「ライアン・ゴズリング最高」バービー monoさんの映画レビュー(感想・評価)
ライアン・ゴズリング最高
こういうの関心ある人なら「あるあるネタ」がたくさん詰め込まれてて「分かる分かる」ってなるんじゃないでしょうか。皮肉も効いてるし。
バービーの本社の会議室に男しかいないのに「女の子の夢」の話してるところとか、いちいちどうでも良いことに時間かけてるのとか、うちの会社かと思った。
男女の世界逆転のところで、職を持ってた女性たちがみんな無職になって男性の相手役になってたところで、受付の女性が「女性の苦しさ」みたいな演説始めたのはなんか説明調で正直微妙だった。あと逆転世界での女性たちがあまりにも無知で主体性もゼロって感じになっているのも少々違和感あり。バービー世界で女性たちの職業がみんなすごいの、あれは男社会で描かれる男性像の反転というか皮肉なんでしょうか?それとも女性もこんな地位に付けるというポジティブメッセージ?うーん。
「バービーとケン」というセットでしかもどちらかといえばバービー主体、ケンは引き立て役であんまり主体性がなく陰に隠れがちだった世界(これって現世での女の在り方でもあるよね)から人間界に行って、みんなの視線(勘違い)を感じ、声をかけられ、男性たちが主導権持ってるの見て、これが俺だ!と有害な男性性を持ち帰ってケンワールドつくって、バービーから呆れられて、なんだかんだ「ケンはケン」とbe yourselfを説かれてありのままの自分を取り戻す、みたいな。まぁある意味ケンの物語でした。
個人的にライアン・ゴスリングがツボだった。顔芸最高。「what?」を「なに?」じゃなくて、「なぬ?」って訳してたのも最高でした。