破船

破船

解説

「漂流」「破獄」など多数の傑作ノンフィクション小説で知られる吉村昭の「破船」をフランスで映画化。美しい自然を背景に圧倒的な飢えの中にもある素朴な喜びと、続いていく人間の営みを描く。

17世紀末のフランス、海辺の寒村は貧困に喘いでいた。出稼ぎに行った父親に代わり、家族を任されたアランは、村に伝わる「塩作り」の夜を迎えるが、そこには村の恐ろしい慣習と掟が隠されていた。そんな折、無慈悲な疫病が村を襲い……。

監督はこれが長編2作目のドミニク・リエナール。主人公の母親ミア役は「FOUJITA」「おかえり、ブルゴーニュへ」などで知られるアナ・ジラルド、父親ミルコ役は「わたしたちの宣戦布告」などに出演する俳優で「パーフェクト・ナニー」などの脚本も手がけるジェレミー・エルカイム。

2020年製作/98分/フランス・ベルギー合作
原題または英題:Des feux dans la nuit

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映画レビュー

4.0厳しい暮らし

2023年2月28日
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鑑賞方法:試写会、映画館

悲しい

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吉村昭記念文学館で映画「破船」鑑賞。原作は江戸時代をイメージしたものだが、本作は17世紀のフランスの貧しい漁村に翻案されている。全体的に暗い色調が村の厳しい生活と相まって見る者に辛いイメージを与える。厳しい暮らしや掟の中での新しい命や希望を感じさせる作りである。ミニシアターでの公開を望む。

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