「ニューカラー好きには、たまらん世界観!」家からの手紙 osmtさんの映画レビュー(感想・評価)
ニューカラー好きには、たまらん世界観!
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う〜ん… これはイイ…
まるで、スティーヴン・ショアや、ジョエル・マイヤウィッツなど(南部のエグルストンは、ちょっと違うかな)ニューカラーの世界が映画として動き出したかのようだ。
あの世界観が好きな人には、間違いなくグッと来るだろう。
つくづく70年代のニューヨークは、当時のアメ車も含めて、本当に絵になる。
あの頃のアメ車好きの人にも結構お勧め。
エトランゼ特有の孤独感が、また堪らない。
あの当時の荒涼で渇いたニューヨークの街並みをカメラで水平移動しながら、実家からの愛情たっぷりの手紙が、ひたすらフランス語で語られる。
ひっきりなしに送られて来る母国の家族からの愛情、しかし、それとは微妙にスレ違いながら彷徨い続ける孤独なアケルマンの審美眼…
う〜ん… 素晴らしい。ずっと観てられる。
アケルマンは全作観てないけど、今のところ、これが最高傑作。
とはいえ、ちょっと長尺だったかな。
ちなみにラストは、ジャームッシュの『パーマネント・バケーション』の元ネタ?
尚、タイトルの方は原題そのまま『ニューズ・フローム・ホーム』の方が、あのドライな世界観には合ってたと思う。
彼女が、あえて”英語”のタイトルにして、”Letter”でなく”News”(近況の便り)とした意向は、ちゃんと踏まえないとアカンよね。
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