浮かぶ

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浮かぶ

解説

大学生時代に手がけた初監督の短編「ひとひら」で、京都国際学生映画祭の審査員特別賞を受賞するなどの実績を残した吉田奈津美監督による長編作品。自分の思いを口に出せずにもがく、不器用な年頃の主人公たちの複雑な心境を、少ないセリフと甘美な映像で描き出す。

かつて大きな森に囲まれていた町。そこには古くから天狗による神隠しの伝説があった。結衣は、最後に残った林の伐採が決まったことをきっかけに、11年前、かつて神聖な森だったその林で、年子の妹・佳世が神隠しにあっていたことを思い出す。その時、自分も隣にいたのに、なぜ妹が選ばれたのか。そんな思いにとらわれた結衣は、風に揺れる木々に誘われるように、伐採前の林へと足を踏み入れていくが……。

主人公の結衣役を松居大悟監督の「アイスと雨音」で注目された田中なつ(「アイスと雨音」出演時の芸名は田中怜子)、妹の佳世役を吉田監督の「ひとひら」にも出演し、本作では題字も手がけた芋生悠が演じる。また、姉妹を見守る幼なじみの進役を「裸足で鳴らしてみせろ」の諏訪珠理が務めた。

2021年製作/85分/日本
配給:MOEWE
劇場公開日:2023年2月3日

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映画レビュー

3.5本人の願い。他人の願い。

2023年10月18日
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鑑賞方法:映画館

ちば映画祭vol3にて鑑賞。 とにかく台詞が少ない作品。舞台挨拶で、企画経緯や意図等を伺えたのでスッキリしましたが、鑑賞だけでビタッと嵌まるのは少し難しい作品でしたかね。それでも、雲を掴むような流れからの後半の畳み掛けまで、惹き込まれる画面力があるので飽きずに観ることが出来ました。主演の田中なつさん。撮影からの時間経過があるとは言え、印象が全然違ったので「役者って凄いなぁ」と感心しきりでございました。

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lynx09b

3.0桜の木の下の芋生悠さんの横顔🤩

2023年8月15日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

アップリンク吉祥寺での公開最終日の上映で鑑賞。当日の朝にネット予約。最後の一席間に合った❗満席御礼。監督、キャストの方のトークショーが上映後にありました。わたくしはソワレを観てから芋生悠さんのファン(信者)です。トークショウに芋生悠さんの登壇の予定はありませんでしたが、監督、田中なつさん、諏訪君、三坂さん、芋生さんが登壇。ツイテるねぇ。 この映画は3,4年前に20代前半のチームで制作されたもの。とても貴重です。しかも、題字は芋生悠さん。 テーマはとても難解。神隠しに幼児性愛、女優という見られる職業、選ばれたものと選ばれなかった姉妹の遠慮がちな複雑な心境を絡めたとてもセンシティブなもので、オジサンは観ちゃいけなかったかも~と思うほど。浮かぶっていうタイトルの理解も難しかった。 でも、サイン入りポスターを部屋に飾って、毎日眺めてます。

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カールⅢ世

予想してたものを越えてきた。なんとなく水の中の八月を思い出した。丁...

2023年2月8日
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予想してたものを越えてきた。なんとなく水の中の八月を思い出した。丁寧に作られている気がした。優秀な制作チームだろうと勝手ながら推測。

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ふるこーす