「不穏さがことごとく滑ってる」インフィニティ・プール 克晴さんの映画レビュー(感想・評価)
不穏さがことごとく滑ってる
音楽、照明、カメラワーク、ミア・ゴスそのものなど、とにかく不穏さ不気味さに満ち溢れてはおりますが、その実、中身はスッカスカ。
罪を逃れる方法がある→モラルハザードが起きる、という定番の展開ですが、そのモラルハザードの描写が完全にクズのバカ騒ぎなので、観ていて嫌悪感しか出てこない。人の醜さを見せつけてるのではなく、ただバカが醜いだけ。
クローンという設定もロクに活きてません。
親父さん(デビッド・クローネンバーグ)の作品はもっと不穏さとストーリーが噛み合ってる印象なんですが、うーん。
もうちょっと頑張ってほしい。
コメントする