aftersun アフターサンのレビュー・感想・評価
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何回も見ないとだめじゃん
他人のホームビデオを2時間鑑賞する映画。
大どんでん返しがあるわけでもないので、
少し眠い、というかちょっと寝ちゃいそうでした。
ホームビデオでもありながら、
ソフィと父親の脳内を覗いているような印象を受ける映画で何度か過去と現代が交差するシーンがありました。記憶を辿る時も通常の映画や小説のように全てをありありと思い出すのは難しく、断片的かつ時系列もバラバラになってしまうのでそういうところを再現したのかな?とも思いました。
正直、一度の試聴で全てを感じ取ることはできず、
なんとなく謎が残ったままでした。
それも、ソフィが父親の全てを理解できなかったことの示唆なのか?よくわかりません。
もう一度観たい映画ですが、
またあの睡魔と戦いながら見るのはちょっとなぁ、ということで3.0でした。連続では見れないです。
映画ファンの間で話に上がるわりには、、と自分は思いました。皆さんのレビュー・考察をみて満足しました。
パパとの最初で最後のバカンス
笑顔のパパの心の奥の、傷や哀しみを繊細に映す。
11歳の娘のソフィと30歳の若きパパのカリムが、
過ごす海辺のバカンス。
ツインの部屋を頼んだのに何故かベッドはひとつ。
簡易ベッドに寝る優しい父親カリム。
あと2日で31歳だから、パパになったのは20歳の頃。
今は別居しているソフィとちょっと長いバカンス。
ハキハキして明るいソフィ。
バカンスなのに右手首を骨折してギブスのカリム。
それでも腕立て伏せや太極拳をしている。
パパは時に情緒不安定で肩を震わせてむせび泣いたり・・・
何ともなく“自殺でもしそう“で不安感が漂う。
20年後もパパは生きているのだろうか?
空と海やプールのブルーが溶けていて、境目が曖昧だ。
空だと見ていたら海の中に変わっている。
ハンディビデオカメラでお互いを写っこしてる。
ブレブレだし、
日焼け止めを塗ったりと、プールで泳いだり、
脈絡がなく時間はゆったり進む。
「今まで生きてきた中で一番楽しい日々」
ソフィは何度も言う。
パパと過ごすスキューバーダイビングは最高の最高。
同年代のマックスとも仲良くなるソフィ。
パパが帰った後も酒場に残り、お姉さんたちの夜遊びを
羨ましそうに見ている。
鍵を貰ってなかったっけ・・・
パパは寝ていて気づいてくれない。
バカンスも終わりに近づく。
パパの誕生日。
周りの観光客にも声をかけて、
「彼は良い人、みんなそう言う」の歌を大合唱。
その夜、パパは号泣する。
不甲斐ない・・・そう思ったんだろうか?
クィーンとデヴィッド・ボウイの
「アンダー・プレッシャー」がかかる。
愛・・愛・・愛
“もう一度チャンスを“
“これが最後のダンス“
この曲がパパの気持ちを代弁してくれるね、きっと。
パパにとってこの世は、生き難い・・・
そんなことが、20年後の今のソフィには、
よく分かる。
・・・の、かな?
どこか寂しげ
20年前の回想がメイン
終始どこか寂しげに見える。
当時のホームビデオを見返している
その感覚に自然と引き込まれ
同じ思い出を共有しているような気持ちになる。
時折はさまれる現在の娘の姿が
特別何かを語るわけではないが
描かれる現在の状況から
娘の気持ちが伝わってくるような気がする。
当時には分からなかった父の心情を
現在の娘が何となくわかってきたように
観客も同じように共感できるように思う。
ビデオを見ているのはあなた。
公開時に見逃してなかったら、3回ほど劇場に通ったかもしれない。それでもリバイバルや配信に落ちてきたら、その再会を楽しみにしてみたい。見終わってから何度も思い返してみると、色んな気づきが湧いてくる。とまあ、“伏線の回収”というやつは見た後の個々の生活の中にあるわけだから…作品の中で、登場するビデオを振り返っている現在の自分が特定されないほどにしか描かれてないのも、それは“観客であるあなた個人”というメッセージなのでしょう!受け身なだけで劇場に足を運ぶことは、映画の楽しみ半分も満たしてないんだということを改めて知らしめてくれた作品。
追伸:絶品の音楽はオリバー・コーツ。全編に渡って見るものの感覚を研ぎ澄まさせてくれる。また音で言うと、本編初頭などに親子の息遣いが印象的に使われている。人の息遣いというのは状況はどうあれ耳をそば立ててしまうもの。作品の奥底に注意を向けるためのフックはしっかりと設られている!
・明確に語られない部分が多く、その解釈を鑑賞者側に委ねている -父...
・明確に語られない部分が多く、その解釈を鑑賞者側に委ねている
-父はこの夏からそう遠くない将来に亡くなってしまったのか
-父は故郷のエディンバラでどんな日々を過ごしたのか
-ソフィはそれから手紙や電話で父とやり取りを続けていたのだろうか
-ソフィは父の死に目に会えたのだろうか
・何度も、「父が死んでしまった…?」となるシーンがあった
-俺だけ?
・非日常を日常的に、脚色過多にならず自然体で描いている
-演技という感じがせず、リアルな親子の様子をそのまま眺めているようだった
・カットの構図が洗練されていて、芸術的な美しさを感じさせてくれる画面が多くあった
-芸術的:無駄が削ぎ落とされており、本質的な美しさだけがそこにある
-特に海のシーンなどは引きのカットが多く、地中海の風景はずっと眺めていたくなるほど胸に焼き付いた
-水中のカットもまた神秘的で美しいものだった
-フィルムカメラの質感が、この時間が過去であることを突きつけてくるようで胸を締め付ける
まあまあだった
11歳の女の子がお父さんと同じ年になった31歳に過去のビデオ映像とトルコ旅行を振り返るという構成なのだけど、スケッチ的な場面描写で非常に淡々としていてドラマとしてフックがない。女の子はかわいいし、とても自然で映像も美しいけど、飽きる。
その後お父さんがどうやら自殺か何かで亡くなっていることが匂わされる。死の匂いが漂っている感じがするくらいで、読み取れと言わんばかりだ。物語が面白くて、深読みしたくなるようなものなら、読み取りたくもなるのだけど、全体的に退屈でさあ読めと言われても別にとしか思わない。制作のスタンスとして厚かましい。
余韻に浸る
こういう余白があって多くは語らない作品って見終わった後に「?」が浮かぶもの、いわゆる作り手の自己満を感じるものと、観客を信頼して委ねてる&余韻に浸って反芻するものとがあるんだけど、この作品は後者でした。セリフで語らない分、劇中の歌がより胸に迫ってきます。父親がどんな状態にあるのかは薄々と気付かされて、いろんな場面が危うく感じたり胸が締め付けられます。
父娘がカップルのような兄妹のような感じで、しかもお二人、特にソフィー役の子の演技が自然すぎてすごいです。
余談ですが、ネットフリックスにあるドキュメンタリー『マイキングダム 家族が教えてくれたこと』は、ビデオカメラにおさめられた父親の映像や日記を残された家族がたどり、悲しみや思い出について考える作品で、私は『アフターサン』を観てこの作品が思い浮かびました。
ロリコンお父さんの映画だと勘違いしていました
あらすじを読んで何をどう勘違いしたのか、
ロリコンお父さんが幼女をフィルムにおさめて後々彼女が大きくなった時にそれを見て色々なことが明らかになる犯罪的なストーリーだと思って鑑賞に挑みました。
そのせいで上映中頭の中が(???)状態。
まぁ入りが勘違いしてるせいで、全てのシーンがそれらしく見え、その割にはやたら単調なシーンが続き、、
いつになったら暴かれるのかと思っていたら途中寝落ちしてしまいました。
眠るつもりはないのに眠くなってしまう、そんなほのぼのとした映画です。
最後も謎すぎて意味不明な映画だと思って映画館を出ましたが、ちゃんと調べたらもっといいストーリーだったみたいで人の先入観は怖いな、と思いました。
ソフィ役のフランキー・コリオが可愛かった
11歳のソフィは、夏休みに離れて暮らす父親カラムとともにトルコのリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、ビデオカメラで互いを撮影し合い、2人は親密な休暇を過ごした。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは子持ちの母となっていて、あの夏に撮影した映像を振り返り、父との記憶をよみがえらせる、という話。
なかなかレビューが書けず、ここのレビューを読んだりしても筆が進まず、何と書けば良いのか悩んだが、やはり第一印象でレビューします。
レビューが難しい。
父親が少しおかしい感じはしたが、自殺したのかどうかよくわからず、トルコの海岸で数日を過ごした父娘、ってだけの作品に見えた。
20年後に当時のビデオを観てソフィが何を思ったかも観客任せ。
こういう何を感じるかは観た人に委ねます、というのは苦手です。
ソフィ役のフランキー・コリオが可愛かった、それだけしか感想なし。
息子サン
劇場入場時に上映館内がモヤッと暑かった…
お金払ってるんだから、節電もほどほどにして欲しい…
横の同列に他人が居ないので、Tシャツから腹出しで鑑賞
全然涼しくない…
通報しないで
本作はあらすじをチラ見程度で鑑賞
上映開始後しばらくして、やや涼しくなる…
劇中の涼しげなプールサイド映像と腹出しで、数年ぶりに上映途中でトイレに行きたくなる
色んな意味でバチが当たる
八味地黄丸 飲んでるのに…涙
あまり話が進まないので、上映1時間ぐらいでトイレに行く
トイレ後も話は進んでなかった
トイレのタイミングが良かった
トイレ後はゆったりしんみり鑑賞
他にもトイレに行きたそうなオジさんが数名…
あんまり ソワソワ しないで ♪
あなたは いつでも キョロキョロ〜 ♪
脱線しないで
そして しつこい
劇中の旅先は何処へ行ったのか、イマイチ僕には判らなかったが、その場に居合わせた様な、旅行番組より鮮明な空気感がとても良かった
あまり話が進まないが、父親が自殺するのでは?と、ドキドキしながら鑑賞
死ぬ死ぬ詐欺効果抜群だった
プールの映像で「水の中のつぼみ」を思い出した
似てないけど
この手の映画にありがちな、映像的伏線多め
やや不明な点が多いが、自分の経験と被る部分もあって、あまり気にならなかった
デジカメ映像が無ければ、曖昧な記憶…
今の時代、スマホに簡単に記録出来るが、僕はあえてしてません
記録を見て、記憶が鮮明に思い出されるのが少し怖い
思い出から戻れなくなりそう
結局、父親はもう生きてない気がする…
やんわり漂う喪失感
赤ちゃんは息子サン? 養子サン?
アフターサン
なるほどね
絵葉書のような美しい映像
父と娘が過ごした夏休みの数日を、美しく丁寧に描き出した作品。
11歳の娘と31歳の父親。
兄妹のようにも見える若い親子のやり取りは、とても自然で物凄く普通。どこにでもいそうな娘と父。そのナチュラルさが素晴らしく、また、説明無しで愛情の深さが伝わり、心が温かくなりました。
思春期のソフィからの視点が主ですが、これがまた繊細で素晴らしい。目線の先に映るもの、何に興味を持ち、どう感じてるのか。この絶妙さが本作の魅力の一つだと思います。
そしてとにかく映像が美しい…!全編絵葉書のようなビジュアルでうっとり。眩しい太陽と真っ青な空に、カラフルなTシャツが映える。鮮やかな木々と広い海、焼けた肌。
夏の輝き全部のせで素敵すぎました。
✳︎追加
良い映画なのに途中寝不足でウトウトしてしまったこともあり、芯の部分を理解できてない気がします…
もう一回観ようかな…
【”娘は父に、11歳の頃に想像した31歳ってどんなだった?”と聞いた。別れて住む父が愛娘とリゾート地で過ごした夏を、成人した娘がビデオで再生し、父が如何に自分を愛し人生に苦しんでいたかに気付く物語。】
■父カラム(ポール・メスカル)はある夏休み、離れて住む愛娘ソフィ(フランキー・コリオ)とトルコのリゾート地に出掛ける。
カラムは優しくソフィに日焼け止めオイルを塗ってあげ、護身術を教える。
ソフィは同い年位の男の子、マイケルに好きと言われてキスしたり、カラムと水球をしたりして楽しく夏休みを過ごす。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・父カラムは手首を骨折しギブスを嵌めていたり、毎日太極拳をしている。
予約したホテルの部屋がシングルだった事に激昂する事もなく、ソフィにベッドを譲り自分はエクストラベッドで寝ている。
・二人は楽し気に夏を過ごすが、時折カラムは時折表情を曇らせたり、生きづらさを垣間見せる。カラムは裕福でもないようだ。
ダイビングをしたときに、インストラクターから”40歳まで生きるとは思わなかったよ。”と言われた時のカラムの複雑な表情。
・トルコ絨毯を買いに行った時も、一度は買わずに帰るが、その後カラムはその絨毯を買う。
ー 成人したソフィの部屋に敷かれている。高額な絨毯をお土産として娘に渡したのだろう。ー
・カラムが31歳になった時にソフィが観光客に頼んで、お祝いの歌を歌って貰った夜にカラムは、ソフィに宛てた手紙を足元に落としながら、号泣している。
その前には、夜の海に独りで入水したりしている。
■最後の夜、カラムとソフィーがパーティ会場でダンスするシーンで流れた曲が、カラムが抱えていた問題を暗喩している気が私はした。
激しく流れていたのは、クイーンとデヴィッドボウイがコラボした名曲「アンダー・プレッシャー」である。
歌詞は、ヘビーなモノである。
推測だが、シャーロット・ウェルズ監督は、人生に行き詰っていたカラムの想いを伝えたかったのではないかな。
<そして、成人になったソフィは赤ん坊の泣き声が聞こえる部屋で、ビデオにとった20年前に父と過ごした一夏のリゾートの風景の中、当時は分からなかった父の姿を見たのではないだろうか。
あの夏から、20年後、カラムは何となくだが、生きてはいない気がする。
だが、20年前のビデオの中には、確かに自分を愛してくれた父カラムが写っているのである。
11歳のソフィを演じたフランキー・コリオの名演も相まって、ミニマリスティックな作風ながら、エモーショナルな映画だなと私は思ったのである。>
<2023年7月22日 刈谷日劇にて鑑賞>
11歳のお嬢さんが、ふだん一緒に居ない父親31歳と、二人きりでトル...
11歳のお嬢さんが、ふだん一緒に居ない父親31歳と、二人きりでトルコのリゾートに出かけて、思いきり満喫する数日間の様子。
お年頃の女子ならではの機微とか、父も慣れずにぎこちないとか、
言葉に至らなくても互いのことを想っている、視線や背中の様子、無性に暖かく切なくなりました。
そういえば、郷里の親と一緒に旅行したのって、初任給のときだっけかな・・・と、他人事ではなく自身のことと照らし合わせて思い出しました。
うわ〜じんわりと良い映画
父親との旅行で撮ったビデオを観て過去を振り返る。
大きな事件があるわけではないが、とっても心に残る…
娘はとっても父親のことが好きで、父親も娘を本当に大切に思っている。そのことが随所に伝わってくるから観ていてずっと幸せな気持ちになる。
子供から大人へと成長していく過程も瑞々しい。
娘の前では常に良い父親であり続けたカラムの姿がグッとくる。
カルムが抱えている問題や娘の成長を常に見守ることができない辛さをポールメスカルが見事に演じていた。
あの頃のビデオテープを探してみたくなった
まさに夏観るにふさわしいヴァケーション映画。滅多に会えない父と娘の許されたふたりきりのバケーション。昭和の日本風に言うなれば熱海旅行のホームビデオみたいなのが始まりと終わりを告げる。にしても、懐かしのSONYのハンディカムと、あの水中カメラ(ミノルタだったか)。冒頭の再生音や停止音がとても懐かしく、切ない。ああ、もうハンディカムで撮られた子たちが自分の子供を持つ年齢になるんだな、と思うとどうしても内省的かつ感傷的になる。そして時折映るクラブの映像。きっと現代から振り返ってるのだろう、あ、これは横道世之介風の立脚点の作品だ、と思ってみているとアンダープレッシャーが流れ意表を突かれてエモーショナルな感情に。。きっと監督も自身の懐かしの行楽ビデオか何かをみて思いついたのかもしれないが、見ているこちらも何か懐かしのテープを探してみたくなった。
お父さんが11歳の時、どんなだった?
どんな大人ぬなってると思ってた?
それを見ている20年後の自分なんて考えただけでも切ない。
今の私には刺さりすぎる多くを語らない映画
ひとことで言うと離婚して別々に暮らしている父と娘のひと夏の楽しい夏休み旅行の思い出フィルムです。話の展開もとてもゆったりしていていますが、多くを語らず、多くを映さず、不意に心の描写が入って来る素敵な映画でした。思春期に入り始めた娘が幼かったなりに両親の離婚を必死に飲み込もうとする姿がとても心苦しかったです。父親の心の闇も明るく努力している姿も理解できますが、とりあえず少なくとも2回は全力で引っ叩きたくなりました泣。いつでも1番に願うのは子供の幸せのはずなのに過去に囚われてなかなか難しかったり、不甲斐ない自分を責めたり。。何度も不安な気持ちにさせます。
エンディングの曲も劇中の父親の気持ちを思い出させる様な幻想的な曲調で最後まで涙が止まらなくてとても困りました。
あれ?父娘の旅行ドキュメンタリー。
古典文学のように、観る人を選ぶ映画なのか、寝不足気味の私にはあまりハマらなかったです。
ただ、主演おふたりのたたずまいはホントに父娘のようで、その様子を垣間見している気分でした。
子どもはもちろん、親も余裕がなければ子どもにあたったりしてしまい、自己嫌悪に陥る(私も経験あり)。
11歳の娘が、ホントに大人で、そこに感嘆しきり。
父親に気を使い、元気づけ、受け入れている。
まだ無邪気に癇癪起こしていい時期なのに、いい子過ぎて反対に心配になってしまった。
私の場合、旅行やキャンプ、スキー・スノボに行く時は、数組の家族と行くのが恒例なので、子ひとり、親ひとり旅行って、静か。
社会的にひとりっ子が増えてるけど、やっぱり家庭内には複数の子どもがいる方が、双方居心地いいように思った。
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