「滑稽だが、それも人の生き様」ノーバディーズ・ヒーロー なかじwithみゆさんの映画レビュー(感想・評価)
滑稽だが、それも人の生き様
愛は、理解できる愛もあれば、理解しがたい愛もある。
フランスとか愛に寛大なイメージだが、
そう見えて案外愛にある温かさは変わらないのではないだろうか。
登場する誰のことも、ワケワカメで全く寄り添えなかった。
誰一人として。
娼婦を辞めず娼婦の役目を諭す好色家(妻)。
金は払いたくないけどヤりたいと付きまとう太め。
(リチャード・ドレイファスがパンパンって感じ。)
好色家と分かりながらも別れられないDV夫。
そのDV夫とタイマンする太め。
そんな、『けんかをやめて』状態だが、
好色家はモーパッサンの脂肪の塊に出てくる娼婦みたいで、おいおいそんな戦う程でもないだろうと
(まあ個人好みです)呆れるが、娼婦が夫を庇うところに
本作の救いがあるような気がした。
移民問題、ホームレス、宗教の尊厳、ヤクの闘争。
安心できるか、その安心の為に寄り添う。
滑稽だが、それも人の生き様なのかもしれない。
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