夜明けのすべてのレビュー・感想・評価
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世界は救わない...でも社員を救うヒーロー
上白石萌音の推し事のつもりが、何もかも想像以上だった。そもそも、大きな起伏が無いのに2時間近く興味を維持できる映画に憧れがあったが、本作はまさにその典型だった。加えて、PMSとパニック障害の社員を包み込む社長や上司を、自死遺族として描いた事に激しく共感した。
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1. 日常ドラマへの憧れ
お金を払って劇場で鑑賞するのだから、世界の危機を救うようなスペクタクルを期待したい気分は自分にもある。しかし、しばしば連続ドラマやアニメで、大した事件が何も起きない1日が描かかれているのに、もの凄くのめり込んで観れる回がある。大きな起伏なしに視聴者を惹きつける演出力に感嘆する。映画で言えば「となりのトトロ」がかなり近いが、メイちゃんの失踪は結構な起伏かもしれない。
本作でも、PMSで退社する冒頭や駅や会社でパニック障害の発作が起きる場面は一種の起伏だが、殆どの時間が淡々とした日常描写に割かれる。しかし、それこそが生きづらさを抱えた2人が居場所を見つけた事の象徴にもなっている。藤沢美紗も山添孝俊も、症状が出ていない時には仕事をこなせる。ただ、症状が出て場合の対処を周りが知らないと、大事になってしまう。ともすると、社員が歯車として無駄なく機能して利益を追求する企業に、彼らの居場所はないのかもしれない。一方で、会社を潰したくは無いが、社員に無理はさせない栗田科学だから居られるのかも。ただ、山添はそこでやり甲斐をみつける。腰掛けのつもりで、社員に向上心が無いと馬鹿にしていた栗田科学に残ること決意する。そのキッカケが自死した社長の弟が遺した「熱意」なのも感慨深い。
登場人物も大きくは成長しない。それでも、藤沢美紗はイライラを洗車で解消する術を学び、山添も他者を思いやる術や居場所をみつける。地球や世界を救わなくても、生きづらさを抱えた2人が平穏な日常に辿り着いた事が何よりの勝利に思えた。
🌙
2. ヒーローは栗田社長と上司の辻本
最も苦しいのは、PMSとパニック障害で居場所を奪われた当事者であり、その現実に向き合わざる得ないのも当事者だろう。しかし、当事者が実績のない若い被雇用者である場合、自力で居場所を確保するのは難しそう。本作では、上司の辻本が山添を見守り、栗田科学が居場所を提供する。象徴的なのは、辻本と栗田社長が自死遺族の集いに繋がっていた事。自分も高校生の頃に、肉親を自死で失った。遺族が受ける衝撃は並大抵ではない。泣き叫ぶ家族にかける言葉はない。自死した肉親にかけた言葉や態度が全て遠因に思え、罪悪感と自己批判に苛まれる。肉親と同じ自死手段がドラマ等で流れると家族は固まり、家族の心の動きが心配で仕方ない状態は1年以上続いた。衝撃は時間が癒すが、何かできたかもしれないという悔恨は生涯残るだろう。
だから、PMSとパニック障害の社員に対する寛容さには合点がいく。厳しさも必要な時はあるが、不安的さを伴う相手には、対応によっては与えてしまいかねない悪影響に思いが及ぶ。PMSもパニック障害も、人によって症状の詳細や強さは違うだろうから、誰にでも当てはまる正解はない。それでも、発作が出た際に慌てず騒がず、無理をさせずに休ませるべきなのだろう。無論、利益も上げなければ企業は持続できない。社員に極力無理をさせないで、会社を潰さずに継続するのは、結構な無理問答。弟を失った悔恨に突き動かされる栗田社長の挑戦は応援したくなる。
やさしい気持ちになれる映画
過度な演出に頼りすぎることなく、全体を通してとても丁寧に描かれているように感じました。良かったです。
「愛」とか「友情」とか「責任感」とかそういう大層な(?)名前のついた理由からじゃなく、自然と相手を思いやれる・・・。そういう世界があることを思い出させてくれました。(栗田科学のみなさん+山添くんの元職場の先輩ありがとう!)
私自身、今ちょうど体調的にも精神的にも少しつらいな、疲れたなと感じ始めていたところだったのですが、この映画を見た後、ちょっと心が軽くなった感じがしました。なぜなのかはっきりした理由はわかりませんが・・・。
あと、12000年後にこと座のベガが北極星になるんですね。知らなかった。勉強になりました~。
あっと言う間の2時間
好きな演者さんが沢山出ているので楽しみにしていた。
激動な展開などはないけど、
現実世界に存在していそうな
空気感と役者のみなさんの演技のうまさ。
セリフじゃなくて本当に会話になっているのが素敵でした。全ての人が色んな背景を背負って日々生きてることを再確認。
悲しい、嬉しい、良かった。
とかに仕分けできない涙が溢れた時が多々あった。
もしかしたら明日私がこうなるかも…
もしかしたら身近な人が同じ病状かも…
もしかしたら職場の同僚が陰では悩んでいるかも…
というような怖さ、不安の涙だったのかもしれない。
山添くんは、過去にトロフィーを貰ったり仲間とのキラキラ写真を飾っていたり、多分大手の企業に就職して順風満帆ないわゆる勝ち組だったんだろうな。
藤沢さんは、お母さんの愛情表現が自分と似ていて
色んな感情になった。よかれと思って送ってくれる大量の食材。嬉しいんだけどね。本当に。でも生野菜はすぐに加工したり食べないといけないんだ。
大きすぎた手袋を、大丈夫なのにジャストサイズに直して送ってくれる。嬉しいんだよ。分かってるんだけど私には執念に感じてしまった。。。
でもそんな人でも
何かのキッカケで症状と付き合う人生が始まる。
山添くんの暗い部屋のカーテンを開けてくれる人がいて良かったな。と思えた。
心地いい余韻が残る作品
藤沢さんと山添くんはお互いの病気(障害)のよき理解者となっていくけれど二人がそうなれたのは周りの人たちの程よい距離感と優しさもあってのことだと感じた
印象的だったのはまず山添くんの表情の変化
はじめは思うようにならない自分の心と身体に常に不安げな表情で周りの人のことが目に入らないくらい自分にいっぱいいっぱいでいわゆる空気の読めない人だったのが藤沢さんと話すことで徐々に心の余裕ができていって表情が柔らかくなっていくのを松村北斗が見事に演じていて演技というよりは山添くんそのものじゃないかと思えるくらい自然な変化だった
あと周りに気を使いすぎて頻繁に会社にお菓子の差し入れを持ってくる藤沢さんに対して住川さん(久保田麿希)のセリフで「こういうことが決まりになっちゃうのは良くないから」といった後に「でも私ここの大福好きよ」って言ったのがものすごく優しくて心に響いた
あと山添くんの元上司の辻本さんが山添くんがプラネタリウムの企画を嬉しそうに話して今の仕事が楽しいっていうのを聞いて「本当に良かった」って涙ぐんだたのも印象的だった
辻本さんはお姉さんが自死で亡くしているから山添くんのことをすごく心配して気にかけていたからのほっとしたうれし涙だったのかな
山添くんの彼女が藤沢さんに「あなたのような人が近くにいてくれて安心した」って言うのも素敵だなって思った
普通なら嫉妬の感情も沸く展開なんじゃないかと思うのに彼女なりの寄り添い方なんだと感じた
観終わった後ずっとそれらの場面や言葉を思い出しながら温かい気持ちでいられる作品でした
生クリーム
松村北斗君目当て
上白石萌音さんとの共演
朝ドラ思い出す笑
PMSで悩む女性と
パニック障害で悩む男性の話し
この二人が恋愛関係になるのかと思っていたら、全くならず
最初は嫌いあっていたが、徐々に同僚として仲良くなる
部屋に一緒にいるけど、男女の関係にならない
とても良い距離感の友人みたいな関係だ
たんたんと時間が進む
会話の間合いや
この舞台になった会社の方々が問題を抱えている若者を、あたたかく対応してくれている環境がとても良い
素敵な会社だ
色々みんな抱えて生きているが、大丈夫だよと思える映画🎦
合わなかった、微妙
主題はよくありそうで、展開はあえて作らないような作品。
個人的にはこういう類いのテーマはたまに見るが本作ははまらなかった。
この間観賞した正欲や、是枝作品のほうが好み。
2回目以降は副音声でも楽しめる
松村北斗さん上白石萌音さんの2人の演技力が凄い!
男女の内容なのに、恋模様は一切なし。
松村北斗さんのパニック障害のシーンは
ホントにパニック障害が起きてるかのような演技。
上白石萌音さんのPMSが発症してるシーンの目はホントに発症してるかのような演技。
社長役の光石さんがいつも2人を優しく見守ってる。
見終わったあとはココロがホッコリします。
三宅監督、松村北斗さん、上白石萌音さんが副音声で裏話トークされていて、笑ってはいけないシーンなのに、クスクス笑ってしまう裏話が多いので楽しめます。
何も起きないことが逆に意味のある作品
題材的にもキャスト的にもあまり興味がもてなかったのですが、評判のよさを知って見てきました。
本当に見てよかったです。序盤にいくつか引っかかることがあったのですが、それが逆に後半に物語に活きてくる展開が多く、脚本や見せ方の巧みさに唸りました。
中盤から後半にかけて、何も起きないことが逆に不穏に感じ、悲劇的なラストを予想すらしたのですが、そんなことはなく、何も起きずに淡々と終わることがテーマ的にも意味のあるもので、他にはない味わいのある映画でした。
日常と人との縁の大切さを描いている良作
松村北斗は強迫性障害で挫折しつつある会社員、上白石萌音はPMSで人間関係などに苦労する女性で中小企業に勤める二人だが、それぞれの問題に気付きフランクな関係で補完しあう感じ。。精神科でのやり取りなどはリアルだし、二人のやり取りは素の彼らをみてるようで、感じのいい作品。ただ、前作の方がインパクトはあったため、星は4つ。
三宅監督に外れ無し!で、必ず男泣きする役がでてくる!
主役のふたりの関係を観ていると、なんだか希望が湧いてきて、この国は(政治と経済以外)どんどん良い方向に向かっているように思える1作でした!
で、前作と同じように、主人公の回復をみて、大泣きする男が出てくる!それでオレも泣く!
今は2度とない
2人の芝居が好きです。朝ドラコンビをまた見たくて、また原作が好きで鑑賞。宇宙の神秘と生きづらさを抱える2人の変化に、今は2度とないことをひしひしと感じました。人って周りの力と本人の気づきでこんなにも変化していくものなんだなぁと。最後はたくさんの優しさに触れてあたたかな気持ちになります。
人は他人の心の隔たりに手を伸ばせるか
映画.comのアカウント変更にミスっていたので、投稿し直しです。
最初に演技について。
出てくる演者の方々の演技は本当に存在しているかのようで、不自然なところが無く鑑賞中に現実に戻されることはありませんでした。
主役2人の抱える精神障害に対しても、映画を作る方々全員が真摯に取り組んで撮影したんだなと思います。とにかく、メインテーマの一つである精神障害についての解像度が高いです。
精神障害に対して、始めは治そうとしたり否定したり、"普通"になろうとしたりともがいていますが、そうではなく受け入れて付き合っていくよう努力していく姿勢に変わっていくところを映しているのが本当にリアルだなと思います。
また、栗田科学の描き方も良かったです。
一昔前は精神障害に対して「薬に頼るな」とか「メンタルが弱い人間がなるもの」とか「医者は信用できない」など、医者でも無い人が精神障害を抱えている人をひたすら追い詰めることが当たり前の光景でしたが、障害を持つ人たちと向き合うためにヒアリングマインドを持って接することを描いていると思います。
もっといえば、山添君の上司の辻本さんにしてもヒアリングマインドがあったと思います。
山添君が今の会社に残ることを決めた時に泣いていましたが、"普通になって職場に復帰すること"を重視しているのではないという点で、山添君自身に向き合っていたんだなというのが分かり、ものすごく感動しました。
設定としても、自分の姉には何も出来なかったことが、山添君には受け入れる姿勢が見られるところまで関われたのが、本当に嬉しいという表現になっている点でも本当にいいシーンだと思います。
別の話になりますが、ストーリー上で星の話もメインテーマとして語られており、他人との距離は人が見上げる星くらい離れているが、孤独な星も誰かにとって目印となるという主張がされています。
映画の中でPOWERS OF TENというタイトルの本が出てきましたが、これは同名のビデオを書籍化したものです。
動画で検索すると出て来ますが、人のスケールである10^0mを基本単位として、その単位を10ずつべき乗、つまり10^2mや10^3m、10^4mなど、スケールを大きくしていくと何が見えてくるのか?という教育動画となっています。
このビデオないしは書籍で語られていることは、極の最大である宇宙全体と、極の最小である原子はそれを取り扱う物理学の観点から見ると似通った動きをしている。どういうことが言いたいのかというと我々の世界は最小の単位からの繰り返し繰り返しで出来ていて、宇宙全体と我々は繋がっているのだ、ということを主張しています。
これをこの映画に当てはめると、人と人の心の距離は性別や障害や背景によって、べき乗のスケール感でいえば星ほど離れているが、その星を見て励みにしたり、あるいは人の心の自由さで触れることが出来る、ということが言いたいのではないか、と思いました。
そう理解した後、本当にこの映画に出会って良かったと思います。
朝に観に行きましたが、夜にもう一度見に行って、鑑賞後に星を眺めに行くのも良いかなと思っています。
この映画で難点を挙げると、辻本さんとの話に比べたら山添君の彼女が過去の話もなく途中でロンドンに行ってしまい、いまいち話としては要らなかったんじゃ無いかなという気もします。
障害により離れていってしまった人間関係というのを描くのであれば、もっと2人の関係を掘り下げてほしかったです。
山添君は上司、藤沢さんはお母さんを主軸にするだけでも割と精一杯のような気もします。
受け止めたその先
松村北斗さん 最近も似たような役で作品でていたけど口から出てくる言葉に偽りがないお芝居をする。恋愛作品よりこういう自然体の役が○。
上白石萌音さんは印象深いお芝居はしないけど2人のコンビはマッチしていた。上白石萌音さんだったからこそ恋愛要素なくても自然的だった。
作品は同じ世界線で生きていくような時間だった。
パニック障害やPMS はたから見たら心の病気でしょ?結局は気持ちの持ちようだよと思われがちだけど実はそんな簡単なものじゃない。だがそれを理解するにはたくさんの時間や知識が必要になってくる。だからこそ受けとめ、思いやりをもってあげることが大事だと気づけた。でもそれは患っている人も同じこと。お互いが思いやりをもち、優しさをもつことで生きやすくなるんだなと。
変に恋愛要素など入れていないところが観やすいのと他の作品との差別化か。この時代精神病にかかってない人なんていないんじゃないかと思うぐらいストレス社会だから、こういった作品でより理解力や思いやりが増えるといいな。
夜明けに向かって一歩を
通常スクリーンで鑑賞(一夜限りのダイジェスト付き)。
原作は未読。
松村北斗や上白石萌音他、キャストの演技が自然体でとても良く、まるでドキュメンタリーを観ているみたいだった。
「ケイコ 目を澄ませて」に続いて使用された16ミリフィルムの柔らかな質感が、物語にマッチしていて引き込まれた。
PMSやパニック障害を抱える若者が主軸なので、「特殊状況に置かれた人」の物語と云う第一印象だったが、ストーリーが進んでいくと、それだけではないのだと思った。
藤沢さんや山添くんらの日々を追っていく内に、誰しもが何かしらの事情を抱えて生きているのだと思い知らされる。
本作がPMSやパニック障害について知るきっかけになるのは無論のこと、ふたりの姿を通して自分の中にある悩みにも向き合うことが出来るよう誘われていくのが心地良い。
自分だけじゃない。だからこそ誰かの痛みや苦しみを察することが出来、寄り添えるのが人間なのかもしれない。夜明けは必ず来ると言うが、人生の夜明けに向けて一歩踏み出すのは難しい。と言うよりも、人は誰かの支え無しには生きていけない生き物。私も誰かのそう云う存在になれたらいいなと思う。
[余談]
パンフレットにそれぞれのキャラの裏設定がびっしり書いてあるし、ラストに登場するとある文章も掲載されていて鑑賞の副読本として最適な構成なのが嬉しい。ベルリン国際映画祭のダイジェスト映像も作品への理解を深めてくれた。
[以降の鑑賞記録]
2024/08/10:Netflix
※修正(2024/08/10)
時間差
500年前の光が今届く。
大昔の光が、昔、船で旅をする人の役に立った。
亡くなった人が残したカセットテープの音声やノートに記した言葉が、今、誰かを助ける。
無理せず、現状維持するという目標を述べる社長。
だが、星でさえも少しずつ変わるように、どんなものでも全く変わらないということはない。
会社も変わる。新しい挑戦をする社員もいるし、辞める人もいる。
トンネルの先の光に向かって二人で並んで歩く。
以前、一人が通り、一人がUターンして戻った、あのトンネル。
人の印象は第一印象のままではなく、変化していくこともある。
無理に相手を理解しようとしなくてよい。
目の前の人と会話することも、実際には言葉を発したり、身振りすることが、相手に伝わるのに、わずかながら時差がある。星の光が地球に届くのに時差が生じるのと原理的には同じ。
もともと時差があるのだ。
リアルタイムの会話にだって。
――断片的な言葉が、こんなふうにポロポロとこぼれてくるのを拾い集めることしかできません。
苦しかった……だけどそうじゃない
自分事ばかりになりますが、最初から最後まで苦しかった。ですが、この映画が悪いという事では無く、寧ろ大好きになった映画です。
というのも、病気と言えるかは分からないですが登場人物に起こる事、自分自身にも当てはまるように感じたからです。
私は自分自身のことで精一杯で、周りのことは気にしたことは無く、寧ろ偏見を抱いていた事もあります。
人はそれぞれ何かしらのものを大事にしていて、無くしていて……簡単なことなのにそれに気づけなかった自分がいましたなと思いました。
プラネタリウムのシーンでは何故か涙が溢れそうでした。
人との繋がりも色んな事が重なって少なくなったり、もう会わない人もいる中、それでも、夜空の下に居るのは一緒で、それぞれの考え方、人生があると、ありきたりでもありながらとても大事な事を物語を通して感じました。
(恐らくもっと深い何かがあるのかもしれないですが…!)
これからまた生きていく中で、より「考える」ことができた映画でした。
皆さん演技が本当に素晴らしく、様々な情景がとても懐かしさや静けさを感じられて良かったです。
優しい気持ちになれた。
作品の内容に惹かれて、一人で観た。
藤沢さんよりは軽めの症状だが、PMSとHSP持ちで日々生きづらさを感じている。
フィルム、音楽、風景に癒され、最後まで穏やかな気持ちで観れた。
萌音ちゃんと北斗さんで良かったと思う。
特に2人のお芝居がもっと好きになった。
藤沢さんが先輩からのメモを読むシーンが特に良かった。素敵な言葉で心に染みた。原作も買う予定。
藤沢さんが山添さんの髪を切るシーン、山添さんが忘れ物を取りに会社に戻り、上司がヘルメットを逆に被るシーン笑いそうになった。
映画館は、俳優さん目当てで来てる方、一人で観に来た方がいた。起承転結がはっきりした作品が好きな人には、物足りなく感じるかも知れないが、自分は感情があまり揺れずに、穏やかに観れる作品が好きなので、自分には合っていた。いろんな人に届いて欲しい作品の一つ。
観て良かった。
期待しないで観たが、観て良かった!!
穏やかに、ゆっくり時が流れ、優しい登場人物と癒やしのBGMでまったりさせてもらった。
皆言わないだけで、それぞれ悩みや病を抱え、頑張って生きてるよね(泣)と共感できた。私も生理前の体がきつかったが、周りへの苛立ちを抑えられない程のPMSの方がいることは知らなかった。
アットホームな小さな会社、昔はよく見かけた気がする。
一線から退き、現状に悩みながらもしだいに受け入れていく松村北斗さんの演技が自然で良かった。
それにしても、あの社長さんのお子さん?の学生2人はいつまでビデオを撮るの?
そしてなぜ男の子は黒人さんのハーフなの?
そちらの出生が気になってしまった。
静かな映画
登場人物みんな思いやりがあってのんびりしてて静かですこんな人達と一緒にいたらいつかは治りそう
男の子が通院してる心療内科の診察が一番不思議な空間でした彼も医師も治療について何も言わない彼女が必死で色々質問したくなるのわかるでもこの病気は焦ったらだめなんだと思った
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