aftersun アフターサンのレビュー・感想・評価
全202件中、61~80件目を表示
納得して良作と唸らねばか。
DVD初見。 なるほど新味あり。 父の危うさの具体理由が描かれず納得感低いが、 今はさしたる理由も無く誰でも病む時代よ、 と無理にも納得して良作と唸らねばか。 そこが引っ掛かる。 評判の終盤の選曲にもピンと来ず。 大騒ぎする程でも、かな。
貴方の気持ちに気づいたときには、貴方はもういない。
『aftersun/アフターサン』を劇場で3回鑑賞した。 本作が長編デビューの監督・脚本:シャーロット・ウェルズが 巧みすぎる紡ぎ上げ方をしている映画だと思う。 父と娘の最後の夏休み&トルコのリゾート旅行を Panasonicのビデオカメラで撮影した映像と、 父(ポール・メスカル)視点と娘(フランキー・コリオ)視点に加え、 客観的視点で描かれていて、父親が自死に至る布石が多々見受けられる。 やっぱり強烈にグサっときたのは、 「ソフィへ 愛しているよ 忘れないで」のポストカードのメッセージ。 時制的には旅行中に書いたものだと思うのだけれど、 もう完全に死を意識していたに違いなく、確定要素のように見えた。 旅行中、ふたりがハッピーな雰囲気に見えても 音楽が不穏だし、徐々に父の不安定さが露呈されていくところが なんともせつない。 実は冒頭からその示唆出しはされていて、 娘ソフィのビデオインタビューでの「変な動き」との発言に被せて きつめに「変じゃない」と言うあたり、もうおかしな反応だったりする。 父の様子が変なのは、別れた元妻もわかっていて、 娘ソフィにある種、監視役を任せているわけだけど、 11歳のソフィは大人へ憧れる多感な少女なので、 父の様子の不穏さには当時気づかず、父と同じ年齢になった今、 ビデオを見ながら、 ようやく父の気持ちというか思いに気づいたのだと思う。 主演の父役、ポール・メスカルは背中で語る俳優だなと思う。 本作ではポール・メスカル演じる父の背中が雄弁だ。 この映画を観ると、身近にいる人を大切にしなきゃと思う。 失ってからだと遅く、後悔しか残らないよ・・・ということを 教えてくれている映画でもあると思った。
新年1本目に選んでみた。画、音がとにかく綺麗。解釈を鑑賞者に任せて...
新年1本目に選んでみた。画、音がとにかく綺麗。解釈を鑑賞者に任せてる映画なので正直よく分からない所もある(時間軸が前後するので)。映画に出会うタイミングが合えばとんでもなく心に残るのだろうが、自分はそうではなかった
今まで観た中で一番難解な映画です
そもそも映画を観る際に事前情報を全く入れない質ですので、本作品のように過去と今がフラッシュバックするような複雑な映画は難解でした。海外映画の良いところは、舞台が異郷(今回はトルコ)というだけで、新しい情報がスクリーンに溢れ、長い映画でも退屈することなく観れるところと思います。父娘のバカンスが少し昔風の映像っぽく流れます。父親が30歳、娘が11歳。パパは娘を楽しませようと少し空回り、娘は少しパパと距離を保ちつつ無理しても楽しもうと小さな気遣い。父娘ものなら定番の「ペーパームーン」バカンス映画で個人的に好きなのはジェニファー・グレイとパトリック・スウェイジの「ダーティーダンシング」ですが、両映画のようなドラマチックなエピソードはあまり無く、淡々と物語は進みます。終盤でのダンスシーンは1984年の「テスタメント」の同じく家族でのダンスシーンを思い出してしまいました。 ラスト近く、娘のひょこひょこバイバイ?は同じ娘を持つ身としては落涙ものです。ラストシーン、突然キューブリック映画を彷彿させる演出で、更に脳内で「???」が駆け巡りました。(その後、本作の背景を調べて再度落涙) ただただリゾート地での懐かしくも美しい風景と父娘の楽しくも微妙な関係を楽しむだけでも価値ある映画ですし、父親役のポールメスカルは若くして貫禄の演技ですし、ソフィー役のフランキー・コリオもおとなになる前の儚い時期をすごく魅力的に演じていて将来が楽しみです。 事前情報無く観ても良い映画ですが、映画の背景を知って、「そうだったの!」と気付きがありもう一度観たくなる魅力があります。 何れにせよ私自身数多の映画を観てきましたが、また一つ宝物が増えたと満足できる作品でした。 良かったです。
思い出のなかの父
31歳の父カラムは別れた妻との娘ソフィ11歳とトルコへ休暇旅行に来ている。 カラムはやさしいが自信がなく迎合的。鬱々とした内面を隠し、子供と過ごす夏休みをうまくやり抜こうとしている感じ。 ソフィは多感で好奇心旺盛。周囲を観察しロマンスや性的な気配を吸収している。父は親切で楽しいが、なんとなく掴み所がない。 成長して大人になったソフィが、このトルコ旅行を回顧・俯瞰している。 大人になったソフィの夢寐にいつもあらわれるのはフラッシュライトが明滅するレイブで、はげしくダンスしている父親だ。 何かを忘れようとするように父は踊っている。近寄って抱き寄せようとするが抜け落ちるようにして目が覚める。 幼少期のトルコ旅行、その記憶と荒いビデオ映像から、ソフィの気持ちを揺さぶるメランコリー(憂愁)の正体を描いてみせる。 ── 映画は批評家から絶賛された。 監督のCharlotte Wellsは(ショートフィルムを除き)これがデビュー作。本作を“エモーショナルな自伝”と称しており、人物やプロットには自身の体験が反映されている。 imdb7.7、rottentomatoes96%と81%。 RottenTomatoesの批評家はそろって下にも置かない歓待ぶり。映像、脚本、編集、音楽などのフレッシュな扱いについて『映画を再発明した』とまで褒められ、父役Paul Mescalと娘役Frankie Corioの演技も賞賛され、カンヌ映画祭ほか各所で賞にあずかった。 『第76回BAFTA賞では4部門にノミネートされ、ウェルズは「英国の脚本家、監督、プロデューサーによる優秀デビュー賞」を受賞。 メスカルは第95回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。 Aftersunは、ナショナル・ボード・オブ・レビューの2022年ベスト映画のひとつに選ばれ、Sight and Sound誌の2022年ベスト映画投票では第1位を獲得した。』 (Wikipedia、Aftersunより) 批評家は誰も指摘していなかったが、本作はソフィアコッポラのSomewhere(2010)と似た心象を描いている。 Somewhereはソフィアコッポラの少女期の思い出にもとづく話。有名な映画俳優である叔父(ニコラスケイジ)と過ごしたひとときを描いている。(と言われている。) 売れっ子の映画俳優のマルコ(スティーヴンドーフ)は高級ホテルに滞在し、贅沢な暮らしをしているが心は満たされていない。前妻から娘のクレオ(エルファニング)を預かってほしいと頼まれ、しばし一緒に時を過ごす。 娘は天真爛漫で、父はその無邪気さに接することで、じぶんを見つめ直す。──という構造が同じで、手を捻挫してギプスをしているのも同じだった。が、帰結するところはちがう。 明白には描写されていないが映画Aftersunは喪失を描いている。失ったのは父親と幼心で、それには普遍性がある。わたしたちがAftersunに共感できるのは大人への行程で誰もが同様の喪失を味わうからだ。 父親を肉体的に失ったのか、あるいはどこか遠いところへ行ってしまったのか、それは人それぞれであろうが、ふと幼い時に遭遇した甘やかな親心を思い出すことがある。 もうそうやってわたし/あなたを大事に思いやってくれる親はいない。それは亡くなっているからいないのかもしれないし、わたし/あなたが既に大人になってしまっているからいないのかもしれない。いずれにしろ、いない。 そのことが幼かった自分自身とともに思い出される。父はあのとき何を言おうとしていたのか、とか。あるいはもっとあのとき従順であるべきだった、とか。何らかの悔恨とともに、今はいない親が思い出され、メランコリーに沈むことがある。──という大人の誰もが味わう心象をAftersunは描いてみせる。 その気持ちがラスト近くに流れるデイヴィッドボウイとクイーンの有名なデュエット曲、アンダープレッシャーの歌詞と重なる。 この世界を知るのは恐ろしい 友たちが叫ぶ「ここから出せ」 明日に祈ろうもっとよい日々を のしかかるプレッシャー 路頭に迷う人々 世の中すべてから目をそらし 知らん顔では変わらない 愛を求めても傷だらけに なぜ?どうして? 愛、愛、愛 もう一度だけ試せないのか もう一度だけ愛にチャンスを なぜ愛を与えられない だって愛は時代遅れの言葉だから だけど愛は君に勇気を与える 夜の片隅にいる人々に想いを寄せて 愛が勇気を与え君が変えていく お互いに思いやるように これが最後のダンス これが最後のダンス これがわたしたちの姿 父カラムは鬱病をわずらっている。明白には描かれていないが社会生活ではダメな人間なのかもしれない。Paul Mescalが演じる父は懇篤だが頼れる気配がまるでない。父親の気配がなく、わずか11歳のソフィと兄妹と間違えられるシーンさえある。 すなわち大人になったソフィはトルコ旅行を回顧・俯瞰して、父の鬱と、抱えていたであろう焦燥を察して、悔恨とメランコリーに浸っている。 カラムはSomewhereのマルコ同様まるで兄か友人か、あるいは“父親役をやっている男”のような父親だった。だけど今振り返ってみると、あのぎこちなさの理由がわかる。それを思い出すとむしょうに悲しい。──という心象を切り取ってみせる。 それは普遍性があり、よくわかる。 親が自分自身の屈託に沈んでいるときがある。妻とケンカしたのかもしれない。金に困っているのかもしれない。会社でいやなことがあったのかもしれない。何かわからないが子供だったわたし/あなたがいつもの親だと思って接したら違う親だったということはあるだろう。その理由や気持ちについてずっと後年になって気づくことがあるだろう。 Aftersunは謂わばそういう映画だと思う。 とりわけ編集が斬新。諸処にPOV(演者が演者を撮影している映像)を挿入し、その粗粒な絵づらがCharlotte Wellsのノスタルジックな気分を語ってみせる。 批評家たちの絶賛がじゅうぶんにうなずける映画だった。 が、個人的には、わかりにくいというか観衆の解釈に依存しすぎるところがあるように感じた。思わせぶりすぎるところもあり、カラムが夜の海に消えていくシーンは自死したようにしか見えなかった。異才なのはわかるが2作目が見たい。
男のいない世界を暗示していると言う事で、共感する。
11歳の娘と旅?
色々な技法を使って、御自分の父親への愛を表したいのは理解できる--------------------訳が無い。
第二成長期の入口で、あと1年経たずに娘は豹変する。どんなかっこいい若い父親であっても。
そもそも、なぜこの夫婦は別れる亊になり、その後、父親はどうなったか?
『娘の運動会』と称して他人の娘の運動会のビデオを見せられ『なぁ!可愛いだろ』と同意を求められた時の事を思い出した。確かにこのくらいの子供は可愛いがあと1年すると妖怪になる。
まぁ、この子は反抗期の無い、いい子なんでしょう。女性の監督なんで、次回作に期待?!出来るかなぁ?
歌を下手に歌う理由がそこにあったか!そんな台詞がNGなのは誰でも分かる。やっぱり、バカ親父だとホクは思う。『自分でも歌わなくちゃ』
結婚式とか入学式とか旅行記とか他人のプライベートビデオを見るくらい退屈なものは無い。
あと20分。疲れる。
この親子関係を本音で言いたいが、言えば消されるので言わない。
まぁ、一般論で父親なんて、早くいなくなった方が娘に取っては幸せかも知れない。一般論ですからね。男の場合はマザコンにあたる。つまり、彼女にとってはファザコンなんだから。だから、性的なマイノリティになってしまった訳でもあるまい。
ポイント払って見るのはどうかと思う。無料の見放題になってからだね。
ネタバレ有り
最後に何も説明無し。それを大いに評価する。つまり、父親なんていなくとも子は育つ。まさか、それを暗示♥
少なくとも、親父との淡い思い出ではない。実際の父親との思い出がどうなのか分からないが、良い親父かも知れないが、特別に良い親父とも思えない。この後、この娘は豹変する訳だから、娘の本当の気持ちを抑えてこの映画は撮ったと大いに評価したい。
見終わって前言を撤回する。
何回も見ないとだめじゃん
他人のホームビデオを2時間鑑賞する映画。
大どんでん返しがあるわけでもないので、
少し眠い、というかちょっと寝ちゃいそうでした。
ホームビデオでもありながら、
ソフィと父親の脳内を覗いているような印象を受ける映画で何度か過去と現代が交差するシーンがありました。記憶を辿る時も通常の映画や小説のように全てをありありと思い出すのは難しく、断片的かつ時系列もバラバラになってしまうのでそういうところを再現したのかな?とも思いました。
正直、一度の試聴で全てを感じ取ることはできず、
なんとなく謎が残ったままでした。
それも、ソフィが父親の全てを理解できなかったことの示唆なのか?よくわかりません。
もう一度観たい映画ですが、
またあの睡魔と戦いながら見るのはちょっとなぁ、ということで3.0でした。連続では見れないです。
映画ファンの間で話に上がるわりには、、と自分は思いました。皆さんのレビュー・考察をみて満足しました。
パパとの最初で最後のバカンス
笑顔のパパの心の奥の、傷や哀しみを繊細に映す。 11歳の娘のソフィと30歳の若きパパのカリムが、 過ごす海辺のバカンス。 ツインの部屋を頼んだのに何故かベッドはひとつ。 簡易ベッドに寝る優しい父親カリム。 あと2日で31歳だから、パパになったのは20歳の頃。 今は別居しているソフィとちょっと長いバカンス。 ハキハキして明るいソフィ。 バカンスなのに右手首を骨折してギブスのカリム。 それでも腕立て伏せや太極拳をしている。 パパは時に情緒不安定で肩を震わせてむせび泣いたり・・・ 何ともなく“自殺でもしそう“で不安感が漂う。 20年後もパパは生きているのだろうか? 空と海やプールのブルーが溶けていて、境目が曖昧だ。 空だと見ていたら海の中に変わっている。 ハンディビデオカメラでお互いを写っこしてる。 ブレブレだし、 日焼け止めを塗ったりと、プールで泳いだり、 脈絡がなく時間はゆったり進む。 「今まで生きてきた中で一番楽しい日々」 ソフィは何度も言う。 パパと過ごすスキューバーダイビングは最高の最高。 同年代のマックスとも仲良くなるソフィ。 パパが帰った後も酒場に残り、お姉さんたちの夜遊びを 羨ましそうに見ている。 鍵を貰ってなかったっけ・・・ パパは寝ていて気づいてくれない。 バカンスも終わりに近づく。 パパの誕生日。 周りの観光客にも声をかけて、 「彼は良い人、みんなそう言う」の歌を大合唱。 その夜、パパは号泣する。 不甲斐ない・・・そう思ったんだろうか? クィーンとデヴィッド・ボウイの 「アンダー・プレッシャー」がかかる。 愛・・愛・・愛 “もう一度チャンスを“ “これが最後のダンス“ この曲がパパの気持ちを代弁してくれるね、きっと。 パパにとってこの世は、生き難い・・・ そんなことが、20年後の今のソフィには、 よく分かる。 ・・・の、かな?
どこか寂しげ
20年前の回想がメイン 終始どこか寂しげに見える。 当時のホームビデオを見返している その感覚に自然と引き込まれ 同じ思い出を共有しているような気持ちになる。 時折はさまれる現在の娘の姿が 特別何かを語るわけではないが 描かれる現在の状況から 娘の気持ちが伝わってくるような気がする。 当時には分からなかった父の心情を 現在の娘が何となくわかってきたように 観客も同じように共感できるように思う。
ビデオを見ているのはあなた。
公開時に見逃してなかったら、3回ほど劇場に通ったかもしれない。それでもリバイバルや配信に落ちてきたら、その再会を楽しみにしてみたい。見終わってから何度も思い返してみると、色んな気づきが湧いてくる。とまあ、“伏線の回収”というやつは見た後の個々の生活の中にあるわけだから…作品の中で、登場するビデオを振り返っている現在の自分が特定されないほどにしか描かれてないのも、それは“観客であるあなた個人”というメッセージなのでしょう!受け身なだけで劇場に足を運ぶことは、映画の楽しみ半分も満たしてないんだということを改めて知らしめてくれた作品。 追伸:絶品の音楽はオリバー・コーツ。全編に渡って見るものの感覚を研ぎ澄まさせてくれる。また音で言うと、本編初頭などに親子の息遣いが印象的に使われている。人の息遣いというのは状況はどうあれ耳をそば立ててしまうもの。作品の奥底に注意を向けるためのフックはしっかりと設られている!
・明確に語られない部分が多く、その解釈を鑑賞者側に委ねている -父...
・明確に語られない部分が多く、その解釈を鑑賞者側に委ねている
-父はこの夏からそう遠くない将来に亡くなってしまったのか
-父は故郷のエディンバラでどんな日々を過ごしたのか
-ソフィはそれから手紙や電話で父とやり取りを続けていたのだろうか
-ソフィは父の死に目に会えたのだろうか
・何度も、「父が死んでしまった…?」となるシーンがあった
-俺だけ?
・非日常を日常的に、脚色過多にならず自然体で描いている
-演技という感じがせず、リアルな親子の様子をそのまま眺めているようだった
・カットの構図が洗練されていて、芸術的な美しさを感じさせてくれる画面が多くあった
-芸術的:無駄が削ぎ落とされており、本質的な美しさだけがそこにある
-特に海のシーンなどは引きのカットが多く、地中海の風景はずっと眺めていたくなるほど胸に焼き付いた
-水中のカットもまた神秘的で美しいものだった
-フィルムカメラの質感が、この時間が過去であることを突きつけてくるようで胸を締め付ける
まあまあだった
11歳の女の子がお父さんと同じ年になった31歳に過去のビデオ映像とトルコ旅行を振り返るという構成なのだけど、スケッチ的な場面描写で非常に淡々としていてドラマとしてフックがない。女の子はかわいいし、とても自然で映像も美しいけど、飽きる。
その後お父さんがどうやら自殺か何かで亡くなっていることが匂わされる。死の匂いが漂っている感じがするくらいで、読み取れと言わんばかりだ。物語が面白くて、深読みしたくなるようなものなら、読み取りたくもなるのだけど、全体的に退屈でさあ読めと言われても別にとしか思わない。制作のスタンスとして厚かましい。
余韻に浸る
こういう余白があって多くは語らない作品って見終わった後に「?」が浮かぶもの、いわゆる作り手の自己満を感じるものと、観客を信頼して委ねてる&余韻に浸って反芻するものとがあるんだけど、この作品は後者でした。セリフで語らない分、劇中の歌がより胸に迫ってきます。父親がどんな状態にあるのかは薄々と気付かされて、いろんな場面が危うく感じたり胸が締め付けられます。 父娘がカップルのような兄妹のような感じで、しかもお二人、特にソフィー役の子の演技が自然すぎてすごいです。 余談ですが、ネットフリックスにあるドキュメンタリー『マイキングダム 家族が教えてくれたこと』は、ビデオカメラにおさめられた父親の映像や日記を残された家族がたどり、悲しみや思い出について考える作品で、私は『アフターサン』を観てこの作品が思い浮かびました。
ロリコンお父さんの映画だと勘違いしていました
あらすじを読んで何をどう勘違いしたのか、 ロリコンお父さんが幼女をフィルムにおさめて後々彼女が大きくなった時にそれを見て色々なことが明らかになる犯罪的なストーリーだと思って鑑賞に挑みました。 そのせいで上映中頭の中が(???)状態。 まぁ入りが勘違いしてるせいで、全てのシーンがそれらしく見え、その割にはやたら単調なシーンが続き、、 いつになったら暴かれるのかと思っていたら途中寝落ちしてしまいました。 眠るつもりはないのに眠くなってしまう、そんなほのぼのとした映画です。 最後も謎すぎて意味不明な映画だと思って映画館を出ましたが、ちゃんと調べたらもっといいストーリーだったみたいで人の先入観は怖いな、と思いました。
ソフィ役のフランキー・コリオが可愛かった
11歳のソフィは、夏休みに離れて暮らす父親カラムとともにトルコのリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、ビデオカメラで互いを撮影し合い、2人は親密な休暇を過ごした。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは子持ちの母となっていて、あの夏に撮影した映像を振り返り、父との記憶をよみがえらせる、という話。 なかなかレビューが書けず、ここのレビューを読んだりしても筆が進まず、何と書けば良いのか悩んだが、やはり第一印象でレビューします。 レビューが難しい。 父親が少しおかしい感じはしたが、自殺したのかどうかよくわからず、トルコの海岸で数日を過ごした父娘、ってだけの作品に見えた。 20年後に当時のビデオを観てソフィが何を思ったかも観客任せ。 こういう何を感じるかは観た人に委ねます、というのは苦手です。 ソフィ役のフランキー・コリオが可愛かった、それだけしか感想なし。
息子サン
劇場入場時に上映館内がモヤッと暑かった…
お金払ってるんだから、節電もほどほどにして欲しい…
横の同列に他人が居ないので、Tシャツから腹出しで鑑賞
全然涼しくない…
通報しないで
本作はあらすじをチラ見程度で鑑賞
上映開始後しばらくして、やや涼しくなる…
劇中の涼しげなプールサイド映像と腹出しで、数年ぶりに上映途中でトイレに行きたくなる
色んな意味でバチが当たる
八味地黄丸 飲んでるのに…涙
あまり話が進まないので、上映1時間ぐらいでトイレに行く
トイレ後も話は進んでなかった
トイレのタイミングが良かった
トイレ後はゆったりしんみり鑑賞
他にもトイレに行きたそうなオジさんが数名…
あんまり ソワソワ しないで ♪
あなたは いつでも キョロキョロ〜 ♪
脱線しないで
そして しつこい
劇中の旅先は何処へ行ったのか、イマイチ僕には判らなかったが、その場に居合わせた様な、旅行番組より鮮明な空気感がとても良かった
あまり話が進まないが、父親が自殺するのでは?と、ドキドキしながら鑑賞
死ぬ死ぬ詐欺効果抜群だった
プールの映像で「水の中のつぼみ」を思い出した
似てないけど
この手の映画にありがちな、映像的伏線多め
やや不明な点が多いが、自分の経験と被る部分もあって、あまり気にならなかった
デジカメ映像が無ければ、曖昧な記憶…
今の時代、スマホに簡単に記録出来るが、僕はあえてしてません
記録を見て、記憶が鮮明に思い出されるのが少し怖い
思い出から戻れなくなりそう
結局、父親はもう生きてない気がする…
やんわり漂う喪失感
赤ちゃんは息子サン? 養子サン?
アフターサン
なるほどね
絵葉書のような美しい映像
父と娘が過ごした夏休みの数日を、美しく丁寧に描き出した作品。 11歳の娘と31歳の父親。 兄妹のようにも見える若い親子のやり取りは、とても自然で物凄く普通。どこにでもいそうな娘と父。そのナチュラルさが素晴らしく、また、説明無しで愛情の深さが伝わり、心が温かくなりました。 思春期のソフィからの視点が主ですが、これがまた繊細で素晴らしい。目線の先に映るもの、何に興味を持ち、どう感じてるのか。この絶妙さが本作の魅力の一つだと思います。 そしてとにかく映像が美しい…!全編絵葉書のようなビジュアルでうっとり。眩しい太陽と真っ青な空に、カラフルなTシャツが映える。鮮やかな木々と広い海、焼けた肌。 夏の輝き全部のせで素敵すぎました。 ✳︎追加 良い映画なのに途中寝不足でウトウトしてしまったこともあり、芯の部分を理解できてない気がします… もう一回観ようかな…
全202件中、61~80件目を表示