aftersun アフターサンのレビュー・感想・評価
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余韻に浸る
こういう余白があって多くは語らない作品って見終わった後に「?」が浮かぶもの、いわゆる作り手の自己満を感じるものと、観客を信頼して委ねてる&余韻に浸って反芻するものとがあるんだけど、この作品は後者でした。セリフで語らない分、劇中の歌がより胸に迫ってきます。父親がどんな状態にあるのかは薄々と気付かされて、いろんな場面が危うく感じたり胸が締め付けられます。
父娘がカップルのような兄妹のような感じで、しかもお二人、特にソフィー役の子の演技が自然すぎてすごいです。
余談ですが、ネットフリックスにあるドキュメンタリー『マイキングダム 家族が教えてくれたこと』は、ビデオカメラにおさめられた父親の映像や日記を残された家族がたどり、悲しみや思い出について考える作品で、私は『アフターサン』を観てこの作品が思い浮かびました。
ロリコンお父さんの映画だと勘違いしていました
あらすじを読んで何をどう勘違いしたのか、
ロリコンお父さんが幼女をフィルムにおさめて後々彼女が大きくなった時にそれを見て色々なことが明らかになる犯罪的なストーリーだと思って鑑賞に挑みました。
そのせいで上映中頭の中が(???)状態。
まぁ入りが勘違いしてるせいで、全てのシーンがそれらしく見え、その割にはやたら単調なシーンが続き、、
いつになったら暴かれるのかと思っていたら途中寝落ちしてしまいました。
眠るつもりはないのに眠くなってしまう、そんなほのぼのとした映画です。
最後も謎すぎて意味不明な映画だと思って映画館を出ましたが、ちゃんと調べたらもっといいストーリーだったみたいで人の先入観は怖いな、と思いました。
ソフィ役のフランキー・コリオが可愛かった
11歳のソフィは、夏休みに離れて暮らす父親カラムとともにトルコのリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、ビデオカメラで互いを撮影し合い、2人は親密な休暇を過ごした。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは子持ちの母となっていて、あの夏に撮影した映像を振り返り、父との記憶をよみがえらせる、という話。
なかなかレビューが書けず、ここのレビューを読んだりしても筆が進まず、何と書けば良いのか悩んだが、やはり第一印象でレビューします。
レビューが難しい。
父親が少しおかしい感じはしたが、自殺したのかどうかよくわからず、トルコの海岸で数日を過ごした父娘、ってだけの作品に見えた。
20年後に当時のビデオを観てソフィが何を思ったかも観客任せ。
こういう何を感じるかは観た人に委ねます、というのは苦手です。
ソフィ役のフランキー・コリオが可愛かった、それだけしか感想なし。
絵葉書のような美しい映像
父と娘が過ごした夏休みの数日を、美しく丁寧に描き出した作品。
11歳の娘と31歳の父親。
兄妹のようにも見える若い親子のやり取りは、とても自然で物凄く普通。どこにでもいそうな娘と父。そのナチュラルさが素晴らしく、また、説明無しで愛情の深さが伝わり、心が温かくなりました。
思春期のソフィからの視点が主ですが、これがまた繊細で素晴らしい。目線の先に映るもの、何に興味を持ち、どう感じてるのか。この絶妙さが本作の魅力の一つだと思います。
そしてとにかく映像が美しい…!全編絵葉書のようなビジュアルでうっとり。眩しい太陽と真っ青な空に、カラフルなTシャツが映える。鮮やかな木々と広い海、焼けた肌。
夏の輝き全部のせで素敵すぎました。
✳︎追加
良い映画なのに途中寝不足でウトウトしてしまったこともあり、芯の部分を理解できてない気がします…
もう一回観ようかな…
11歳のお嬢さんが、ふだん一緒に居ない父親31歳と、二人きりでトル...
うわ〜じんわりと良い映画
あの頃のビデオテープを探してみたくなった
まさに夏観るにふさわしいヴァケーション映画。滅多に会えない父と娘の許されたふたりきりのバケーション。昭和の日本風に言うなれば熱海旅行のホームビデオみたいなのが始まりと終わりを告げる。にしても、懐かしのSONYのハンディカムと、あの水中カメラ(ミノルタだったか)。冒頭の再生音や停止音がとても懐かしく、切ない。ああ、もうハンディカムで撮られた子たちが自分の子供を持つ年齢になるんだな、と思うとどうしても内省的かつ感傷的になる。そして時折映るクラブの映像。きっと現代から振り返ってるのだろう、あ、これは横道世之介風の立脚点の作品だ、と思ってみているとアンダープレッシャーが流れ意表を突かれてエモーショナルな感情に。。きっと監督も自身の懐かしの行楽ビデオか何かをみて思いついたのかもしれないが、見ているこちらも何か懐かしのテープを探してみたくなった。
お父さんが11歳の時、どんなだった?
どんな大人ぬなってると思ってた?
それを見ている20年後の自分なんて考えただけでも切ない。
今の私には刺さりすぎる多くを語らない映画
ひとことで言うと離婚して別々に暮らしている父と娘のひと夏の楽しい夏休み旅行の思い出フィルムです。話の展開もとてもゆったりしていていますが、多くを語らず、多くを映さず、不意に心の描写が入って来る素敵な映画でした。思春期に入り始めた娘が幼かったなりに両親の離婚を必死に飲み込もうとする姿がとても心苦しかったです。父親の心の闇も明るく努力している姿も理解できますが、とりあえず少なくとも2回は全力で引っ叩きたくなりました泣。いつでも1番に願うのは子供の幸せのはずなのに過去に囚われてなかなか難しかったり、不甲斐ない自分を責めたり。。何度も不安な気持ちにさせます。
エンディングの曲も劇中の父親の気持ちを思い出させる様な幻想的な曲調で最後まで涙が止まらなくてとても困りました。
あれ?父娘の旅行ドキュメンタリー。
古典文学のように、観る人を選ぶ映画なのか、寝不足気味の私にはあまりハマらなかったです。
ただ、主演おふたりのたたずまいはホントに父娘のようで、その様子を垣間見している気分でした。
子どもはもちろん、親も余裕がなければ子どもにあたったりしてしまい、自己嫌悪に陥る(私も経験あり)。
11歳の娘が、ホントに大人で、そこに感嘆しきり。
父親に気を使い、元気づけ、受け入れている。
まだ無邪気に癇癪起こしていい時期なのに、いい子過ぎて反対に心配になってしまった。
私の場合、旅行やキャンプ、スキー・スノボに行く時は、数組の家族と行くのが恒例なので、子ひとり、親ひとり旅行って、静か。
社会的にひとりっ子が増えてるけど、やっぱり家庭内には複数の子どもがいる方が、双方居心地いいように思った。
想像の余地があり、定期的に見返したい映画
永遠に続いてほしい旅。最低限の情報だけが提示され、想像するからこそこちらの感情も混ざっていく。今の自分には苦しかったけど、それでも鑑賞後の余韻が胸を打つ。
最後、ある名曲が流れてきて、そのなんとなしに何度も聞いていたメロディーや歌詞が今後の人生で流れてきた時には全く印象が変わってしまうんだろうなと思うほど素晴らしい選曲でした。
ただ、苦しくなってしまう人は今の自分のようにかなり苦しくなってしまう映画なので、ぼんやり眺めてから少しずつ反芻する楽しみ方もおすすめです。
宇多丸さん、ありがとう、アフターサン、おすすめです!
娘たちとの記憶と重ね涙した
うすいスープを飲まされた気分…
鑑賞動機:あらすじ5割、評判5割
いや、これはなかなか手強い。裏の意図はあまり考えずに、画的な工夫を追っかける事に専念した。バカンスの記録ということだが、逆さになってみたり、鏡越しに撮ったり、あるいは普通のシーンでも誰もいない場所を映して終わるカットがやたら多かったりと、現在シーンも含めてシンプルに撮られたところはあまりなく、「次は何してくるかな」みたいな意味では楽しんだ。
余白
着ている服、流れる音楽
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