶は無い筈だし、常時オートセーブなら18は17が死んでいないの知ってますよね?とか、なんで18だけ性格違うの?とか、なんだかあまりも都合が良かったり辻褄が合わない設定満載。
そういえばティモが船に乗れたのも偶然ですかね?
まあ極めつけは秘密で片付けちゃうしね。
話し自体はおもしろいけれど、コミカルさを醸すところがそっち?とちょっと安っぽかったり、最後は余計だったりと、色々勿体なかった。
なんならもっとコメディに振れば良かったのに。
プリントごっこか!元気があれば何度も死ねる!
期待が大きすぎました!こんな内容!、?ズッコケた。医学的な側面で肉体の不可思議や再生過程を掘り下げるのかとおもいきや、全てをSFというワンパッケージで省略!簡単すぎない?何も、死生観や、哲学を語ってくれというのではない。ウリである何度も死ぬという文脈なら、くり返し出てくる台詞”死ぬ気分ってどう?“に対して、映画の主題らしきものをストレートでなく、暗示するとかさぁ、なんかないのかねー。ミッキーの葛藤を安っぽい嗤いとしたことが全体のレベルを下げている。
以前、『敵』のレビューで、敵=死だと断じたが、死なないミッキーは無敵であっても素敵ではない。
たとえば『ブレードランナー』で瀕死のルトガー•バウアーがレプリカントの運命を嘆きながら果てたシーン、また、2049ではライアン・ゴズリングが雪のなかに、たたずむラスト。そんな映像詩のようなものを本作にも期待したのは間違いだった。阿呆ヅラの演者が多く、オチャラケてばかり、あの虫はナウシカのパクリ?
アメリカでの人気と興収に寄せすぎたポン・ジュノには、ただがっかりというしかない。
ブラックユーモア
人体実験で使い捨ての肉体を酷使される男(ミッキー)の物語。
死ぬことが前提の実験でひどい死に方をして、複製した肉体に上書きした
記憶を移植して何度でも生き返る。映画の題は17体目のミッキーを表す。
生きた人間をモルモットにするという残酷極まりない話なのに、その軽妙な
演出ゆえに笑ってしまう。ブラックユーモアのセンスが光る。
主人公は負け組で、お人好しが災いして貧乏くじを引いてしまうタイプ。
切羽詰まって中身をよく読まずに契約書にサインしてしまった。それが
使い捨てワーカーの契約だった。そんな負け組キャラの設定が面白かった。
でも複製になって生き返る前提があるからこそ死ぬ覚悟ができるのに
その前提がなくなったら?それは普通の人が感じる死に対する恐れと
何ら変わらないだろう。死に損なったミッキー17の前にミッキー18が
現れた。複製が2体同時に存在してはならない法律のせいで生存の危機が。
さてどうなる?
恋人・転落のきっかけとなった悪友・雇用主・科学者・そして未知の生物
“クリーパー”も絡んでの大騒動となる。色々なアイデアの詰まった物語に
引き込まれた。
あの生物は監督がクロワッサンから着想を得たらしい。宮崎駿監督からの
影響もありその他様々なものが発想の基になっているとのこと。でも自分は
まず見た目がダイオウグソクムシに似てると思った。はたして知性はあるのか?
その生態は?見てのお楽しみ。
IMAXで鑑賞。IMAX用のフォーマットだったので画面いっぱいに広がる
映像を楽しめた。クリーパーの造り込みも見事だったし大画面で非日常を
味わうのにぴったりの作品だった。
ミッキーは17(セブンティーン)
『パラサイト 半地下の家族』がきっかけとなり、日本でも多くの方にとって「有名な映画監督」の一人となったポン・ジュノ。そして本作の宣伝でも枕詞のように『パラサイト 半地下の家族』が付いて回ります。ところが個人的な印象としては、癖が強めな作品が多くて決して解りやすい監督ではないと思いますし、本作についても米国映画レビューサイトでの評判は高そうですが、あくまで過剰な期待はもたずに劇場へ。公開初日、9時20分からのTOHOシネマズ日本橋は平日の割にまあまあの客入りで、やはり注目度の高さが伺えます。
主人公ミッキー(ロバート・パティンソン)はエクスペンダブル(消耗品)として文字通り体を張り、やらされていることは概ね「実験動物」ごとき扱い。そして利用不可となればそのボディは処分され、専用の3Dプリンターで再生された健全なボディにそれまでの記憶がロードされて「再生」。その都度ナンバリングが更新される設定ですが、映画の冒頭、クレバスに落ちて身動きが取れない「ミッキーは17(セブンティーン)」。それだけ聞けば何だか青春ドラマのタイトルのようですが、いまある状況は正に「死亡確定の宣告」そのもの。その様子を確認した「抜け目のない元相棒」ティモ(スティーブン・ユァン)によってミッキーの「雇い主」へ報告されますが、意外な展開によって危機を脱するミッキー17。這う這うの体で自分の部屋に戻るとそこには…。
この手のジャンルが苦手な人にとって、複雑になって混乱しそうなことも「これはこういうもの」とシンプルに説明を済ませ、鑑賞者にはあくまで「ドラマそのものの状況展開」に集中させています。その結果、SF作品に有りがちな「オタクみ」を殆ど感じることなく、あくまで独自の「世界観」として描かれていて、そこで扱われるのはポン・ジュノ監督の十八番である「格差社会」に生きる人々。搾取社会の犠牲者であるミッキーにとって、行き着く先は「消耗品」と呼ばれるエンドレスな奴隷人生。現実にあり得る問題を軸に描かれたストーリーは、想像に難くなく感情移入もしやすいのですが、そこにさも恐ろし気な「未確認生物」が絡むことで、中盤以降は予測不能な展開が繰り広げられまず。
と言うことで、総論としては上映時間137分も長くは感じないくらい楽しめる内容になっていると思います。ですが個人的には、一歩突き抜けるだけの驚きまたは感動、或いはバカバカしさが感じられず、総じてこじんまりとまとまってしまっている印象。過剰な期待はしていないとは言え、やはりポン・ジュノ監督の「実績」を考えれば多少評価も辛くならざるを得ません。と言うことで、また次作に期待したいと思います。
期待程ではない…
見事な貧民の逆襲劇
ポン・ジュノ監督はハリウッドでも健在。
格差社会で失敗し、虐げられるようになった貧民の逆襲劇は見事(原作つきみたいですが)。
命の尊厳や魂の在処など、人道的なことと宗教的な部分に踏み入るから、客を選ぶし、客の入りがあまりよくないのもわかるけど、私には面白かった。
特に、ミッキー1〜16が、簡単に死んで、ゴミみたいに簡単に捨てられるのがよい。
こういう他惑星の知的生命体との接触話、ヴィルヌーブ『メッセージ』やゼメキス『コンタクト』同様、私の大好物だなと再確認。
そして、宇宙船を取り囲む蟲たちの姿は、あまりに『ナウシカ』の王蟲まんまで笑いました。
肉体と記憶の再生技術(3Dプリンターみたいなクローン製造技術)は、健康な時の肉体データと、死ぬ寸前の記憶移植すれば、同一意識にとっては不老不死になるくらい、画期的な医療システムのはずなのに、タブーの話しかしないとか。
同一肉体情報のクローンでも、個体によって微妙に攻撃性などの性格に違いが出るとか。
その辺の設定が気になって仕方なかったです。
それと、MCUでハルク役のマーク・ラファロが、無能で口先だけだが盲信的な一部信者によって祀り上げられている指導者を演じていて、この脆さや愚かさ、滑稽さが、あちこちの国のTOPを揶揄しているみたいで面白かったです。
溜飲はそれほど下がらない
虐げられた者による痛快な逆転劇で溜飲を下げたい!
そんなイメージの期待で鑑賞しにいったのに、意外なほど重くて深かった。
取りようによっては、人間の傲慢さとか命の重さとか自分の選択に対する責任、という一個人では抱えきれないようなテーマばかりなので、スッキリどころかモヤモヤのほうが多く残る。
科学の発展で手に入れた力の使い方。
倫理的にもルールや運用方法においても整理できないまま、制御しきれない事態が発生するかもしれない。これは『オッペンハイマー』にも通じるテーマ。
その他にも、自分という人間の二面性とどう向き合うのか、傲慢と無知から生まれる偏見の愚かしさなど、〝笑い〟の要素では簡単に相殺できないほど、ソチラ側のテーマに気持ちが入ってしまい、エンタメとしては当初期待(もちろん、私の勝手な思い込みの期待値)の60%、といったところでした。
※そういえば、24時間グツグツ煮立ってる煉獄?(鬼滅の刃とは関係ありません)は、サウロンの指輪を溶かしたアレのようでもあり、いつでも誰でも落ちることはあるんだよー、ということの象徴のようでもありました。
この映画予告を見て、2014年のトム・クルーズ出演作品「オール・...
この映画予告を見て、2014年のトム・クルーズ出演作品「オール・ユー・ニード・イズ・キル」みたいな感じかなと、そんな感じで観賞したのですが違いました。レーザービームが飛び交うといった派手なSFではなく、1970年代の古典SF小説のような、未来の技術や思想が、50年、100年先の暮らしや社会にどう影響を与え、いき過ぎれば人間にどんな影を落とすのか、風刺、警鐘を鳴らすような内容のSFです。
この物語は、記憶も込みで人間を複製する技術が招いたクローン(たち)の悲哀や底辺生活を描いた(と思われる)物語なのですが、後半、植民星の先住者との絡みと、植民グループのリーダー、ケネス夫妻の狂行?が同時並行しだすと、ストーリーが「先住者を全滅させるか守るか」の攻防色が強くなり、「自分が二人いる!」という面白さが薄味で終わってしまった印象です。ミッキーより、ナーシャ(ナオミ・アッキー)の方が目立って頑張っていましたし、物語に深みも与えていました。スターウォーズと同じで主役を喰っていますね(笑)。
思っていたのと違った
皮肉たっぷり、ソースが決め手。
凄く楽しみにしてて、
どんな物語か自分なりに想像して観てたけど、
思ってたものとは違った。
これも映画館で映画を観る醍醐味なんだけど、
それにしても期待を上回る作品ではなかったかなぁと言うのが率直な感想です。
なんとなく、もっとアクション多めのミッキー17に至るまでの大変な労働とアクションが見れるのかと思ってたらミッキー17の苦悩と葛藤という感じで、
世界観の割に小さくまとまった印象でした。
だけどもポンジュノらしさは全編に渡って全開で、
一貫した格差社会と世界情勢への皮肉めいた世界観は
面白かった。
アメリカってこう言う国ですよね?
って言うのを韓国人の監督がハリウッドで撮ったと言うのが気持ち良い。
特にあらゆる権力者と支配者を混ぜこぜにしたようら
マーク・ラファロのキャラは一見の価値ありで、
ムカつくけど圧巻でした。
ユニークSF
フライヤーのミッキーの顔がやけにインパクトがあって気になり映画館へ。近未来を描いたブラック・ユーモア作品。
途中まで何じゃこりゃ?的に見てましたが、バカ権力者への反逆ストーリーで、最後まで見たところでおもしろかった~となりました。
人体プリンタとか設定もおもしろい。
17と18の演じ分けが良かったです。
ハマりはしないがもう一度見たい、そんな感想を抱いたのは、クリーパーが結構かわいかったから~。キモカワってやつ?😅
※イルファのセリフでcreepyって言ってた気がして「クリーピー」と書いてましたが、
パ ンフ見返すと「クリーパー」でしたね。修正しました。
トニ・コレットを久しぶりに見ました。
原題:MICKEY 17
第一級のB級映画
残念ながら後半がもたもた重い。
エドワード・アシュトンの原作は「ミッキー7」。
つまり映画は原作よりエクスペンダブルであるミッキーの数が10人多い。ポン・ジュノによると、観客を喜ばせるため設定を膨らませたのこと。この狙いはあたっていて、前半にミッキーが人体実験用にどんどん使い捨てされるところはスピート感があって実に面白い。
ところがミッキー17が無事帰還、ミッキー18と鉢合わせして「マルティプル」の状態になってからが何だか急にもたもたし始める。
要するに17と18とナーシャの関係、ティモとの経緯、マーシャル司令官とその妻イルファの企み、クリーチャーの謎、と盛り沢山過ぎて、一つずつ解決するために説明的になりすぎるのですね。途中から帰着点は見えてしまっているのでなにを長々と、ってイライラしてしまいました。
ポン・ジュノは「スノーピアサー」でも感じたのだけどSF的空間ではキャラクターづくりが意外と上手でなく、筋を頼りすぎてしまうところがある。もっと土着的な題材の方が向いている気がする。
あと思いついたことをいくつか。
クリーチャーのくだりですがこれは「風の谷のナウシカ」へのオマージュでしょうね。子どもを届けに行くところやクリーチャーたちの暴走は王蟲を思い起こさせます。
それと科学班所属の上白石萌音さん似のドロシーですが、あれは「帰らない日曜日」のパッツィ・ファラン。おそらくレズビアンの設定だと思われるカイ役のアナマリア・バルトロメイや、もちろんマーク・ラファロも、実に脇役が華やかでした。サスガ、アカデミー賞をとった監督はキャスティングで贅沢できるんですね。
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