劇場公開日 2025年3月28日

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ミッキー17のレビュー・感想・評価

全462件中、441~460件目を表示

4.0溜飲はそれほど下がらない

2025年3月28日
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鑑賞方法:映画館

虐げられた者による痛快な逆転劇で溜飲を下げたい!

そんなイメージの期待で鑑賞しにいったのに、意外なほど重くて深かった。
取りようによっては、人間の傲慢さとか命の重さとか自分の選択に対する責任、という一個人では抱えきれないようなテーマばかりなので、スッキリどころかモヤモヤのほうが多く残る。

科学の発展で手に入れた力の使い方。
倫理的にもルールや運用方法においても整理できないまま、制御しきれない事態が発生するかもしれない。これは『オッペンハイマー』にも通じるテーマ。
その他にも、自分という人間の二面性とどう向き合うのか、傲慢と無知から生まれる偏見の愚かしさなど、〝笑い〟の要素では簡単に相殺できないほど、ソチラ側のテーマに気持ちが入ってしまい、エンタメとしては当初期待(もちろん、私の勝手な思い込みの期待値)の60%、といったところでした。

※そういえば、24時間グツグツ煮立ってる煉獄?(鬼滅の刃とは関係ありません)は、サウロンの指輪を溶かしたアレのようでもあり、いつでも誰でも落ちることはあるんだよー、ということの象徴のようでもありました。

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グレシャムの法則

4.0 この映画予告を見て、2014年のトム・クルーズ出演作品「オール・...

2025年3月28日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

 この映画予告を見て、2014年のトム・クルーズ出演作品「オール・ユー・ニード・イズ・キル」みたいな感じかなと、そんな感じで観賞したのですが違いました。レーザービームが飛び交うといった派手なSFではなく、1970年代の古典SF小説のような、未来の技術や思想が、50年、100年先の暮らしや社会にどう影響を与え、いき過ぎれば人間にどんな影を落とすのか、風刺、警鐘を鳴らすような内容のSFです。
 この物語は、記憶も込みで人間を複製する技術が招いたクローン(たち)の悲哀や底辺生活を描いた(と思われる)物語なのですが、後半、植民星の先住者との絡みと、植民グループのリーダー、ケネス夫妻の狂行?が同時並行しだすと、ストーリーが「先住者を全滅させるか守るか」の攻防色が強くなり、「自分が二人いる!」という面白さが薄味で終わってしまった印象です。ミッキーより、ナーシャ(ナオミ・アッキー)の方が目立って頑張っていましたし、物語に深みも与えていました。スターウォーズと同じで主役を喰っていますね(笑)。

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hiroishi

4.0ブラックやけどリセット出来る分ラッキーか

2025年3月28日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

話が通じないと虫
話が通じても先住民
人間をデータとして売るしかない底辺
ありそうな話と人間再生で悲喜劇へ
ただ今後ミッキー君は要るんじゃないか
オルガノイドの発展版として

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HigeKobo

3.0思っていたのと違った

2025年3月28日
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ミッキー17まではとにかくミッキーが不憫で気の毒で、どうなるのかとワクワクして見ていたのだけど、18が出てきてからは急にトーンダウン。テイストも一気にコメディ路線へ。
しかも古臭いパターンの笑えないコメディ。

とにかく後半は退屈で、早送りしたくなった。
クリーパーの造作も気持ち悪いし。

しかしながら出てくる科学者はボンクラだらけなのに、技術力だけはかなりハイレベル。
一瞬で高性能な装置を次々と作ってしまえるのにはビックリでした。

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ただの映画好き

3.0皮肉たっぷり、ソースが決め手。

2025年3月28日
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鑑賞方法:映画館

凄く楽しみにしてて、
どんな物語か自分なりに想像して観てたけど、
思ってたものとは違った。
これも映画館で映画を観る醍醐味なんだけど、
それにしても期待を上回る作品ではなかったかなぁと言うのが率直な感想です。

なんとなく、もっとアクション多めのミッキー17に至るまでの大変な労働とアクションが見れるのかと思ってたらミッキー17の苦悩と葛藤という感じで、
世界観の割に小さくまとまった印象でした。

だけどもポンジュノらしさは全編に渡って全開で、
一貫した格差社会と世界情勢への皮肉めいた世界観は
面白かった。
アメリカってこう言う国ですよね?
って言うのを韓国人の監督がハリウッドで撮ったと言うのが気持ち良い。

特にあらゆる権力者と支配者を混ぜこぜにしたようら
マーク・ラファロのキャラは一見の価値ありで、
ムカつくけど圧巻でした。

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奥嶋ひろまさ

5.0第一級のB級映画

2025年3月28日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

テンポの良さが凄まじかった。139分ダルさを感じなかった。90分の映画を観たような軽ささえ感じた。100分を超える映画は退屈かどうかに関係なく、かなりの時間を消費した感覚になりがちだ。
この映画は緻密な編集、様式的な美しさの排除によって物語の缶詰としての映画の最大限の軽量化に成功していたと思う。軽くフラッと立ち寄って観るB級映画として一級品だ。

物語全体に漂う絶妙な脱力感がたまらなかった。死が軽く描かれ、故にむしろ相対的に重く感じた。

カルトめいた政治家が過激な手法で自信の虚栄心を満たしていく過程が時代を感じた。

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悠

3.5残念ながら後半がもたもた重い。

2025年3月28日
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鑑賞方法:映画館

エドワード・アシュトンの原作は「ミッキー7」。
つまり映画は原作よりエクスペンダブルであるミッキーの数が10人多い。ポン・ジュノによると、観客を喜ばせるため設定を膨らませたのこと。この狙いはあたっていて、前半にミッキーが人体実験用にどんどん使い捨てされるところはスピート感があって実に面白い。
ところがミッキー17が無事帰還、ミッキー18と鉢合わせして「マルティプル」の状態になってからが何だか急にもたもたし始める。
要するに17と18とナーシャの関係、ティモとの経緯、マーシャル司令官とその妻イルファの企み、クリーチャーの謎、と盛り沢山過ぎて、一つずつ解決するために説明的になりすぎるのですね。途中から帰着点は見えてしまっているのでなにを長々と、ってイライラしてしまいました。
ポン・ジュノは「スノーピアサー」でも感じたのだけどSF的空間ではキャラクターづくりが意外と上手でなく、筋を頼りすぎてしまうところがある。もっと土着的な題材の方が向いている気がする。
あと思いついたことをいくつか。
クリーチャーのくだりですがこれは「風の谷のナウシカ」へのオマージュでしょうね。子どもを届けに行くところやクリーチャーたちの暴走は王蟲を思い起こさせます。
それと科学班所属の上白石萌音さん似のドロシーですが、あれは「帰らない日曜日」のパッツィ・ファラン。おそらくレズビアンの設定だと思われるカイ役のアナマリア・バルトロメイや、もちろんマーク・ラファロも、実に脇役が華やかでした。サスガ、アカデミー賞をとった監督はキャスティングで贅沢できるんですね。

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あんちゃん

0.5素人は手を出してはいけない映画

2025年3月28日
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ごめんなさい、私にはこの映画は全く合いませんでした。想像した内容とは全く異なりました。俺は一体何を見せられているんだろう?という気持ちになりました。間違い無く映画通かシュールなお笑い通向けの映画。

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canghuixing

3.5未来の職業選択の参考に…してみては?!

2025年3月28日
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🌟《レビュー》🌟ーミッキーが借金を背負い、海外逃亡ならぬ宇宙逃亡をするために適当な職についたら消耗品として雑に使われる話で、ポン・ジュノ作品に馴染みあるテーマの格差社会が未来の世界でも変わりないということを表してて、今作もオマージュが多くナウシカの『生命体との共存、対峙』を監督お気に入りのクリーパーで見せてくれた!また、命を軽視した発言やが笑えるが、扱いを見て人間の好奇心や医療の発展のための動物実験が実に暴力的かを考えさせられた!
🌟《ラストへの物足りなさ》🌟ーーーーーー
能力モノにしてはワクワクしない!最後どうしても着地がクリーパーになるのは監督のクリーチャー愛が溢れすぎてる笑わざわざ出した反乱軍やミッキー陣が巻き込まれるようなキャラ設定を使った盛り上がるパラサイトのようなラストを見たかった、見れると思った人が多いから賛否が分かれてるんだと思う。
🌟《結論》🌟ーーーーーーーーーーーーーー
大衆に受け入れられるかにこだわらず、刺さる人には刺さる自分のしたいラストにした!自分はキャラ設定(情報)を生かしてドラマ性を強くしたパラサイトとは違った作風で面白いものを作りたいと思ってエンタメを追求し、ポン・ジュノ自身が作りたいものを作った感やポン・ジュノが作ると唯一無二なコメディになるんだと感じました!ーーーーーー

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RRR👑

4.0過酷な日々だ、でも愛はある

2025年3月27日
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鑑賞方法:試写会

設定もびっくりだけど、展開で2度びっくり。
魂使い回し、、いやアップデートで、体はコピー品。とはいえ人間には違いないんだから、心身共に痛覚が働くのがしんどい。
何回死んでも毎度苦しいのは変わらないのに、また死ぬために生まれてくるってどんなよ!!
どんだけ生活に困ってても嫌よー!
なんだけど。
想像以上に色んな愛の物語で、期待を超えてアイツらが可愛い!小さいサイズなら飼いたい✨
面白かったー!!

権力の為の使い捨て人間なので、過酷な仕事がずっと続くわけだけど、しんどいことも続けば慣れるのかと言われればそんな訳ない。
ミッキーのしんどさは、単純に生きてる人間全員が怖い「死」を繰り返すだけでなく、また再生されるという安心感と共に、でもこの苦しみは永遠続くみたいな所もあったと思う。
最悪自分の意思でも死を選べないってことよね、勝手にコピーされちゃうもの!

これで何の救いもないなら永遠の生き地獄感があるけど、ちゃんと救いもあるのがいい。
やっぱ愛だ、愛。
愛が世界を救う。

最初から最後まで中弛みなくストーリーもキャラクターも面白かった。
想像よりグロくない、いや、怖い時もあるけどそんなに多くはなかったよ。
新生活が始まる今こそおすすめ!

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icco

4.0ポンジュノ監督登壇のジャパンプレミアで鑑賞

2025年3月26日
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思ってたのと違いましたが、メッセージ性のある作品で面白かったです!

正統派のイメージだったマークラファロは「哀れなるもの」に続き、クレイジーな役どころ

ミッキーの仕事内容や扱われ方が残酷で辛いのですが、ロバートパティンソンの可愛い顔で不思議と消される
17と18の使い分けが素晴らしかった

ユアン君もなかなかの小悪党でした

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サラ

4.0クリーパーはキモいけど守って‼️

2025年3月26日
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鑑賞方法:映画館

興奮

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ノブ様

4.0スノーピアサーっぽさもあってグエムルっぽさもある。ポン・ジュノ監督...

2025年3月26日
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スノーピアサーっぽさもあってグエムルっぽさもある。ポン・ジュノ監督の作品の中でベスト級に好きかと言われると難しいけど、一貫した作家性には惚れ惚れする。

ワンアンドオンリーと連呼する場面があって、首謀者が横山典弘なのかと勘違いした。

クリーチャーがキモかわいい。泥のような食事が本当にまずそう。

主演の17と18の使い分けが上手いので、SF苦手な僕でも何とかついていける。

ポン・ジュノは韓国で撮った作品のほうが総じて好きだけど、外国のキャストと撮った意味のある作品になってる。

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わたろー

4.0Have a nice die

2025年3月10日
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ブレミンガー

4.5待ってましたエンタメ!

2025年3月9日
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サミー

4.0ホラー、SF、ブラックコメディがぐちゃぐちゃに混ざりあった作品!

2025年3月8日
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鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

怖い

「死ぬのってどんな感じ?」

▼感想
ぴあの試写会に招待頂きました!ありがとうございました!

「パラサイト 半地下の家族」でお馴染みのポン・ジュノ監督の最新作!主人公のミッキーが可哀想で「もうやめてあげてよ~!」と思ったら、次のシーンではちょっと笑ってしまったり...色んな気持ちになった。SFの要素が思っていたよりも強く、エイリアンの登場や近未来のテクノロジーには興奮した。記憶の外付けの装置がレンガなのとか設定にも変なシュールさがあった。

主演のロバート・パティンソンは今作では主に一人二役を演じるが、「二役が別人のように見えてすごい!」とは思わない。パティンソンならそれくらい難なくやってくれると思っていた!マーク・ラファロはバカで嫌なやつが最高にハマっていた。「哀れなるものたち」もそうだけど、こういう小悪党の役が案外合っているから他の作品でもどんどん演じて欲しい。サブキャラクターのカイが凄い美人でびっくりした。

ホラー、SF、ブラックコメディが混ざったポンジュノ監督にしか作れない一作!ポンジュノ監督の他の作品も見たくなった!

▼トリビア
原作では「ミッキー7」だが、ポンジュノ監督がパティンソンの死ぬところをもっと見たくて7から17に増やした。

▼お気に入りのシーン
ミッキーがプリントアウト(生き返る)シーン!
本当だったら結構怖いシーンでもあるけど、ゲームをやって目を離してる職員がいたりしてシュールなシーンに...。

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UUU

3.5🥐ク○まみれのクロワッサン🥐

Kさん
2025年3月8日
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《試写会にて鑑賞》
スタッフさんが上映前の説明で
今日は出席率が高いと仰っていて
さすがはポン・ジュノ監督の
作品だと思いました。

人間ドラマとクレイジーなシステム。
ラストは感動。

ミッキーの底力お見事!
弱者こそ強者。諦めない強さがそこにはある。
社会風刺&ブラックユーモアの取り入れ方が
ポン・ジュノ監督のセンス全開でした。

スティーブン・ユァン様が演じる
ティモの卑怯なキャラクターも見逃せません。

帰りにミッキーのお面をいただきました。
クリーパーのキモカワイイぬいぐるみも
写真に収めました。グッズ化希望です…(小声)

難しいSFではなかったので楽しめました。
本日は貴重な機会をいただきましてありがとうございました。

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K

4.0悪夢を跳ね除ける力が僕らにはきっとある

2025年3月7日
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笑える

興奮

知的

ワン・アンド・オンリーなポン・ジュノ監督のフィルモグラフィーにおいて本作は新鮮さよりコレコレという安定感に似た興奮と確かな映画的カタルシスを与えてくれる、ユニークなスリルライドだ

現実に甘んずるだけでなくてきっと、悪夢を振り払える自分もいる。別人みたいに違って見えても、どちらも自分。ずっと終わらない怖い夢でも見ているみたいな、このクソみたいな世の中で、プリントされた肉とTVディナー。使い捨てられる格差社会。
vs 立ちはだかるのは、"ホンモノ"にこだわるピュアホワイトな選民思想という人種差別に、女性を子供を産むためだけの子宮という道具みたいに扱う性差別など、肌を浅黒く茶色に塗ったマーク・ラファロのノリノリな仮想トランプ!『哀れなるものたち』モードと言っていいくらい続いて、なんとも底の見えた浅はかで薄っぺらくて"ヤ(嫌)なやつ"を体現する時期か。彼自身、非常にそうしたものへの怒りというか嘆きというか、この現実に危機感を持って変革することに活動的な人だから納得。

まさしく"ワン・アンド・オンリー"唯一無二なポン・ジュノ監督らしく社会を映し出すソーシャルコメンタリー。娯楽性の高い作品の根底にある社会的なテーマ。無論原作ありきと言えど、生き返りや人類移住など今までにもあって既視感を覚えるプロット・アイデアをこうも新鮮かつ大胆不敵スリリングに面白く調理してしまえる。やっぱり誰かが声を荒げて怒号が飛び交ったり、体を張って笑いを取るスラップスティックだったり、そういうどうしょうもなく煮詰まった状況で起こる(登場人物たちは至って真剣だからこそ)テンションの高いドタバタ劇の魅せられ引き込まれてしまうような面白さは間違いなくて、その点で本作はそうした場面が多く、かつ効果的できちんと機能していたと思う。だから、見ていて飽きなかったし、むしろドンドンと「どうなるんだろ?」と夢中になった。
ミッキーの現実に甘んじるようにどうしようもなく情けなく不甲斐ない、うだつの上がらない共感性の高いキャラクターがかわいらしくもリアルだったし、最後の成長まで込みで自分のものとして持って帰りたい。ポン・ジュノ監督作品あるある男性キャラの一方で、強く頼れる女性キャラは本作ではナオミ・アッキー。原作は「7」なのにポン・ジュノが「彼が死ぬところをもっと見たい」という理由から「17」にしたというエピソードを読んだけど、ロバート・パティンソンみたいな役者なら170人でも700人でも何人いてもいいのだ。バッキー・バーンズでなくミッキー・バーンズ、ということで最後はいち早く見た観客の鑑賞後コメントCM風に、「今年の春はぁ〜…"ミキセブ"!」

『スノーピアサー』✕『オクジャ』= ドン底の"死にゲー"からの逆襲…!何でも撮れる彼にとっても、SF映画という(現実から距離を置くことでより)現実の問題を描けるという点でも想像力・創造性が爆発しそうな得意フィールドで、『グエムル』よろしく怪獣映画なのかと思う巨大ダンゴムシに始まる『デューンPART1』と思ったら『PART2』みたいな、『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』ですらあるみたいな盛々に気の利いたアツい展開にコレコレコレ!…と観ている方も自然とギアが上がり、ニヤリとしてしまうような映画的カタルシスがあった。終盤コレでも畳み掛け雪崩込むお祭り感、最高。もしかすると彼のフィルモグラフィーでベストな作品ではないかもしれないけど、抜群にユニークで面白くハズレのないフィルモグラフィー、その抜群の安定感を今回もまたもや更新してくれた!
主人公たち以外にもう1人のキャラクターも、最後には劇中一度甘んじそうになった恐怖と対峙して乗り越える?現実の終わりのない悪夢みたいな恐怖を跳ね除ける力が僕らにはきっとある。死ぬのはどんな気分だ!

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とぽとぽ

2.0普通に正しい事を正しいと言って幕。

2025年4月17日
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非支持。
記憶を引き摺る輪廻の生き地獄、
虐殺侵略、カルト教祖な為政者、
動物虐待、自然破壊、ブラック企業、
など過多な要素が悉く乖離して
物語は失速、拡散。
凡作ナウシカなんぞを下敷に、
普通に正しい事を正しいと言って幕。
もっと喜劇に振ればまだ観られたか。
でも次作に期待。

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きねまっきい

2.0足で

2025年4月1日
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鑑賞方法:映画館

単純

書いた脚本。
あごで付けた芝居。
巨費と尺の無駄遣い。エブエブ再び。
ただ、ティモはじめ不快な人物描写と宗教茶化した感は仲々。

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トミー
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