破船
解説
「漂流」「破獄」など多数の傑作ノンフィクション小説で知られる吉村昭の「破船」をフランスで映画化。美しい自然を背景に圧倒的な飢えの中にもある素朴な喜びと、続いていく人間の営みを描く。
17世紀末のフランス、海辺の寒村は貧困に喘いでいた。出稼ぎに行った父親に代わり、家族を任されたアランは、村に伝わる「塩作り」の夜を迎えるが、そこには村の恐ろしい慣習と掟が隠されていた。そんな折、無慈悲な疫病が村を襲い……。
監督はこれが長編2作目のドミニク・リエナール。主人公の母親ミア役は「FOUJITA」「おかえり、ブルゴーニュへ」などで知られるアナ・ジラルド、父親ミルコ役は「わたしたちの宣戦布告」などに出演する俳優で「パーフェクト・ナニー」などの脚本も手がけるジェレミー・エルカイム。
2020年製作/98分/フランス・ベルギー合作
原題または英題:Des feux dans la nuit