ミッキー17のレビュー・感想・評価
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ブラックユーモア
人体実験で使い捨ての肉体を酷使される男(ミッキー)の物語。
死ぬことが前提の実験でひどい死に方をして、複製した肉体に上書きした
記憶を移植して何度でも生き返る。映画の題は17体目のミッキーを表す。
生きた人間をモルモットにするという残酷極まりない話なのに、その軽妙な
演出ゆえに笑ってしまう。ブラックユーモアのセンスが光る。
主人公は負け組で、お人好しが災いして貧乏くじを引いてしまうタイプ。
切羽詰まって中身をよく読まずに契約書にサインしてしまった。それが
使い捨てワーカーの契約だった。そんな負け組キャラの設定が面白かった。
でも複製になって生き返る前提があるからこそ死ぬ覚悟ができるのに
その前提がなくなったら?それは普通の人が感じる死に対する恐れと
何ら変わらないだろう。死に損なったミッキー17の前にミッキー18が
現れた。複製が2体同時に存在してはならない法律のせいで生存の危機が。
さてどうなる?
恋人・転落のきっかけとなった悪友・雇用主・科学者・そして未知の生物
“クリーパー”も絡んでの大騒動となる。色々なアイデアの詰まった物語に
引き込まれた。
あの生物は監督がクロワッサンから着想を得たらしい。宮崎駿監督からの
影響もありその他様々なものが発想の基になっているとのこと。でも自分は
まず見た目がダイオウグソクムシに似てると思った。はたして知性はあるのか?
その生態は?見てのお楽しみ。
IMAXで鑑賞。IMAX用のフォーマットだったので画面いっぱいに広がる
映像を楽しめた。クリーパーの造り込みも見事だったし大画面で非日常を
味わうのにぴったりの作品だった。
ミッキーは17(セブンティーン)
『パラサイト 半地下の家族』がきっかけとなり、日本でも多くの方にとって「有名な映画監督」の一人となったポン・ジュノ。そして本作の宣伝でも枕詞のように『パラサイト 半地下の家族』が付いて回ります。ところが個人的な印象としては、癖が強めな作品が多くて決して解りやすい監督ではないと思いますし、本作についても米国映画レビューサイトでの評判は高そうですが、あくまで過剰な期待はもたずに劇場へ。公開初日、9時20分からのTOHOシネマズ日本橋は平日の割にまあまあの客入りで、やはり注目度の高さが伺えます。
主人公ミッキー(ロバート・パティンソン)はエクスペンダブル(消耗品)として文字通り体を張り、やらされていることは概ね「実験動物」ごとき扱い。そして利用不可となればそのボディは処分され、専用の3Dプリンターで再生された健全なボディにそれまでの記憶がロードされて「再生」。その都度ナンバリングが更新される設定ですが、映画の冒頭、クレバスに落ちて身動きが取れない「ミッキーは17(セブンティーン)」。それだけ聞けば何だか青春ドラマのタイトルのようですが、いまある状況は正に「死亡確定の宣告」そのもの。その様子を確認した「抜け目のない元相棒」ティモ(スティーブン・ユァン)によってミッキーの「雇い主」へ報告されますが、意外な展開によって危機を脱するミッキー17。這う這うの体で自分の部屋に戻るとそこには…。
この手のジャンルが苦手な人にとって、複雑になって混乱しそうなことも「これはこういうもの」とシンプルに説明を済ませ、鑑賞者にはあくまで「ドラマそのものの状況展開」に集中させています。その結果、SF作品に有りがちな「オタクみ」を殆ど感じることなく、あくまで独自の「世界観」として描かれていて、そこで扱われるのはポン・ジュノ監督の十八番である「格差社会」に生きる人々。搾取社会の犠牲者であるミッキーにとって、行き着く先は「消耗品」と呼ばれるエンドレスな奴隷人生。現実にあり得る問題を軸に描かれたストーリーは、想像に難くなく感情移入もしやすいのですが、そこにさも恐ろし気な「未確認生物」が絡むことで、中盤以降は予測不能な展開が繰り広げられまず。
と言うことで、総論としては上映時間137分も長くは感じないくらい楽しめる内容になっていると思います。ですが個人的には、一歩突き抜けるだけの驚きまたは感動、或いはバカバカしさが感じられず、総じてこじんまりとまとまってしまっている印象。過剰な期待はしていないとは言え、やはりポン・ジュノ監督の「実績」を考えれば多少評価も辛くならざるを得ません。と言うことで、また次作に期待したいと思います。
期待程ではない…
見事な貧民の逆襲劇
ポン・ジュノ監督はハリウッドでも健在。
格差社会で失敗し、虐げられるようになった貧民の逆襲劇は見事(原作つきみたいですが)。
命の尊厳や魂の在処など、人道的なことと宗教的な部分に踏み入るから、客を選ぶし、客の入りがあまりよくないのもわかるけど、私には面白かった。
特に、ミッキー1〜16が、簡単に死んで、ゴミみたいに簡単に捨てられるのがよい。
こういう他惑星の知的生命体との接触話、ヴィルヌーブ『メッセージ』やゼメキス『コンタクト』同様、私の大好物だなと再確認。
そして、宇宙船を取り囲む蟲たちの姿は、あまりに『ナウシカ』の王蟲まんまで笑いました。
肉体と記憶の再生技術(3Dプリンターみたいなクローン製造技術)は、健康な時の肉体データと、死ぬ寸前の記憶移植すれば、同一意識にとっては不老不死になるくらい、画期的な医療システムのはずなのに、タブーの話しかしないとか。
同一肉体情報のクローンでも、個体によって微妙に攻撃性などの性格に違いが出るとか。
その辺の設定が気になって仕方なかったです。
それと、MCUでハルク役のマーク・ラファロが、無能で口先だけだが盲信的な一部信者によって祀り上げられている指導者を演じていて、この脆さや愚かさ、滑稽さが、あちこちの国のTOPを揶揄しているみたいで面白かったです。
溜飲はそれほど下がらない
虐げられた者による痛快な逆転劇で溜飲を下げたい!
そんなイメージの期待で鑑賞しにいったのに、意外なほど重くて深かった。
取りようによっては、人間の傲慢さとか命の重さとか自分の選択に対する責任、という一個人では抱えきれないようなテーマばかりなので、スッキリどころかモヤモヤのほうが多く残る。
科学の発展で手に入れた力の使い方。
倫理的にもルールや運用方法においても整理できないまま、制御しきれない事態が発生するかもしれない。これは『オッペンハイマー』にも通じるテーマ。
その他にも、自分という人間の二面性とどう向き合うのか、傲慢と無知から生まれる偏見の愚かしさなど、〝笑い〟の要素では簡単に相殺できないほど、ソチラ側のテーマに気持ちが入ってしまい、エンタメとしては当初期待(もちろん、私の勝手な思い込みの期待値)の60%、といったところでした。
※そういえば、24時間グツグツ煮立ってる煉獄?(鬼滅の刃とは関係ありません)は、サウロンの指輪を溶かしたアレのようでもあり、いつでも誰でも落ちることはあるんだよー、ということの象徴のようでもありました。
この映画予告を見て、2014年のトム・クルーズ出演作品「オール・...
この映画予告を見て、2014年のトム・クルーズ出演作品「オール・ユー・ニード・イズ・キル」みたいな感じかなと、そんな感じで観賞したのですが違いました。レーザービームが飛び交うといった派手なSFではなく、1970年代の古典SF小説のような、未来の技術や思想が、50年、100年先の暮らしや社会にどう影響を与え、いき過ぎれば人間にどんな影を落とすのか、風刺、警鐘を鳴らすような内容のSFです。
この物語は、記憶も込みで人間を複製する技術が招いたクローン(たち)の悲哀や底辺生活を描いた(と思われる)物語なのですが、後半、植民星の先住者との絡みと、植民グループのリーダー、ケネス夫妻の狂行?が同時並行しだすと、ストーリーが「先住者を全滅させるか守るか」の攻防色が強くなり、「自分が二人いる!」という面白さが薄味で終わってしまった印象です。ミッキーより、ナーシャ(ナオミ・アッキー)の方が目立って頑張っていましたし、物語に深みも与えていました。スターウォーズと同じで主役を喰っていますね(笑)。
思っていたのと違った
皮肉たっぷり、ソースが決め手。
凄く楽しみにしてて、
どんな物語か自分なりに想像して観てたけど、
思ってたものとは違った。
これも映画館で映画を観る醍醐味なんだけど、
それにしても期待を上回る作品ではなかったかなぁと言うのが率直な感想です。
なんとなく、もっとアクション多めのミッキー17に至るまでの大変な労働とアクションが見れるのかと思ってたらミッキー17の苦悩と葛藤という感じで、
世界観の割に小さくまとまった印象でした。
だけどもポンジュノらしさは全編に渡って全開で、
一貫した格差社会と世界情勢への皮肉めいた世界観は
面白かった。
アメリカってこう言う国ですよね?
って言うのを韓国人の監督がハリウッドで撮ったと言うのが気持ち良い。
特にあらゆる権力者と支配者を混ぜこぜにしたようら
マーク・ラファロのキャラは一見の価値ありで、
ムカつくけど圧巻でした。
第一級のB級映画
残念ながら後半がもたもた重い。
エドワード・アシュトンの原作は「ミッキー7」。
つまり映画は原作よりエクスペンダブルであるミッキーの数が10人多い。ポン・ジュノによると、観客を喜ばせるため設定を膨らませたのこと。この狙いはあたっていて、前半にミッキーが人体実験用にどんどん使い捨てされるところはスピート感があって実に面白い。
ところがミッキー17が無事帰還、ミッキー18と鉢合わせして「マルティプル」の状態になってからが何だか急にもたもたし始める。
要するに17と18とナーシャの関係、ティモとの経緯、マーシャル司令官とその妻イルファの企み、クリーチャーの謎、と盛り沢山過ぎて、一つずつ解決するために説明的になりすぎるのですね。途中から帰着点は見えてしまっているのでなにを長々と、ってイライラしてしまいました。
ポン・ジュノは「スノーピアサー」でも感じたのだけどSF的空間ではキャラクターづくりが意外と上手でなく、筋を頼りすぎてしまうところがある。もっと土着的な題材の方が向いている気がする。
あと思いついたことをいくつか。
クリーチャーのくだりですがこれは「風の谷のナウシカ」へのオマージュでしょうね。子どもを届けに行くところやクリーチャーたちの暴走は王蟲を思い起こさせます。
それと科学班所属の上白石萌音さん似のドロシーですが、あれは「帰らない日曜日」のパッツィ・ファラン。おそらくレズビアンの設定だと思われるカイ役のアナマリア・バルトロメイや、もちろんマーク・ラファロも、実に脇役が華やかでした。サスガ、アカデミー賞をとった監督はキャスティングで贅沢できるんですね。
未来の職業選択の参考に…してみては?!
🌟《レビュー》🌟ーミッキーが借金を背負い、海外逃亡ならぬ宇宙逃亡をするために適当な職についたら消耗品として雑に使われる話で、ポン・ジュノ作品に馴染みあるテーマの格差社会が未来の世界でも変わりないということを表してて、今作もオマージュが多くナウシカの『生命体との共存、対峙』を監督お気に入りのクリーパーで見せてくれた!また、命を軽視した発言やが笑えるが、扱いを見て人間の好奇心や医療の発展のための動物実験が実に暴力的かを考えさせられた!
🌟《ラストへの物足りなさ》🌟ーーーーーー
能力モノにしてはワクワクしない!最後どうしても着地がクリーパーになるのは監督のクリーチャー愛が溢れすぎてる笑わざわざ出した反乱軍やミッキー陣が巻き込まれるようなキャラ設定を使った盛り上がるパラサイトのようなラストを見たかった、見れると思った人が多いから賛否が分かれてるんだと思う。
🌟《結論》🌟ーーーーーーーーーーーーーー
大衆に受け入れられるかにこだわらず、刺さる人には刺さる自分のしたいラストにした!自分はキャラ設定(情報)を生かしてドラマ性を強くしたパラサイトとは違った作風で面白いものを作りたいと思ってエンタメを追求し、ポン・ジュノ自身が作りたいものを作った感やポン・ジュノが作ると唯一無二なコメディになるんだと感じました!ーーーーーー
過酷な日々だ、でも愛はある
設定もびっくりだけど、展開で2度びっくり。
魂使い回し、、いやアップデートで、体はコピー品。とはいえ人間には違いないんだから、心身共に痛覚が働くのがしんどい。
何回死んでも毎度苦しいのは変わらないのに、また死ぬために生まれてくるってどんなよ!!
どんだけ生活に困ってても嫌よー!
なんだけど。
想像以上に色んな愛の物語で、期待を超えてアイツらが可愛い!小さいサイズなら飼いたい✨
面白かったー!!
権力の為の使い捨て人間なので、過酷な仕事がずっと続くわけだけど、しんどいことも続けば慣れるのかと言われればそんな訳ない。
ミッキーのしんどさは、単純に生きてる人間全員が怖い「死」を繰り返すだけでなく、また再生されるという安心感と共に、でもこの苦しみは永遠続くみたいな所もあったと思う。
最悪自分の意思でも死を選べないってことよね、勝手にコピーされちゃうもの!
これで何の救いもないなら永遠の生き地獄感があるけど、ちゃんと救いもあるのがいい。
やっぱ愛だ、愛。
愛が世界を救う。
最初から最後まで中弛みなくストーリーもキャラクターも面白かった。
想像よりグロくない、いや、怖い時もあるけどそんなに多くはなかったよ。
新生活が始まる今こそおすすめ!
ポンジュノ監督登壇のジャパンプレミアで鑑賞
クリーパーはキモいけど守って‼️
可哀想なミッキー対、政治家になれなかった悪党の対決!SF混じりの題材は好きじゃないけどこういう分かりやすい図式は面白い。
クリーパーはキモかったけどいい奴だったから可愛く思えた。赤ちゃんクリーパーを焼き殺そうとした悪党は許せなかった!(笑)あの夫婦は要らない。
最後はハッピーエンドで良かった!
スノーピアサーっぽさもあってグエムルっぽさもある。ポン・ジュノ監督...
全469件中、441~460件目を表示















