「宗教観」死霊館のシスター 呪いの秘密 みみずさんの映画レビュー(感想・評価)
宗教観
ホラーを観て怖いと思うことはほぼなくなった。
突然何かが現れて驚くことはあるけれど、それだけ。
それでもついついホラーを観に行ってしまうのは、
理屈ではなく本能的に怖さを欲しているからなのだろう。
残念ながら今回もその欲求が満たされることはなかった。
私はもちろんキリスト教徒ではない。
といって仏教徒でもなく、無宗教と言っていい。
なので、キリスト教を前面に出されても当然理解できず、
シンパシーも何も感じない。
しらけてしまう。
悪魔や悪のシスターも物理的な攻撃が多く、
心理的にざわつくようなこともない。
これは自分には関係のない世界、キリスト教の世界限定、
そんな完全他人事のホラーなのだ。
家やアパート、暗闇の中にいても
あの山羊のような悪魔が現れるかもとは思えない。
幽霊の方が遙かにリアリティがある。
一番怖かったのは観客が2人だけで
上映間際に音もなく真後ろの席に誰かが座った気配がしたときだった。
真後ろは車椅子スペースのはずなのに。
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