「台詞の一つ一つ、笑えて楽しかった」バービー talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
台詞の一つ一つ、笑えて楽しかった
ライアン・ゴズリング、よかった!がんばりました!マーゴット・ロビーとグレタ・ガーウィグの映画だから期待はしてましたが、期待を上回る質の高い映画でした。過去の素晴らしい映画引用アシライは辛口皮肉ユーモアたっぷり💕晦渋せず単純化せずとても正直な本音ばかり。バービー人形で遊んだことがある人にはとりわけ受けるし(特にオチ)、笑える個所が盛りだくさんでした。
バービー&ケンの揃いを幼稚園頃に親から与えられた私は、バービーの体が固いプラスチックであったことが好きだった。シュッとクールな(当時は勿論こんな言葉で考えた訳ではない!)体つきで子どもながらにかっこいいなあと思った。季節に合わせてドレスを替えて、バービーとケンをそれぞれ体の後ろを支えるバー(支柱)を使って立たせて並べてた。夏はバービーにはお洒落な水着(多分ワンピース)を着せた。ケンは水着なし!で全裸。だからそれを見た両親や祖父母や叔父は笑っていた。自分はそれ程おかしいことだとは思ってなかった。ケンの服まで考える余裕も気持ちもなかったから。いずれにしてもバービーの服は素敵でシックで大人。ピンクの服はうちにはなかった。バービー=ピンク路線はいつから始まったんだろう?
バービー人形の原型は、西ドイツのゴシップ紙BILDの漫画の主人公リリーを人形にしたものだ。それがアメリカに渡ってバービーになった。リリーは従来の「女」枠組みに収まらない戦後の逞しい女。だから生みの親バーバラとバービーの出会いと会話シーンはとても良かったし嬉しかった。
グロリア(マテル社秘書)の、真実で事実の心からの怒涛スピーチには笑えて泣けた。この映画の肝だ。
おまけ
マテル社は懐の深い会社だ!
テーマがしっかりしていて良い脚本で ライアンの成り切り度が凄くてイチイチ笑わせでもらいましたよ! 今見逃し作品を観るぞ期間で色々物色してます👀🔥
talismanさん、コメントどうもありがとうございます♪
髪短く切られたバービー&全裸ケンの揃いは、我が家にもありました。当時幼稚園児だった妹の玩具でした。
共感、コメントありがとうございました!マテル社はほんと懐深いですよね。ネガティヴ要素含めて描かれることにOK出すとは、現在の立ち位置や在り方に会社として自信があるのでしょうね。こういうのを許諾できる会社は今の日本にあるのかな?とも思いました。
こんにちは。リカちゃんではなくバービーをもらったんですね。
遅ればせながらの鑑賞でしたが、予想を上回る素晴らしい作品でした。いろんな深いテーマが隠されていて一回見たくらいでは消化しきれないくらい。
ライアン・ゴズリングは最高でした。シリアスな役ばかりのイメージがあったので今回の役は意外性もありとにかくよかったです。
まさしく、talisman さんこそ、ケンの哀愁を心底理解できる、貴重な日本人ですね😂。本物のケンの顔、マジマジと見たことないですが、確かに女子はイケメン好きな割に、イケメンの人形、割とどうでもいいですもんね。
私もあまりのエモさに、涙が込み上げましたwww
この映画、そうやって本気で〝笑い〟を取りに来るのですが、リアルな性(生殖、性差、それに伴う社会的差別など)を通じて、決してファンタジーじゃないぞ❗️しっかり見て、認識せよ、と強く迫ってきますよね。
戯画的な表現センスが凄いと思いました。