「2001 girls」バービー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
2001 girls
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『2001年宇宙の旅』へのオマージュはとてもわかりやすいけど、クレジットに2001ガールズが載っていたのに驚き。ピンクだらけの世界に一瞬浸ってしまいましたが、毎日だと飽きるだろうし、いつまでたっても恋人として認められないケンの立場も脇役のアランの立場も毎日だと大変。そんな中、人間の世界へと旅に出て、ケンは男社会に衝撃を受けてバービーランドをケンダムとして作り替えてしまう。
ジェンダーの問題、金権政治の問題、もっとも恐ろしかったのが男たちが勝手に憲法改正しようとしていたこと。さすがに邦画で「リカちゃん」といった映画を作ったとしても、これだけの社会風刺は盛り込めないだろうなぁ・・・
ルース・ハンドラーに会う前に一人の老婆に「あなたは美しい」と声をかけたバービー。人間ならば年を取る。「死」を考えて人間らしい感情が芽生えたことが人間界に旅立ったきっかけだったが、その人間になりたいと願ったのがラストの婦人科受診に繋がったのだろうか?何しろ股はツルツルなのだから、生殖器を持とうというのも分かる気がする。
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